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鋸南町
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財政力指数の分析欄人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(令和2.1.1現在47.3%)に加え、町内に中心となる産業がなく大きな法人もない。また、歳入に占める地方交付税の割合は令和1決算で42.3%と依存度が高く、財政力指数は全国平均及び類似団体も下回っている。人件費の削減等による歳出の削減と町税の収納率向上対策の推進、未利用町有地の売却や地域経済の活性化による税収増等により歳入確保を図り、鋸南町総合計画に沿った施策の重点化の両立に努め、活力ある街づくりを展開しつつ、行政の効率化に努めることにより財政の健全化を図る。 | |
経常収支比率の分析欄前年度比2.9ポイント増加し、類似団体・全国・千葉県平均全てを上回った。今年度は、地方交付税、地方税、臨時財政対策債の分母のうち、地方交付税以外は減となり、経常一般財源は0.1%増となった。分子である経常経費充当一般財源は補助費等、公債費、繰出金の増により3.3%増となった。地方交付税の動向によって、比率が大きく左右されることから、今後も人件費の抑制や内部管理経費等の経常経費の削減を行い、経常収支比率の低減に努める。 | |
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄類似団体と比較して76.1%と低いが、前年度より12.9%増加し、全国平均より38.5%上回っている。今後も経常経費の抑制と指定管理者制度の導入を進めるとともに、定員管理計画を基に人件費の抑制を図り、コストの低減に努める。 | |
ラスパイレス指数の分析欄前年度比0.3ポイント増となり全国平均、類似団体よりも上回っている。令和1も給料の独自削減を管理職1%減を実施しており、平成29までは類似団体中最下位であったが、令和1は最下位から4番目となった。今後も職員の定員管理計画を基に人件費の抑制を図りつつ、給与水準の適正化に努めていく。 | |
人口1,000人当たり職員数の分析欄職員数は、類似団体平均より2.03人下回っているが、最近は横ばいとなっている。これは定員管理計画により職員数を据置としてきたためである。全国平均との比較では、まだ3.73人上回っており、今後も行財政改革による民間委託の推進や臨時職員の有効活用、新規採用職員の抑制を図りながら、適切な定員管理に努める。 | |
実質公債費比率の分析欄比率は依然として全国平均を大きく上回り、類似団体内の順位は最下位から6番目となっている。主な要因としては、平成27に借入れた都市交流施設整備事業の元金償還開始によるものである。平成28年度から協議団体となったが、依然として厳しい状況に変わりなく、今後も償還元金よりも借入をしないことを遵守し、公債費の低減に努め、実質公債費比率の低減を図っていく。 | |
将来負担比率の分析欄地方債残高の着実な減少により、比率も年々減少していたが、今年度は前年度比9.4ポイント増となった。これは、分子である充当可能基金のうち財政調整基金が457,188千円減となり、分母である標準財政規模が6,052千円減となって、比率が上がったためである。類似団体平均と比較すると約20.7倍と大きく上回っており、その主な要因は、大規模事業の財源とした地方債の残高が類似団体と比較して多額なためである。今年度で統合中学校に係る地方債の償還が終了するため、今後は緩やかに減少していく見込みであるが、引き続き新規発行債の抑制による地方債残高の減に努めていく。 |
人件費の分析欄類似団体と比較すると、人口千人当たりの職員数は少なく、給与水準も低くなったことから、人件費に係る経常収支比率は、1.1ポイント低くなっている。今後も、人件費を抑制するために定員管理計画により適切な職員数を維持し、これからも継続して人件費の抑制に努めていく。 | |
物件費の分析欄類似団体より0.5ポイント、全国平均より0.8ポイント回った。物件費の経常経費充当一般財源は前年度比0.4%減となった。今後も、事務事業の見直しや各施設の指定管理者制度の導入、民間委託の推進等により物件費の低減に努める。 | |
扶助費の分析欄類似団体との比較では、昨年度と同じく2.1ポイント下回っており、全国平均と比較しても大きく下回っている。経常経費充当一般財源は前年度比1.5%減であった。資格審査等の適正化の見直しを進めていき、比率が上昇しないよう努める。 | |
その他の分析欄その他の比率のほとんどが繰出金であり、類似団体を1.0ポイント上回り、全国平均を1.8ポイント上回った。繰出金に係る経常経費充当一般財源は前年度比5.7%増となった。繰出金のほとんどが医療・介護給付に係る特別会計へのものであり、本町では高齢化率、要介護認定率が高いことから、高齢者の医療・介護給付費抑制を図るため、疾病・介護予防事業等の充実を図っていく。 | |
