収益等の状況について
平成26年度から平成29年度までの経常収支比率は前年度に比べ増加傾向にあり、施設利用者の増加によるものが主な要因です。また、平成26年度にかけての増加は、利用料金の改定がされたことが要因の一つとなっています。平成29年度の収支における費用の面では、人件費の増加や飲食材料費の増加もあり、事業費用は、4,252千円増となっております。施設の経営は、(一財)松崎町振興公社に管理運営委託をしており、事業会計上、町職員人件費は発生しておらず、人件費率は0となります。平成27年度まで7期連続での赤字となっていましたが、平成28年度には954千円、平成29年度には701千円の黒字となり、経営は改善しつつありますが、今後も多くの皆様に利用していただけるような積極的な誘客活動を行うとともに、お客様の満足度向上を図って、収益を増やせるよう努力して参ります。
資産等の状況について
有形固定資産減価償却費率については、建設から10年余が経ち、老朽化を進行していることから、設備の修繕等も増加傾向にあります。定期的な点検等を行い、不具合が見つかった際には早急に対応し、施設の維持管理に努めています。設備投資見込額は、毎年5,000千円の建設改良費として予算計上しており、必要な工事をその都度行っている状況であります。今後は、必要に応じて設備投資を行い、施設の維持管理に努めていきたいと考えています。
利用の状況について
宿泊利用者数は、前年度に比べ393人減となりました。前年度開催されたイベントの開催がなかったことや、台風や近年稀に見る大雪の影響によるものと考えています。また、多くのお客様にご利用していただくため、「女子会プラン」等の新規企画プランや、旅行情報誌での紹介や、積極定期PRによる営業活動を行うほか、経験年数の浅い職員には研修に参加し接客マナーの向上にも努めてまいりました。今後も指定管理委託による管理運営を行ってまいります。
全体総括
予約サイトの「じゃらん」、「楽天」、「るるぶ」、「ゆこゆこ」では、高い評価や好意的な口コミ等もいただいております。また、お客様へのサービス向上として、平成29年度は4階客室の禁煙化を行うなど、施設の改修も計画的に行って参ります。今後も多くの皆様にご利用していただけるよう、積極的なPR活動や利用者のニーズに合った各種プランの実施、宣伝強化を行い、業績安定に努めていくとともに、食事メニューやサービスの改善を進め、お客様の満足向上に努めてまいります。