収益等の状況について
①表のとおり、この5年間は単年度収支が赤字である。令和3年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響があるが昨年度よりは上がっている。②表について、一般会計からの繰入金等への依存度が高い。繰入金の大部分である地方債償還金は令和3年度で償還が完了するため、それ以降数値の改善が見込まれる。④表について、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた昨年よりは定員稼働率は上昇したが、コロナ前と比較するとまだ低い。⑤表についても、令和2年度と比較すると改善したが、コロナ前と比較すると費率は高い。これらを踏まえ、インバウンド、国内の団体客の獲得に必要な営業活動を強化することが必要。加えて適正な勤務体制や、作業の効率化による人件費の抑制策も検討する必要がある。
資産等の状況について
⑫表について、平成14年度に建設された当施設の起債償還は令和3年度に完了したため、比率は0となった。しかし、当施設は、築20年が経過し、老朽化が進んでいることから、施設管理者と協議しながら、施設等の修繕計画を立て実施していく。
利用の状況について
⑬表のとおり、新型コロナウイルス感染症の影響により、町への宿泊需要が減少していたが、全国旅行支援などの助成金に効果により、令和3年度は回復傾向にある。しかし、今後も新型コロナ感染症により、宿泊需要は影響を受けると考えられる。感染が収束に向かえば、宿泊需要は必ず上昇傾向になると考えられるので、それに備えた営業活動が必要である。
全体総括
本町の観光施設の中核であり、観光振興を牽引する施設として期待されている。九州中央自動車道の山都通潤橋IC開通を控え、インバウンド等受け入れ体制を整え、さらに魅力ある、選ばれる宿泊施設を目指す。新型コロナウイルス感染拡大の中で状況は厳しい。その中でも、リピーターの確保や、シニア層・ファミリー層などのニーズに沿ったメニュー作りや広報活動を行い、集客増加、売上確保に取り組んでいきたいと考えている。