補助費等の分析欄類似団体より2.5ポイント上回り、全国平均を7.6ポイントと大きく上回っているが、町が構成団体となっている一部事務組合への負担金に係る補助費等が増となったためで、前年度比1.0%増となった。今後も各種団体への補助金の見直し等により比率の低減に努める。 | |
公債費の分析欄前年度より1.5ポイント増加し、類似団体を4.1ポイント、全国平均を3.8ポイント上回った。これは、大規模事業(統合中学校の建設、広域水道事業)に係る多額の起債の償還が続いており、また、令和1から平成27に借入れした過疎対策事業債(都市交流施設周辺整備事業債)の元金の償還が開始したことが高水準の要因である。今後も厳しい財政運営が予想されるため、新発行の起債はその年の元金償還額を上回らないよう計画し、借入れする場合も交付税算入のある有利な起債を利用していき、これからも地方債残高・公債費の抑制に努めていく。 | |
公債費以外の分析欄公債費以外の比率は類似団体を下回っているが、平成30から比率が上昇傾向にあり、令和1は前年度比1.4ポイント増となった。類似団体との比較では0.2ポイント下回り、全国平均より2.3ポイント下回っているが、その要因は人件費、扶助費、物件費の比率が類似団体を下回ったためである。 |
各項目で、概ね類似団体平均値を下回っているが、令和元年房総半島台風等の影響により、災害関連経費が増となり、その中でも、災害復旧費が住民一人当たり16,523円となり、前年度比12,908円の増となった。衛生費は住民一人当たり60,701円となり、前年度比7,904円の増となった。これは台風災害に伴う災害廃棄物処理事業が増となったことによる。教育費は住民一人当たり69,584円となり、前年度比14,289円の減となった。これは平成30で幼稚園建設事業が終了したことによる減である。各項目、普通建設事業費に係る影響が大きく出ることから、突発的な財政負担が出ないように、公共施設管理計画により、施設の更新等を計画的に進めていく。
ほとんどの項目で、類似団体平均を下回っている。災害復旧事業費は、令和元年房総半島台風等の影響により、前年度比12,908円の増となった。公債費は過疎対策事業債(都市交流施設整備事業債)の増により、前年度比7,816円の増となった。普通建設事業費は、平成30で幼稚園建設事業が終了したことから、前年度比38,735円の減となり、類似団体平均と比較して96,632円下回った。今後も、引き続き過剰な投資とならないように、事業内容を精査し、財政を圧迫しないよう歯止めをかけるよう努める。
分析欄令和1については、令和元年房総半島台風等に係る災害復旧等の臨時財政需要があったため、実質単年度収支は赤字となっているが、災害関連の県支出金、特別交付税の増及び財政調整基金の取崩しにより、実質収支は黒字となっている。財政調整基金残高については、平成30までは財政健全化の取組を着実に実施したことにより年々増加していたが、令和1の災害復旧等に伴い大きく取崩したことにより、標準財政規模比16.27ポイントの減となっている。 |
分析欄平成21以降は全ての会計において黒字となっている。病院事業会計は平成20から指定管理者制度を導入し資金不足額が無くなった。一般会計については、普通交付税と臨時財政対策債が増加し始めた平成20から上昇し、令和1は災害関連の県支出金、特別交付税、財政調整基金の取崩しにより、標準財政規模費10.27ポイント増となった。また、水道事業会計は平成21以降着実に増加を続けている。その他の会計は、平成27から令和1までほぼ変わりない。 |
分析欄元利償還金は平成27に借入れした過疎対策事業債(都市交流施設整備事業債)の元金の償還が開始したことにより、44百万円増加したが、統合中学校に係る地方債の償還が令和1で終了するため、今後は減少していく見込みである。公営企業債の元利償還金に対する繰入金は水道・病院事業に対する繰出金である。水道事業会計への繰出金は高料金対策に係るもので、平成22以降はほぼ同じである。債務負担行為に基づく支出額は、主に県営かんがい排水事業の償還助成分で平成21から平成29で終了となった。実質公債費比率は平成21の23.3%をピークに今後減少していく見込みであり、令和1の実質公債費比率は13.4%となり着実に減少している。分析欄:減債基金新規発行の地方債を元金償還額以下に抑制し、公債費の抑制を図っているため。 |
分析欄一般会計等に係る地方債の現在高は、公債費負担適正化計画により新規発行債を元金償還以下にすることとしており、令和1は前年度比2.3%減となった。債務負担行為に基づく支出予定額は償還が進み減少を続けている。公営企業債等繰入見込額は病院・水道事業に対するものであり、減少を続けており、組合等負担見込額は主に環境衛生組合の地方債残高の減少による負担金の減により同じく減少を続けている。退職負担見込額は職員数の減に伴い減少を続けている。充当可能財源等のうち充当可能基金は、財政調整基金が台風災害に伴い大きく取崩したことにより、平成30末残高と比較して35.5%減となった。基準財政需要額算入見込額はほぼ横ばいの傾向で推移している。 |
