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平成28年度決算における財政力指数は、対前年度0.01ポイント増の0.17となったものの、急激な人口構造の変化や県内ワーストの高齢化率47.2%、(平成30.1.1)に加え、村内に基幹となる産業もないこと等により、慢性的に財政基盤が脆弱で、類似団体平均はもちろん、全国平均や県内市町村平均値を大きく下回っている。現在、財政の健全性を確保しながら「ふるさと五木村づくり計画」や「再建計画」に基づく事業を推進しているが、今後は、平成30年度に迎える両計画の終期を見据え、歳入確保と歳出削減の取組みを継続することで、財政基盤の強化に努める。
平成26年度決算における、対前年度13.3ポイントの大幅な悪化の後、平成28年度決算では、地方税の増加や公債費の減少等により対前年度4.6ポイント改善するなど2年連続で改善しているものの、類似団体平均よりも高水準となっている。今後は、平成30年度に迫った「ふるさと五木村づくり計画」や「再建計画」に基づく事業の終期を見据え、事務事業の見直しをさらに進めるとともに、全ての事務事業の優先度や必要度を厳しく点検し、優先度の低い事務事業について、計画的に廃止・縮小を進めるほか、民間委託の検討や指定管理者制度の積極的な活用により、経常経費の削減に努める。
対前年度で若干の悪化となっている。類似団体平均より高水準となっているが、類似団体人口(3,007人(平成27国調))と比べて、本村の人口が1,055人(平成27国調)と極端に少ないため相対的に高くならざるを得ず、当該指標を用いた団体間比較は、実効性に乏しい。また、人口に比して面積が252.9㎡と広いことも、道路など公共施設の維持管理費用を増大させる要因となっている。さらに、早急な事業完了に向けて大規模に進めている地籍調査事業に掛かる委託料も、指標悪化の一因となっている。今後は、地籍調査事業の完了や、国県からの派遣職員の期間満了等により、中期的には若干低下するものと思われる。
平成28年度決算におけるラスパイレス指数は、対前年度2.3ポイント改善し95.2と、類団平均値と同じ値となっている。要因としては、退職した職員の代わりに新規の職員を採用するとしたこと等によるものである。しかしながら、高年齢の職員が多いことにより平均年齢が高いなど、職員の年齢構成がいびつであることから、今後も当分の間は、類団平均値より若干高水準で推移するものと思われる。
類団平均値より高水準となっているが、類似団体人口(3,007人(平成27国調))と比べて、本村の人口が1,055人(平成27国調)と極端に少ないため、相対的に高くならざるを得ず、当該指標を用いた団体間比較は実効性に乏しい。なお、村再建計画に基づく事業量の増等に対応するために受け入れている国・県派遣職員の期間満了等により、中期的には若干低下するものと思われる。
平成28年度決算における実質公債費比率は、対前年度0.6ポイント改善し、過去最低の値となっている。要因としては、過去に発行した公有林整備事業債や過疎対策事業債の償還が終了したこと等が上げられる。今後も、類似団体平均の7.4%を目標に、新発債の抑制など地方債現在高の総枠管理に努めていく。
平成24年度決算以降、比率が出ていない。要因としては、過去に発行した公有林債や過疎対策事業債の償還が進んでいること等による地方債現在高の減少や、控除財源としての財調基金と減債基金の充当可能基金額の増加等によるものである。今後も、地方債発行額の総枠管理等に努め、将来負担の軽減を図っていく。
平成25年度以前は、類団平均値よりも低水準で推移してきたものの、職員の高年齢化による平均年齢の上昇等により、平成26年度以降は、類団平均値よりも高水準となっている。今後は、平成24年度から本格的に実施している村再建計画に基づく事業量の増等に対応するために受け入れている国・県派遣職員の期間満了等により、中期的には若干低下するものと思われる。
物件費は対前年度4.6ポイント低下した。これまで類似団体平均値に比して高水準で推移している。要因としては村再建計画に基づく大型建設事業に係る設計委託料の増大のほか、急激な高齢化や不在地主の増加に伴い緊急性を増している地籍調査事業に係る委託料が、物件費を押し上げる要因となっている。今後も中期的にはこの傾向が続くと思われるが、類似団体平均値を目標に、公共施設管理の民間委託や指定管理者制度導入の検討を進めていく。
平成28年度決算における扶助費の割合は、対前年度0.3ポイント改善し1.5%となった。少子高齢化等を受けた人口構造の変化により、扶助費の増大が全国共通の喫緊の課題となる中、本村では年少人口や老年人口も少ないいため、類団平均値よりも低水準で推移してきた。今後も、中期的にはこの傾向が続くものと思われる。
補助費等は、平成25年度決算以降上昇基調にある。要因としては、村の生活再建事業を進めるために、各種団体への手厚い補助制度等を設けてきたことや地域おこし協力隊に係る軽費が増加したこと等によるものである。今後も、介護予防の推進などと併せ、各種補助制度等についてもその効果や必要性等について、不断の検証と見直しを進め、廃止・縮小等に努めていく。
公債費は、全体として減少基調にあるものの、村再建計画に基づく大型事業について、地方債も積極的に活用してきたことから、中期的には若干比率が上昇する見込みである。しかしながら、過去に発行した地方債の償還も計画的に進めていることから、長期的には減少基調に戻るものと思われる。今後は、類似団体平均値に近付けるように、適正な実施事業の管理と、新発債の抑制、地方債現在高の総枠管理に努めていく。
平成28年度決算では、対前年度4.5ポイント低下し67.3%と、類団平均値より3.9ポイント高い値となっている。対前年度で低下したのは、経常一般財源等が-41,683千円と低下したのに対し、経常経費充当一般財源等が-114,818千円と大きく低下したことによる。
地方債の新規発行を抑制してきた結果、平成24年度以降、将来負担比率は発生していない。実質公債費比率についても順調に改善しており、平成27年度決算値は9.2と、最も高かった平成18年度(19.8)と比較すると10.6ポイント改善している。これは、地方債の新規発行を抑制等してきたためである。このことから、標準財政規模に占める当該年度の借金返済の割合(フロー)も将来負担を要する額(ストック)も、課題等は無いことが分かる。
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