経営の健全性・効率性について
収益的収支比率については、下水道使用料収入の増のため前年度を上回り100%を超えるものとなり、経費回収率についても、100%超を継続しており、経営の健全化は保たれています。また、当市の公共下水道事業は千葉ニュータウン事業により整備されたことから、類似団体と比較し、水洗化率は平均値を大きく上回っており、企業債残高対事業規模比率は平均値を大きく下回っている状況です。なお、汚水処理原価については、印旛沼・手賀沼流域による広域処理のため、類似団体の平均値より低く抑えることができています。
老朽化の状況について
40年を経過した管渠の割合は、全体の20.6%、30年を経過した管渠の割合は、全体の46.3%となっています。老朽化している管渠については、ストックマネジメントの手法を用いて、リスク評価などによる優先順位を付けながら点検・調整を行い、管渠の更新を進める必要があります。
全体総括
当市の公共下水道事業は、千葉ニュータウン事業により整備され、施設等の初期投資が低く抑えられたことから経営の健全性は保たれています。また、更なる健全な経営を行うため、令和2年度より公営企業会計を適用します。長期的には施設の老朽化に伴い、維持管理費の増大が見込まれることから、ストックマネジメントの手法を用いて適正に維持管理し、耐用年数の延長を図るとともに、施設整備の更新に取り組む必要があります。