収益等の状況について
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言の発令や外出自粛の影響等により施設利用者が大幅に減少したことから、収益が大きく減となりました。費用についても施設利用者の減少に伴う飲食材料費等の減少により前年比60,901千円減となりましたが、施設利用者の減少による収益の減により経常収支比率は69.1%と大変厳しい経営となりました。施設の経営は(一財)松崎町振興公社に管理運営を委託しており、事業会計上、町職員人件費は発生していないため、人件費率は0となります。新型コロナウイルス感染症の収束が見込めない中ではありますが、収束後の旅行需要取り込みを図るため、料理の新メニュー等のPRを積極的に行い、来館されたお客様に心を込めた接客を行い、満足度の向上に努めてまいります。
資産等の状況について
有形固定資産減価償却率については、施設建設から15年が経過し、老朽化が進行していることから、設備の修繕等も増加傾向にあります。定期的な点検等を行い、不具合が発覚した際には早急な対応を行うことにより、施設の維持管理に努めています。設備投資見込額は毎年5,000千円を建設改良費として予算計上しており、必要な工事をその都度実施している状況です。必要に応じた設備投資と細かな備品管理を行い、施設の健全な維持管理に努めていきます。
利用の状況について
宿泊利用者数は、前年度に比べ9,633人の減となりました。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令や外出自粛の影響による減少となっています。新型コロナウイルス感染拡大防止のため営業活動等の行動が限られてしまう面もありますが、感染症収束後の旅行需要取り込みを図るためのPR活動を行っていきます。今後も、指定管理委託による管理運営を行ってまいります。
全体総括
予約サイトの「じゃらん」「るるぶ」「楽天」「ゆこゆこ」等では、高い評価や好意的な口コミもいただいております。また、施設を有効的に活用するため、令和3年度に屋内型無線アクセスポイントの設置を実施します。お客様アンケートにより指摘や要望をいただいている点もありますが、早期に対応が可能なものについては改善を行い、多くの皆様に気持ちよくご利用いただけるよう、お客様満足度の向上に努めてまいります。