収益等の状況について
平成26年度から平成28年度までの経常収支比率は前年度に比べ増加しており、施設利用者の増加によるものが主な要因です。また、平成26年度にかけての増加は、利用料金の改定がされたことが要因のひとつとなっています。平成28年度の収支における費用の面では、人件費の増加などもありますが、光熱水費では、温泉の冷却装置に地下水を利用することで水道使用料を抑えることができました。また、食事材料費等においては、前年度に比べ在庫管理を徹底し、コストを減らして参りました。その結果、事業費用は前年度に比べ891千円減となっております。今後も多くの皆様に利用していただけるよう積極的な誘客活動を行うとともに、食事材料の無駄な廃棄等による費用等を発生させず、お客様の満足度の向上を図り収益を増やせるよう努力して参ります。
資産等の状況について
有形固定資産減価償却率については、建設から10年が経ち、老朽化も進行していることから、設備の修繕等も増加傾向にあります。定期的な点検等を行い、不具合が見つかった際には早急に対応し、施設の維持管理に努めております。設備投資見込額は、毎年、5,000千円の建設改良費として予算計上しており、必要な工事をその都度行っている状況であります。今後は、必要に応じて設備投資を行い、施設の維持管理に努めていきたいと考えています。
利用の状況について
宿泊利用者数は、前年度に比べ1,165人増となり、この要因には、平成28年10月に「日本で最も美しい村連合」の総会が当町で開催されたことがあげられるほか、山梨県や長野県、県内マスコミキャラバン等への誘客活動による成果と推測されます。リピーターも全体の利用者数の46.8%を占めています。7年連続の赤字決算を改善すべく、好調なプランの継続に加え、2020年の東京オリンピックを見据えた「サイクリスト応援プラン」や「伊勢海老付プラン」等の新規企画や、自転車専門情報誌の出版社や県内マスコミキャラバン、山梨県、長野県での積極的なPRを行うなどの誘客施策を行って参りました。
全体総括
予約サイトの「じゃらん」、「楽天」、「るるぶ」、「ゆこゆこ」では、高い評価や、好意的な口コミ等も頂いております。また、お客様へのサービス向上として、「あら汁」や「ところてん」などの無料サービスを行っていますが、こちらも好評をいただいております。今後も多くの皆様にご利用していただけるよう、積極的なPRによる誘客活動やお客様の満足度を高めるサービス提供を行っていくともに、経営改善計画の定期的な考課も行い、業績改善に努めて参ります。