収益等の状況について
令和元年度は、相次いだ台風の影響や新型コロナウイルス感染症の世界的流行による外出自粛の影響により施設利用者が減少したことから、収益が大きく減となりました。費用についても、施設利用者の減少に伴う飲食材料費等の減少により、前年比3,263千円減となりましたが、施設利用者の減少による収益の減と光熱水費の増加もあり、経常収支比率は96.1%となり、2年連続の赤字となりました。施設の経営は(一財)松崎町振興公社に管理運営を委託しており、事業会計上、町職員人件費は発生しておらず、人件費率は0となります。新型コロナウイルス感染症の収束が見込めず大変厳しい状況が続いておりますが、積極的なPR活動や宣伝強化を行うとともに、来館されたお客様に心を込めた接客を行っていくことでお客様満足度の向上を図り、収益増となるよう努力してまいります。
資産等の状況について
有形固定資産減価償却率については、施設建設から10年以上が経過し、老朽化が進行していることから、設備の修繕等も増加傾向にあります。定期的な点検等を行い、不具合が発覚した際には早急に対応することにより、施設の維持管理に努めています。設備投資見込額は毎年5,000千円を建設改良費として予算計上しており、必要な工事をその都度実施している状況です。必要に応じた設備投資と細かな備品管理を行い、施設の健全な維持管理に努めていきます。
利用の状況について
宿泊利用者は、前年度比762人の減となりました。相次いだ大型台風の影響や、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための外出自粛の影響が大きな要因と考えられます。また、空調機器の修繕や無線LANの機器更新を行うことにより、施設利用者の利便性の向上を図ってまいりました。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、営業活動等の行動が限られてしまう面もありますが、積極的にPR活動を展開してまいります。今後も、指定管理委託による管理運営を行ってまいります。
全体総括
予約サイトの「じゃらん」「るるぶ」「楽天」「ゆこゆこ」等では、高い評価や好意的な口コミもいただいております。また、施設の有効的な活用として、今後屋内型無線APの設置も実施します。お客様アンケートにより指摘をいただいている点もありますが、早期に対応できるところについては改善を行い、今後も多くの皆様にご利用いただけるよう、積極的なPR活動や利用者のニーズに合ったプランの実施、宣伝強化を行い、業績の安定に努めます。また、食事メニューやサービス内容の改善を進め、お客様満足度の向上に努めてまいります。