収益等の状況について
令和3年度は、昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染症拡大によるまん延防止等重点措置の適用や緊急事態宣言の発令、外出自粛等の影響により利用者数が伸び悩み、収益は昨年度と比較すると増となったものの、大変厳しい経営となりました。一方費用についても施設利用人員の増加による材料費等の増により前年比19,875千円増となり、経常収支比率は77.8%となりました。施設の経営は(一財)松崎町振興公社に管理運営を委託しており、事業会計上、町職員人件費は発生していないため、人件費率は0となります。新型コロナウイルス感染症の収束が見込めない状況にありますが、今後も引き続き感染症対策を徹底して行い、来館されたお客様に安心して施設を利用していただけるよう努めるとともに、お客様満足度の向上、業績の回復に努めてまいります。
資産等の状況について
有形固定資産の減価償却率については、施設建設から15年以上が経過していることから、設備等の修繕も増加傾向にあります。定期的な点検を欠かさず行い、不具合があった際には早急に対応することにより、施設の維持管理に努めています。設備投資見込額は毎年5,000千円を建設改良費として予算計上し、必要な工事をその都度実施しています。今後も施設設備の点検をきめ細かに行い、必要に応じた設備投資をすることにより、施設の適切な維持管理に努めていきます。
利用の状況について
宿泊利用者数は前年度に比べ4,368人増となったものの、新型コロナウイルス感染症の影響により宿泊者数が伸び悩み、感染症拡大前と比較すると大幅に減少しています。新型コロナウイルス感染防止のため積極的な営業活動は制限されてしまうところではありますが、感染症収束後の旅行需要取り込みを図るため、お客様のニーズにあったサービスの提供等を行っていきます。また、今後も指定管理委託による管理運営を行ってまいります。
全体総括
予約サイトの「じゃらん」「楽天」「るるぶ」「ゆこゆこ」等では、高い評価や好意的な口コミもいただいております。今後、施設の健全利用のため大規模な空調機の改修工事を予定しています。お客様アンケートにより指摘や要望をいただく点もありますが、対応可能な内容については迅速に対応し、施設を気持ちよくご利用いただけるよう努めるとともに、業績の回復を図ってまいります。