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分子である基準財政収入額は地方消費税交付金の増、法人税割の増により前年度より約5.9億増加した。分母である基準財政需要額については、地域の元気創造事業費の増等により前年度より約2.2億円増加した。財政力指数は前年度と同水準であるものの、類似団体平均よりは良い水準となっている。今後も引き続き財源不足の解消を図り、健全で持続可能な収支均衡の財政運営を目指す。
経常収支比率の算定において、分子である経常経費充当一般財源(歳出)が前年度に比べ約2.2億円減となり、分母である経常一般財源(歳入)が前年度より約2億円増となったため、経常収支比率が改善した。今後とも、行財政改革の取組を通じて経常経費の削減努力を継続し、財政構造の弾力性の回復に努める。
平成26年度も正規職員の減員、平均年齢の低下、給与減額措置等により人件費決算額は低下する見込みであったが、7年ぶりにプラス改定となった人事院勧告の影響により、人口1人あたりの決算額は前年度と比べて3,185円の増となった。今後も職員数と給与の適正化に取り組み、人件費・物件費の抑制に努める。
平成23年度から大幅に上昇したのは、国家公務員の2年間の給与減額措置が開始されたためである。平成25年度が前年度より大幅に低下したのは国の減額措置が終了したこと、及び本市が平成26年1月から給与減額措置を開始したことが主な要因である。平成26年度は給与減額措置も終了したため再び上昇したが、給与総合見直しで国の引き下げ率を上回る引下げを行ったため、今後は低下していく見込みである。
類似団体平均より0.46少ない数値となっている。これは、平成16年4月1日から平成22年4月1日までを後期計画とする定員適正化後期計画において、当初の削減目標である173人を上回る226人を削減し、計画達成したことに加え、新たな定員適正化計画において85人削減することを目標としているが、平成27年4月1日現在で51人削減したことによるものである。
前年度より1.3ポイントの改善となった。改善の要因として、分母では、普通交付税が3.5億円の減、臨時財政対策債発行可能額が約1.8億円の減となったものの、標準税収入額等が約5.6億の増など、合計約1.6億円の減となったものの、分子で、元利償還金の額が約5.2億円減、公営企業に要する経費の財源とする地方債の償還の財源に充てたと認められる繰入金が2.2億円減など、合計約7.9億円の減となったことによります。
前年度より0.7ポイントの改善となった。改善の要因として、分母は、標準財政規模は427億と前年度同額となるが、控除される算入公債費等の額が約2億円増となったため約2.2億円の減となったものの、分子となる将来負担額において、退職手当負担見込額が15億円の減、地方債の現在高が約14.8億円の減、公営企業等繰入見込額が10.4億円の減となったことにより、計43.3億円の減となったことによる。
職員の減員、平均年齢の低下、給与減額措置等によるマイナス要因と、プラス改定となった人事院勧告のプラス要因により、人件費に係る経常収支比率は前年度と比べて横ばいとなっている。今後も類似団体等の動向も踏まえ職員数、給与の適正化を図り、総人件費の抑制に努める。
各種委託、工事費等の契約確定に伴う入札差金の執行留保の徹底により、物件費に係る経常収支比率は前年度に比べ0.5ポイント低くなった。今後も行財政改革の取組を通じて経常経費の削減努力を継続し、経費削減に努める。
扶助費にかかる経常収支比率は前年度より0.9ポイント高くなっており、上昇傾向にある。要因としては障害福祉サービス費給付費が3.8億、臨時福祉給付金が3.6億、子育て世帯臨時特例給付金が2.5億、私立保育所児童運営費が1.8億円、こども医療扶助料が1.2億円増となったためです。
施設修繕等の維持補修費は前年度同水準であるが、国民健康保険事業費等への繰出金が増加した結果、1.3ポイント高くなった。なお、類似団体平均よりは1.7ポイント下回っている。
補助費等にかかる経常収支比率は、昨年度と比較すると0.6ポイント減少した。要因として、平成25年度が市制60周年等による観光事業にかかる補助金増等のため例外的にポイントが高かったが、平成26年度では通年事業となったため、ほぼ平成24年度の水準まで下がったことによる。しかしながら類似団体と比較すると依然1.3ポイント高い状態であるため、行財政改革の取組を通じて補助金の見直しを検討していく。
公債費については、市債の抑制により地方債残高が減少していることや新規発行債や利率見直しのある地方債においては、昨今の借入利率の低さから改善傾向にある。ただし類似団体平均より0.3ポイント高いことから、今後も引き続き新規発行債の抑制に取組、公債費の減に努める。
公債費以外の経常収支比率は全体で1.1ポイント高くなっている。要因として、補助費で0.6ポイント、物件費で0.5ポイントとの減となっているものの、その他で1.3ポイント、扶助費で0.9ポイントの増となったことによる。
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