収益等の状況について
平成26年度から平成29年度までの計上収支比率は前年度に比べ増加傾向にありました。これは、施設の利用人員の増加によるものでありましたが、平成30年度は前年に比べ利用者が減少したため、収益減となりました。費用についても宿泊利用者減に伴い、前年比では6,553千円減となりましたが、利用者減に伴う収益の減と光熱水費の増加もあり、経常収支比率は99.6%となり、2年連続で黒字を出していましたが、赤字となりました。施設の経営は、(一財)松崎町振興公社に管理運営委託をしており、事業会計上、町職員人件費は発生しておらず、人件費率は0となります。平成27年度まで7期連続の赤字から平成28年度から2年連続の黒字となりましたが、平成30年度は4,057千円の赤字となりました、積極的な誘客活動と、お客様の満足向上を図り、収益増となるよう努力してまいります。
資産等の状況について
有形固定資産減価償却費率については、建設から10年余が経ち、老朽化が進行していることから、設備の修繕等も増加傾向にあります。定期的な点検等を行い、不具合が見つかった際には早急に対応し、施設の維持管理に努めています。設備投資見込額は毎年5,000千円の建設改良費として予算計上しており、必要な工事をその都度行っている状況です。必要に応じた設備投資と、丁寧な備品管理を行い、施設の維持管理に努めていきたいと考えています。
利用の状況について
宿泊利用者は前年度に比べ2,393人減となりました。伊豆縦貫自動車道が延長され、道路状況が改善された一方、記録的な猛暑やガソリン価格の高騰等による影響が要因に考えられます。また、平成30年7月から宿泊料金及び夕食食事料の料金改定も行いましたが、宿泊利用者減の要因としては考えにくいものと感じています。当該地域への宿泊客数も前年に比べ減少傾向にあり、利用者の傾向の変化も宿泊客減の要因に考えられています。積極的な誘客活動として、近隣のイベント情報などを紹介する等の積極的なPRを引き続き行って参ります。今後も指定管理委託による管理運営を行ってまいります。
全体総括
予約サイトの「じゃらん」、「楽天」、「るるぶ」、「ゆこゆこ」等では高い評価や好意的な口コミ等もいただいております。また、お客様へのサービス向上として、平成29年年度に4階、平成30年度に3階客室の禁煙化にも取り組んでおります。今後も多くの皆様にご利用していただけるよう、積極的なPR活動や利用者のニーズに合った各種プランの実施、宣伝強化を行い、業績安定に努めて行くとともに、食事メニューやサービスの改善を進め、お客様の満足向上に努めてまいります。