経営の健全性・効率性について
当市は、海岸、山岳、渓谷など変化に富んだ個性豊かな自然に恵まれていますが、急峻な地形であり、中山間地域では、居住地が広範囲に散在しています。このため、市が個別処理方式で汚水の浄化能力の高い合併処理浄化槽の設置・整備事業を進め、住環境の向上に努めております。収益的収支は90%程度まで改善していますが、完全に収支のバランスが取れる状況とはなっていせん。汚水処理の原価は平均程度となっています。
老朽化の状況について
地方公営企業法の企業会計を適用していないため、老朽化の状況を示す資料を表すことができていません。しかし、平成12年度から能生地域、平成16年度には糸魚川地域そして市町合併後は市全域で整備を進めてきたため、新設したものについては、それほど経過をしていないことから、すぐに更新を進める必要はないものの、市民から寄付採納を受けた浄化槽は、経年が進んでいるものもあり、修繕を行う中で状況を確認しながら更新を進める必要があります。
全体総括
中山間地における地域住民の生活向上を行うには公共下水道事業や集落排水事業より施設整備費がかからないため、効率的です。しかし、それぞれの世帯の変動により排水する汚水の量が変わりやすく、経営の状況に影響が出やすいものです。このため、継続的に安定した運営を行っていくためには、使用料の改定を今後も継続していく必要があります。