基金全体(増減理由)令和元年房総半島台風に被災したことにより、財政調整基金を大きく取崩したことから、前年度から411百万円の減となった。(今後の方針)引き続き、適切な財源確保と歳出の精査により、取崩しを回避するとともに、余剰金を増やすことにより基金の上積みを図る。 | |
財政調整基金(増減理由)令和元年房総半島台風等に被災したことにより臨時的な財政需要が生じたことから、令和1は457百万円減少した。(今後の方針)毎年着実に残高の上積みをし、平成30の水準に戻すことを目標とする。 | |
減債基金(増減理由)新たな増減は発生していない。(今後の方針)短期的には、積立・取崩しの予定はない。 | |
その他特定目的基金(基金の使途)・鋸南町豊かなまちづくり基金:個人又は団体からの寄付金を財源とし、その意思により鋸南町の豊かな自然と文化を活用し、希望と活気があふれる豊かなまちづくりを進める。・鋸南町過疎地域自立促進特別事業基金:過疎地域自立促進特別事業の財源に充当する。・鋸南町東日本大震災復興基金:鋸南町における東日本大震災からの復興に資する事業の資金に充当する。(増減理由)・鋸南町豊かなまちづくり基金:ふるさと納税による寄付金を財源としており、毎年1,000万円程の増額となっている。令和1は令和元年房総半島台風等による、ふるさと納税の増に伴う積立金の増となっている。・鋸南町都市交流施設整備基金:平成28に発生した施設修繕積立金406万円を令和1~令和3までの3ヶ年で積立てる。令和1:100万円、令和2:100万円、令和3:206万円(今後の方針)・鋸南町豊かなまちづくり基金:予算編成時に事業内容を精査し、寄付者の意思に沿う事業の財源に充当することにより、豊かなまちづくりを推進する。・寄付の返礼品の見直しや充実により、恒常的に寄付金が確保できるよう努める。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄有形固定資産減価償却率64.5%と全国平均より1.1ポイント、類似団体平均より1.4ポイント高くなっている。来年度策定予定である、公共施設等個別計画に基づいた施設の長寿命化を図り、道路・トンネル及び漁港施設等について施設の維持管理を適切に進めていく予定である。 | |
債務償還比率の分析欄充当可能基金残高の減少により、類似団体平均と比較して146.3ポイント、昨年度より44.7ポイント高くなっている。起債対象対象事業の執行については、将来負担額が急激に上昇しないよう計画的に行っていく。 | |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析将来負担比率は、充当可能財源等が減少したことにより、前年度より9.4ポイント上昇した。有形固定資産減価償却率は、類似団体よりも高く、年々上昇傾向にある。来年度策定する、公共施設等個別計画に基づき、老朽化、長寿命化対策に取り組んでいく。 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析実質公債費比率、将来負担比率共に類似団体と比較すると高水準である。今後も引き続き、毎年の新規発行額を元金償還金以上借入を行わないこととし、一層、公債費の適正化に取り組んでいく。 |
類似団体と比較して有形固定資産減償却率が高くなっている施設は、道路、橋りょう・トンネル、公営住宅、港湾・漁港である。公営住宅については、昭和44年建築以来50年を経過し劣化が著しいが、随時修繕を行い使用可能な状態を保っている。今後の施設利用についての方向性は決まっていないが、公共施設等個別計画策定後、計画に基づいた維持管理等適正に行っていく。その他の施設についても計画的な改修を行い、改修費用の平準化を図る。
一般廃棄物処理施設、保健センター・保健所、市民会館、庁舎の有形固定資産減価償却率が高くなっている。庁舎は昭和57年に建築され、経年劣化が進んでいる。来年度策定する公共施設等個別管理計画に基づき、空調設備の改修等、計画的に行っていく。その他の施設についても計画的な改修を行い、改修費用の平準化を図る。
本ウェブサイトは、地方公共団体の財政に関するオープンデータのうち再利用困難なものを収集・整理し、
日本の経済学・財政学・情報技術の発展をめざして公表する場です。またオープンサイエンスの意味合いも含みます。
原典は、以下の資料です。参照先として(澁谷英樹「地方財政ダッシュボード」、(https://shibutani.org)
)もご記載ください。
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