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地方財政ダッシュボード

沖縄県渡嘉敷村の財政状況(2013年度)

🏠渡嘉敷村

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

人口が少ない離島村であり、基幹産業である観光産業は台風等の自然現象に大きく左右され、観光収入は不安定であり村税収入も影響を受ける等、財政基盤が弱く類似団体及び県平均を大きく下回っている。退職者不補充等による職員数・人件費の削減、沖縄振興特別推進交付金事業や災害復旧事業を除く新規事業の凍結による投資的経費の抑制、歳出の徹底的な見直し(5年間で10%の縮減)を実施するとともに、村税の徴収率(平成25年度99.4%)の維持向上を図り歳入確保に努めることで財政の健全化を図る。

経常収支比率の分析欄

人件費及び公債費の増加、賃金等に係る物件費の増加により105.9%と類似団体及び県平均を大きく上回っている。今後も人件費の抑制を継続して実施するとともに、沖縄振興特別推進交付金事業や災害復旧事業、継続事業を除く新規事業の凍結等により起債を抑制することで公債費の縮減を図り経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費・物件費等の合計額の人口1人当たりの金額が845,294円と類似団体及び県平均を大きく上回っている。要因として、各業務のシステム化に伴う保守管理費等の物件費が増加傾向にあることや、ごみ処理施設、保育所、高齢者生活福祉センターの施設運営を直営で行っているために、職員数が類似団体平均と比較して多いことで人件費が高水準である。また沖縄振興特別推進交付金事業の実施に伴う物件費等の増加や、ごみ処理施設の老朽化に伴う維持補修費等が増加しているためである。各施設において消耗品の一括購入、非常勤職員の配置等ムダのない適正な維持管理に努め経費の抑制を図る。

ラスパイレス指数の分析欄

行財政集中改革プラン(平成17年度~)に基づく退職者の不補充を実施してきたことや、昇給・昇格制度の見直しによる平均給与の増加、また、特例法による国家公務員の給与削減等により増加傾向にあったが、今年度は対前年度比-6.3ポイント減の92.9となった。類似団体平均を下回っているものの依然として高い水準にある。今後は厳しい財政状況の中、より一層の給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

離島村で人口は減少傾向であるが、多様化する行政事務に対応するため一定の職員数が必要であることや、保育所、ごみ処理施設等の施設運営を専門職員を配置して直営で行っているため48.23人と類似団体の平均を上回っている。今後も行政サービスを維持しつつ、定員管理の適正化を行い、平成30年度末で職員数を10%(6人)削減する。(※平成25年度末57人)

実質公債費比率の分析欄

今年度は対前年度比0.1ポイント増加となっている。要因として、一般廃棄物処理事業、村道災害復旧事業、学校給食調理場建設事業等に伴い多額の地方債を発行したこと、また、公営企業会計の簡易水道事業において、長期に渡り施設整備事業を実施し、当該事業に伴う地方債の元利償還金の支払いに充てるため、一般会計から繰出基準以上に繰出していることによる。依然として類似団体及び県平均を上回っている状態であり、今後、沖縄振興特別推進交付金事業に伴う新規村債の発行や、本年度借入分の償還も始まることから、実質公債費率の増加が見込まれる。

将来負担比率の分析欄

今年度は将来負担額に対して、基金等の増加により充当可能財源等が上回り算定されなかった。今後も一般廃棄物処理施設や上下水道施設、村道、学校施設等の社会資本の整備に伴い多額の地方債を発行したことによる元利償還金や、退職者への退職手当負担額が将来に渡って支払いが継続されるので、災害復旧事業や継続事業を除く新規事業については優先度を厳しく点検し、起債を抑制することで公債費の縮減を図る。また、義務的経費の削減に努め、歳出を抑制することにより財政調整基金等の積立てを実施し、充当可能基金の増額を図ることで将来負担額を軽減する。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

人件費に係るものは、平成25年度において46.6%と類似団体最大値と高い水準にある。これは多様化する行政事務に対応するため一定の職員数が必要であることや、保育所、ごみ処理施設等の施設運営を専門職員を配置して直営で行っているために、職員数が類似団体平均と比較して多いことが主な要因である。今後も定員管理の適正化を行い、退職者の不補充等による職員数の削減に取り組むことで人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

物件費に係るものは、平成25年度において20.1%と類似団体平均と比べて高い水準にある。これは退職者不補充等に伴い非常勤職員が増加し、賃金等が増加傾向であることや、多様化する行政事務に対応するための各種ネットワークシステム等の使用料及び保守料が増加したためである。また、沖縄振興特別推進交付金事業の実施に伴う物件費等の増加もあり上昇傾向にある。今後はシステムに係る経費をできる限り縮減し、非常勤職員等の定員管理の適正化を行い、各種事業に係る事務経費の適正管理等により経費の抑制に努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係るものは、平成25年度において1.9%と類似団体平均と比べてやや低く、平成23年度より同水準で推移している。これまでの低い要因として、小規模離島村で人口が少なく扶助費が抑えられていることや、行財政集中改革プランで高齢者祝金等の減額を実施したことにより抑制することができたが、今後は少子高齢化対策に伴う医療費助成等が増加することが見込まれることから、給付水準の見直しを進めていくことで扶助費の抑制に努める。

