収益等の状況について
収益面では、売上高GOP比率及びEBITDAの数値ともに低く、島内には受け皿となる民間企業も無く、民間譲渡は難しい状況である。現在は、指定管理制度の活用による管理を行っているところであり、収入については、一般会計からの繰入金に依存している状況である。
資産等の状況について
建設より25年が経過しており、施設の各所に経年劣化が見受けられ、毎年支障の生じている設備を中心に更新を行っているが、抜本的な解決には至っていないのが現状である。事業継続に向けた各種設備の更新計画を策定するなど計画的な更新を今後も行っていく必要がある。
利用の状況について
現在は、公共事業も無く、平成30年度以降は減少しており、さらに令和2年度以降は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、さらに利用は減少している。今後も大きな増加は見込めないが、島内には宿泊施設が少なく、一定量の利用は見込まれるものと考えられる。
全体総括
離島に存在する施設であり、今後の大きな集客数の増加は見込めないが、島内には宿泊施設が少ないため、事業継続が求められているところである。しかし、人口減少及び地域経済の低迷等による収益の減少と施設の維持・更新(老朽化対策)を含む維持管理費の増大が課題となり、民間譲渡は難しい状況である。中長期的な視点に立った利用料金の改定や施設の整備・更新を図り、指定管理者とも協力して、引き続き経営改善を行っていく必要がある。