収益等の状況について
過去数年にわたって,他会計からの繰り入れがないことから,②他会計補助金比率及び③駐車台数一台当たりの他会計補助金額の値は,ゼロで推移している。①収益的収支比率は,類似施設平均値及び全国平均を上回り,収支は黒字を維持している。営業収益に対する粗利益を示す④売上高GOP比率は,昨年度より数値が上昇し,本業の収益性を示す⑤EBITDAは,類似施設平均値よりは低いものの,昨年度より値が上昇し,当該施設の収益性が向上していることを示している。
資産等の状況について
設備投資見込額は,3,666千円であるが,一般的に施設の老朽化が進むと,建設改良費等が大きくなっていくことから,今後は,予防保全やアセットマネジメント等の取組に努めていく必要がある。企業債発行による借入資本金はゼロであり,⑩企業債残高対料金収入比率もゼロで推移している。
利用の状況について
医療機関,ホテルの定期利用者がいるほか,近くに生涯学習センター等の公共施設があり,一定の利用者がいることから,類似施設平均・全国平均と比べて,高い稼働率を維持している。
全体総括
施設単体では,収支が黒字であるが,今後,ますます当該施設の老朽化が進行していくことを踏まえ,計画的な施設更新による費用の平準化を図り,施設の更なる効率的稼働の推進等による維持管理費の削減に取り組む必要がある。