収益等の状況について
当該施設は利用料金制による指定管理者制度を採用している。また、施設建設に係る企業債や設備更新に係る費用については、一般会計からの繰入金を財源としている。①収益的収支比率、②他会計補助金比率については、令和3年度により低金利な企業債への借換を行ったことにより地方債償還金が膨らんだため、例年と比べて大きく減少しているが、次年度以降は元年度程度の水準になるものと想定される。また④定員稼働率については、新型コロナウイルス感染症の影響により宿泊者数が伸び悩み、また2年度、3年度は休館も行ったことから、低調に推移している。⑥売上高GOP比率⑦EBITDAの推移から、収益性を向上させる取り組みが必要である。
資産等の状況について
平成12年の供用開始から20年以上が経過し、設備の老朽化に伴う更新需要が増えてきているため、保全計画に基づき計画的に投資を行っていく必要がある。
利用の状況について
宿泊者数は、新型コロナウイルス感染症の影響により減少しており、令和3年度は2年度と比較して微増したものの、低調に推移した。
全体総括
新型コロナウイルス感染症の影響により収益、宿泊者数などの実績が低迷したが、アフターコロナを見据え、収益性の向上を図る必要がある。今後、桜島の立地条件を生かし、体験型メニューを活用した宿泊プランの充実や合宿等の積極的誘致による利用者増を図ることで、鹿児島市桜島観光施設特別会計の収支不足分を補う一般会計からの繰入金の縮減に努めてまいりたい。