経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は経年比較でわずかに増加したが、ほぼ横ばいの状態となっており、経費回収率も類似団体と比較した場合、高くはなっているが経営が使用料収入で経費を賄えていない状況となっており、健全とは言えない。しかし、対象世帯が少ない事業であるため、効率的に経営することができない。汚水処理原価については、類似団体との比較では大変低くなっているが、本市での他事業と比べた場合、高くなっている。今後も継続し経費削減に努める必要がある。
老朽化の状況について
供用開始より17年程度経過しているが、管渠について耐用年数に達していないため、老朽化は見られない。処理施設については、現在のところ改築更新の予定がないため、当面の間、現処理施設を維持管理し使用していくことになる。
全体総括
現在の経営状況として、経費回収率は類似団体と比べ高くなっているが、維持管理費も賄えていない状況となっており、健全とは言えない状況となっている。しかし料金設定が、総務省の「下水道財政の在り方に関する研究会」で示されている金額と比較し高くなっていることや、事業の特性を考慮し、今後の料金改定は慎重に検討しなくてはならない。したがって、今後も経費削減を意識した経営を行わなくてはならない。経営戦略については平成28年度に作成済み。平成31年度見直し予定。