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地方財政ダッシュボード

三重県東員町の財政状況(2020年度)

🏠東員町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2020年度)

財政力指数の分析欄

保育園の無償化などの影響から、基準財政需要額が増加し前年度から0.01減少の0.78となっている。類似団体平均を上回っており、引き続き、徴収業務の強化や企業誘致等による税収増加等による歳入確保に努める。

経常収支比率の分析欄

今年度は、会計年度任用職員への制度移行による人件費の増加や、扶助費の増加に伴って経常的経費の比率は前年度より1.9%増加している。類似団体内平均値を上回っているので、今後も引き続き事務事業の見直しを進め、優先度の低い事業については計画的に廃止、縮小を進め、経常的経費の削減を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

前年度より15,340円増加しており、類似団体内平均値の6,571円増加を大きく上回っている。会計年度任用職員への制度移行による人件費の増加、GIGAスクール構想実現のためのタブレット端末購入などの物件費の増加が主な要因である。今後も更なる事務事業の合理化を推進するとともに物件費の縮減を図り、適正化に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数を上げる原因となる経験年数の長い職員の割合が高くなっているため類似団体内平均を上回っている。今後も民間準拠の基本理念に基づき、人事院勧告に準じた給与改定を行うとともに、国の給与制度に準拠するよう給与水準の適正化を図る。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

子育て支援の充実のため保育園及び幼稚園の職員に重点を置くなど、行政需要や行政サービスの現状を見ながら、適切な定員管理に努めている。前年度と比較して0.14人増加しており、今年度も類似団体内平均を上回っているため、今後も住民サービスの向上を図りつつ、適切な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

桑名広域清掃事業組合が起こした地方債の元金償還が始まったため、前年度の比率から0.3%増加しているが、類似団体内平均値を下回っている。公共施設の老朽化が進んでいるため、施設改修のため起債をする必要があり、今後は値の増加が見込まれるが、的確な事業の選択により、起債に大きく依存することのない財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

負債の償還に充てることができる基金等が、将来負担すべき実質的な負債を上回るため比率が生じない。今後も将来世代への負担を抑えるような適切な事業の選択を行い、財政の健全化を図る。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)

人件費の分析欄

前年度から4.0%増加と、類似団体内平均の3.4%増加を上回っており、依然として類似団体内平均値を大きく上回っている。主な要因としては、町内の保育園および幼稚園が公立のみであることや、経験年数の長い職員が多数在職していることが考えられる。今後も事務事業に合わせた適正な定員管理に努める。

物件費の分析欄

前年度の比率から0.1%減少しているが、会計年度任用職員への制度移行により賃金(物件費)から報酬(人件費)に変更したことが主な要因である。今後も事務事業の合理化を推進するとともに物件費の縮減を図り、適正化に努める。

扶助費の分析欄

前年度より0.1%増加となったが、引き続き類似団体内平均値を下回っている。増加の主な要因は自立支援給付費の伸びによるもので、今後も社会福祉費の増加傾向が見込まれる。

その他の分析欄

前年度の比率から1.2%増加しているが、類似団体内平均値を下回っている。増加の主な要因としては、前年度と比較して特別会計への繰出金が増加しているためと考えられる。

補助費等の分析欄

前年度の比率から2.9%減少し、類似団体内平均値を下回っている。減少の主な要因は、桑名広域清掃事業組合への負担金が減少したためと考えられる。今後も事務事業の見直しを進め、補助費等の適正化に努める。

公債費の分析欄

前年度の比率から0.4%減少し、類似団体内平均値を下回っている。今後も、老朽化が進んでいる公共施設の改修費用増加に伴い、公債費の増加が見込まれるが、急激に公債費が上昇することのない財政運営に努める。

公債費以外の分析欄

前年度の比率から2.3%増加し、変わらず類似団体内平均値を上回っている。増加の主な要因としては、人件費、扶助費、繰出金の増加が影響しているものと考えられる。今後も財政の健全化に努め、経常収支比率の改善に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は特別定額給付金事業により大幅増、消防費は施設更新、教育費はGIGAスクール構想実現のためのタブレット端末購入があったためで、これらはいずれも臨時的な支出である。今後とも、住民サービスの低下といったことがないように必要な事業は盛り込んだうえで、歳出の抑制に努める。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり439,493円となっている。主な構成項目である人件費は住民一人当たり77,139円となっており、前年度より8,732円増加し、変わらず類似団体平均と比べて高い傾向にある。また、臨時的な要因としては、特別定額給付金事業による補助費の大幅増などがあげられる。今後は、再任用や会計年度任用職員を考慮した「定員適正化計画」を作成し、計画に従って総人件費等の抑制に取り組んでいく。