その他の分析欄

その他に係るものは、主に特別会計への繰出金となっており、平成25年度においては10.6%と類似団体平均と同水準にある。特別会計への基準外操出しが増加したことが主な要因である。今後は基準内繰出しの基本原則を基に、公債費に係るものを除いては単に赤字補てん的なものについては、歳出削減努力等を精査して慎重に行うものとする。更に、簡易水道事業及び下水道事業においては、平成26年度に5%改定を実施し料金収入の増加を図り、一般会計の負担を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

補助費等に係るものは、平成25年度において2.8%と類似団体平均と比べて低い水準にある。これは行財政集中改革プランで掲げた各種団体等補助金について、対前年度比0%~20%減額を継続実施したことにより抑制することができた。今後は現在の水準を基に、補助金の使途内容、事業効果、地域住民福祉の向上に繋がる事業内容であるか等審査、検証を行い、不適当な補助金は見直しや廃止を行うなど削減に努める。

公債費の分析欄

公債費に係るものは、平成25年度において23.9%と類似団体平均と比べて高い水準にある。これは一般廃棄物処理事業、村道災害復旧事業、学校給食調理場建設事業等に伴い多額の地方債を発行したことで元利償還金が膨らんだことが影響した。今後の財政状況においても、公債費の負担は重たいものとなるため、公債費負担適正化計画に基づき新規事業の優先度点検や事業規模の見直しを行い、新規地方債の発行を抑制し適正な水準の確保に努める。

公債費以外の分析欄

その他に係る経常収支比率は、平成25年度において82.0%と類似団体平均と比べて高い水準にあり、平成21年度から比較して24.6%増と年々増加傾向にある。普通建設事業費の人口1人当たり決算額は、平成25年度において905,823円と類似団体平均を大幅に上回っているが、これは離島村で人口規模の少ない小規模自治体である本村が、継続事業で実施している村道阿波連線道路改良事業、沖縄振興特別推進交付金を活用した防災行政無線システム整備事業に多額の建設費を要したためである。今後も厳しい財政状況が続くことが予想されるため、緊急に必要な場合の事業や継続事業を除く事業については、抑制・凍結することにより、普通建設事業費の抑制に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

平成25年度について、実質収支(10,516千円・対前年比-88.6%)は黒字となっているが、単年度収支(-81,844千円)は赤字となっている。主な要因として、沖縄振興特別推進交付金事業に伴い実施された単独事業(物件費等)の増加があり、財源調整のため財政調整基金より繰入を余儀なくされた。それにより今年度は、財政調整基金への積立額と、当該基金からの繰入額との差が-10,488千円となり、実質単年度収支は-92,332千円と赤字となっている。今後も、事務事業の計画的な執行に配慮するとともに、剰余金の財源調整を図り健全な財政運営に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

(航路事業特別会計)平成25年度決算額について昨年度(平成24年度)は新造船(フェリーとかしき)に伴う高額なリース料の支出により赤字と転換している。平成25年度は、国・県の補助を受け新造船「フェリーとかしき」の買上を行った。今後、買上事業に伴い起こした村債の元利償還が始まることから、引き続き運航形態等の見直しによる運航経費の縮減に努め、経営の健全化を図る。(一般会計その他特別会計)一般会計及び他特別会計についても、今後も厳しい財政状況が見込まれることから引き続き経営健全化に向けて歳出抑制等を図る。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

実質公債費比率の分子において、平成21年度の80百万円をピークにその後減少し、平成25年度については71百万円となっている。これは平成20年度から平成21年度に公的資金補償金免除繰上償還(34百万円)を実施したことにより元利償還金が減少したことが主な要因である。また、これらにより実質公債費比率についても、平成21年度から減少傾向にあり平成25年度は13.8%となっている。今後の財政状況においても、公債費の負担は重たいものとなるため、公債費負担適正化計画に基づき、緊急に必要な場合の事業を除き、新規事業の抑制・凍結を行い、新規地方債の発行を抑制し適正な水準の確保に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

将来負担比率の分子において、平成19年度の237百万円をピークにその後減少し、平成25年度には-94百万円まで減少している。これは平成20年度から平成21年度に公的資金補償金免除繰上償還(34百万円)を実施したことにより地方債現在高が減少したことや、実質収支額の増加で財政調整基金等充当可能基金が増加したことが主な要因である。また、これらにより平成21年度からは将来負担がなく比率は算定されていないが、今後の基金残高によって変動することが考えられる。引き続き厳しい財政状況が見込まれることから、財政健全化に向けて歳出抑制等を図り、将来負担の適正化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,