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景気低迷による個人市民税や法人市民税などの減収から基準財政収入額が減少となる一方、生活保護費などの増加により基準財政需要額が増加したため、前年度から0.03減少となり、類似団体平均を下回っている。今後についても、市民税の減収が見込まれるため、引き続き事務事業の見直しを行なうとともに、更なる税収確保に努め、財政基盤の強化を図る。
経常一般財源においては、景気低迷に伴う市民税などの減収から地方税が減となったものの、地方交付税が大幅に増となっており、経常経費充当一般財源においては、生活保護費等の増により扶助費が増加し、類似団体平均は下回っている。今後は、すべての事務事業の優先度を厳しく点検し、スクラップ&ビルドを進め、経常経費の削減を図る。
人件費・物件費等については類似団体平均を下回っている。人件費については、この間、新規採用の抑制や指定管理者制度の導入を通じて定員の適正管理を行なっており、減少傾向であるが、物件費が伸びたため総額では増加した。
退職者不補充等による職員数の削減により、全国市町村平均・類似団体を下回っている。今後も引き続き、適正化計画等の実施により、職員数の適正管理に努める。
過去からの起債抑制により類似団体平均を下回っているが、今後とも、緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択により、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める。
対前年度比較で、分子側では、公共下水道事業特別会計の地方債残高の減により一般会計以外への会計の地方債の元金償還への負担見込み額が減少し、また退職手当支給予定額が減となり、分母側では標準財政規模が増加したことが主な要因となり、9.4ポイントの改善となった。公共下水道事業特別会計の地方債残高の減と退職手当支給額の減は今後も傾向として見込まれるため、指標が急激に悪化することはないと考えられる。
物件費については、指定管理制度の積極的活用など外部委託の推進に努めているものの、それを上回る経常経費の見直しを行っているため、類似団体に比較して抑制的に推移している。
その他に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは、繰出金の増加が主な要因である。これまでに整備してきた下水道施設の維持管理経費として、公営企業会計への繰出金が必要となっているためである。また、国民健康保険事業会計の基準外繰出金が多額になっていることも要因として挙げられる。
過去からの起債抑制や繰上償還の実施により類似団体平均を下回っているが、今後とも、緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択により、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める。
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