実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)

分析欄

財政調整基金残高は、前年度より201,794千円増加し、比率は0.66ポイント増加となっている。実質収支額は、前年度より173,473千円増加し、比率は2.20ポイントの増加。実質単年度収支額は、前年度より310,639千円増加し、比率は5.03ポイントの増加となっている。全項目で増加しているが、コロナ禍で税収が不確定であったことや、事業を中止せざるを得なかった結果によるものです。今後も一定の水準を維持するよう財政見通しを立て、健全な財政運営を図る。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)

分析欄

黒字額の構成割合を1番大きく占める一般会計では、黒字額が前年度より173,473千円増額、標準財政規模比では2.20%増額している。2番目に黒字額の構成割合が大きい水道事業会計は、前年度と比較すると97,192千円増加し、標準財政規模比で0.86%増加している。全会計で見ると、黒字額の合計は前年度より181,308千円増加し、標準財政規模比は0.70%増加している。今後も現在の水準を維持するよう適切な事業の選択を行い、財政の健全化に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

元利償還金について、近年、臨時財政対策債の借入額が増加傾向にあるが、今年度は利率の高い起債の償還が終了したため、前年度より7百万円減少している。算入公債費等は、前年度より17百万円減少しており、全体として実質公債費比率の分子の額は、前年度より41百万円の増加である。公共施設の老朽化が進んでいるため、施設改修のため起債をする必要があり、今後は値の増加が見込まれるが、的確な事業の選択により、起債に大きく依存することのない財政運営に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

将来負担額では、起債の増加により一般会計等に係る地方債の現在高が、前年度より496百万円増加している。また、充当可能財源等については、充当可能基金が前年度より328百万円増加し、全体として将来負担比率の分子の額は、38百円減少している。今後も将来世代への負担を抑えるよう適切な事業の選択を行い、財政の健全化に努める。

基金残高に係る経年分析(2020年度)

基金全体

(増減理由)今年度は財政調整基金へ202百万円積み立てを行った。特定目的基金においては、老朽化した教育施設等の施設改修に充てたことにより34百万円減少し、基金全体としては168百万円の増加となった。(今後の方針)老朽化した教育施設の長寿命化等の施設改修に備えて、短期的には教育施設整備基金に積み立てる予定ではあるが、義務的経費の増加や、老朽化した施設の改修工事が予定されている事から、基金全体としては中期的には減少傾向となる見込み。

財政調整基金

(増減理由)今年度は財政調整基金へ202百万円積み立てを行った。(今後の方針)財政調整基金の残高は、災害時に備え標準財政規模の20%(約11億円)を確保することとしているが、コロナ禍にあっては必要額は大きくなると考えている。義務的経費の増加等により、中期的には減少していく見込みであるが、標準財政規模の20%+αを維持するように努める。

減債基金

(増減理由)増減なし(今後の方針)経済事情の急激な変動等により著しく財源が不足する場合において町債の償還の財源に充てるときに備え、適切に残高を確保する。

その他特定目的基金

(基金の使途)公共施設整備基金:公共施設の計画的な整備の推進まちづくり基金:まちづくりを推進する事業墓地公園管理基金:墓地公園の適正管理みえ森と緑の県民税市町交付金基金:災害に強い森林づくり及び町民全体で森林を支える社会づくりを推進する施策石油貯蔵施設立地対策等交付金基金:消防力の増強に係る事業(増減理由)公共施設整備基金:教育施設整備基金、都市公園整備基金、下水道整備基金を統合し、1,013百万円増加。まちづくり基金:ふれあい基金、ふるさと・水と土保全対策基金、交通安全対策基金、公共交通整備運営基金を統合し、369百万円で新設した。子育て支援センター整備、町道歩道整備に充てるため、43百万円減少。(今後の方針)公共施設整備基金:老朽化した公共施設の長寿命化等の施設改修に備えて、計画的に積立てを行う。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率については、類似団体平均を上回る水準となっています。昭和40年代から昭和60年代にかけて、人口の増加や行政需要の拡大等を背景に、多くの公共施設等の建設・整備が行われており、これら施設の老朽化が進んでいることが要因と考えられます。

債務償還比率の分析欄

債務償還比率については、類似団体平均を大きく下回る水準となっています。将来世代への負担を抑えるような適切な事業の選択と、起債に大きく依存することのない財政運営を行ってきたことが要因と考えられます。しかし、公共施設等の多くが老朽化してきており、計画的な回収を図る必要があるため、今後はこれら更新に係る経費の財源として起債の発行が増加していくものと考えます。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

公共施設等整備に係る地方債の償還は進んでおり、将来負担比率は算定されていませんが、その反面、有形固定資産減価償却率は類似団体平均値より高い水準となります。今後は、将来負担比率の上昇に留意しながら、公共施設の計画的な更新を図る必要があります。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

公共施設等整備に係る地方債の償還は進んでおり、将来負担比率及び実質公債費比率ともに、類似団体平均より低い水準となっています。今後は、将来負担比率の上昇に留意しながら、公共施設の計画的な更新を図る必要があります。

施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

【認定こども園・幼稚園・保育所】、【学校施設】について、有形固定資産減価償却率が類似団体平均を上回る水準となっています急激な人口増加に伴い整備された学校等施設の老朽化と、施設整備時から児童数が大幅に減少したことが要因と考えられます。今後も、施設の点検・診断等により現状把握を行い、計画的な維持管理・更新等に取り組みます。

施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

全体的に、類似団体平均を上回る水準となっています。昭和40年代から昭和60年代にかけて、人口の増加や行政需要の拡大等を背景に、多くの公共施設等の建設・整備が行われており、これら施設の老朽化が進んでいることが要因と考えられます。今後も、施設の点検・診断等により現状把握を行い、計画的な維持管理・更新等に取り組みます。

財務書類に関する情報①(2020年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から413百万円の増加となった。金額の変動が大きいものは出資金と基金であり、出資金は、水道事業会計への出資により102百万円増加し、基金は、災害等の非常事態に備えるため財政調整基金へ積み立てを行ったことにより、202百万円増加した。資産総額のうち有形固定資産の割合は、一般会計等では81.4%、全体会計で83.7%、連結で80.0%となっており、これらの資産は将来の(維持管理・更新等の)支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は10,704百万円となり、前年度比2,928百万円の増加(37.7%)となった。主な増加要因は補助金等で、特別定額給付金事業等で2,636百万円増加している。次いで、人件費が145百万円している。一時的に移転費用の方が業務費用よりも多くなったが、縮減の余地があるのは、業務費用のうち減価償却費や維持補修費を含む物件費等であり、公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める。一方、全体では、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が業務費用を大きく上回っている。今後も高齢化の進展などにより、この傾向が続くことが見込まれるため、事業の見直しや介護予防の推進等により、経費の抑制に努める。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収や補助金等の財源(10,126百万円)が純行政コスト(10,236百万円)を下回っており、本年度差額は110百万円となり、純資産残高は77百万円の減少となった。行政コストの削減に取り組むとともに、地方税の徴収業務の強化等により税収等の増加に努める。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険料や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて財源が4,258百万円多くなっているが、純行政コストの減少幅がより大きく、本年度差額は437百万円となり、純資産残高は403百万円の減少となった。連結では、三重県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が6,588百万円多くなっており、本年度差額は▲308百万円となり、純資産残高は204百万円の減少となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は233百万円であったが、投資活動収支については、老朽化する公共施設の改修工事実施により、▲616百万円となった。財務活動収支については、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから480百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から96百万円増加し、663百万円となった。行政活動に必要な資金を基金の取崩しと地方債の発行収入によって確保している状況であり、行財政改革を更に推進する必要がある。同様に、全体においては、業務活動収支が622百万円に対し、投資活動収支は、1,132百万円となった。財務活動収支については、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから、501百万円の増加となっており、本年度末資金残高は前年度から8百万円減少し、1,963百万円となった。また、連結においては、業務活動収支が877百万円に対し、投資活動収支は、1,262百万円となった。財務活動収支については、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから、473百万円の増加となっており、本年度末資金残高は前年度から90百万円増加し、2,187百万円となった。

財務書類に関する情報②(2020年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額が類似団体平均を下回り、有形固定資産減価償却率は類似団体より高い水準にある。当団体では、昭和40年代から60年代に整備された資産が多く、これら資産は減価償却により価値が減少し、更新時期を迎えている。公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均を上回っており、将来世代負担比率は、類似団体平均を下回っている。投資的経費及び地方債の抑制に努めて来たが、今後は多くの公共施設等が更新時期を迎えるため、将来負担比率の上昇に留意しながら、計画的な更新に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っている。引き続き、行財政改革への取組を通じて人件費の削減などにより、行政コストの削減に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は、類似団体平均を下回っているが、年々増加傾向にある。急激に増加することのないよう計画的な施設更新に努める。基礎的財政収支は、基金の取崩収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を上回ったため、190百万円となっている。投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して、公共施設等老朽化対策に必要な整備を行ったためである。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均と同程度になっているが、受益者負担の適正化に努めるため、公共施設等の使用料の見直しについて検討をしていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,