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地方財政ダッシュボード

神奈川県大和市の財政状況(2022年度)

🏠大和市

地方公営企業の一覧

公共下水道 市立病院


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2022年度)

財政力指数の分析欄

令和4年度の財政力指数は、前年度より0.02ポイント低下した。主な要因は、算出において、令和元年度の単年度財政力指数0.97が、令和4年度の0.93と入れ替わったことによる。令和4年度の単年度財政力指数の低下は、分母となる基準財政需要額が臨時財政対策債発行可能額の減少などにより前年度より約13.9億円増、分子となる基準財政収入額が個人市民税や地方消費税交付金の増加などにより前年度より約14.9億円増となったことによる。

経常収支比率の分析欄

令和4年度の経常収支比率は、前年度より4.6ポイント増加した。主な要因は、算定式の分母となる経常一般財源が、臨時財政対策債や地方交付税の減少などにより前年度から約0.5億円減少した一方で、分子となる経常経費に充当した一般財源が、健康診査事業を始めとする物件費の増や、生活保護事業を始めとする扶助費の増により約21.2億円増加したことによる。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

令和4年度の人口一人当たりの額は、前年度より2,835円増額した。主な要因としては、人件費の約2.1億円の増加に加え、教育ネットワーク運用管理事業に係る委託料の増加等により物件費が約7.4億円増加したことなどによる。そのような中、全国的には人口が減少傾向にある一方で、本市においては人口が増加傾向にあることなどから、全国平均や類似団体平均よりも低い額を維持している。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は、採用・退職に伴う職員構成の変動等により低下傾向にあり、令和元年度決算(平成31.4.1現在)及び令和2年度決算(令和2.4.1現在)も、職員構成の変動により低下した。令和3年度(令和3.4.1現在)は、職員構成の変動により上昇したが、令和4年度(令和4.4.1現在)においては、職員構成の変動により1.4ポイント低下した。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定数管理計画を着実に実行することにより、類似団体の平均値よりも低い数値を実現している。今後も職員数の適正化の取り組みを進めていくとともに、各部門の業務量分析を的確に行い、職員の適正配置を図っていく。

実質公債費比率の分析欄

令和4年度の実質公債費比率は、前年度より0.6ポイント増加した。要因としては、算出において、令和元年度の単年度実質公債費比率2.54が、令和4年度の4.43と入れ替わったことによる。令和4年度の単年度実質公債費比率の上昇は、算定式の分子にあたる地方債等元利償還金が増加したことなどによる。全国平均や類似団体平均を下回っているものの、本市の実質公債費比率は年々上昇傾向にあるため、引き続き、地方債の計画的な発行、償還に努めていく。

将来負担比率の分析欄

令和4年度の将来負担比率は、前年度より0.8ポイント低下した。臨時財政対策債発行可能額の減などにより、標準財政規模が減少したことから、算定式の分母全体では約1.6億円減少した。また、公営企業債等繰入見込額の減などにより、分子においては約3.8億円の減少となった。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)

人件費の分析欄

令和4年度の人件費は、前年度より0.6ポイント増加した。主な要因は、任期の定めのない常勤職員の給与や、委員報酬等の増などによる。

物件費の分析欄

令和4年度の物件費は、前年度より1.9ポイント増加した。委託料が健康診査事業(対前年度+1.1億円)等により約4.6億円増加したほか、需用費が教育用コンピュータ運用管理事業(対前年度+0.9億円)等により約4.2億円増加したことなどから、物件費全体では約9.0億円の増加となったことによる。

扶助費の分析欄

令和4年度の扶助費は、前年度より0.8ポイント増加した。主な要因は、生活保護事業や保育所等施設型給付事業などの増となっている。また、小児医療費助成事業について、全国的に助成対象を拡大する傾向にあり、本市においても対象拡大による更なる費用の増加が見込まれる。

その他の分析欄

令和4年度のその他(維持補修費、繰出金)は、前年度より0.5ポイント増加した。主な要因は、後期高齢者医療広域連合や、介護保険事業特別会計への繰出金が増加したことによる。類似団体よりも低い水準を保っているものの、各特別会計への繰出金については、引き続き、独立採算を前提とした適切な繰出しとなるよう努めていく。

補助費等の分析欄

令和4年度の補助費等は、前年度より0.1ポイント増加した。主な要因は、病院事業会計負担金等(対前年度-0.7億円)や下水道事業会計負担金(対前年度-0.6億円)が減少した一方、民間保育所等運営支援事業の増(対前年度+1.5億円)により、補助費等全体が0.2億円の増となったことによる。公営企業会計への負担金については、引き続き、独立採算を前提とした負担となるよう努めていく。

公債費の分析欄

令和4年度の公債費は、前年度より0.7ポイント増加しており、償還元金の増が要因となっている。類似団体や全国平均よりも低い水準となっているが、令和2年度から令和5年度にかけて実施する環境管理センター焼却炉の延命化工事に係る償還元金を確保するため、減債基金を活用し、適正な財政運営に努めていく。

公債費以外の分析欄

令和4年度の公債費以外は、前年度より3.9ポイント増加した。物件費の経常経費充当一般財源等が約9.0億円増加したほか、扶助費、人件費といった義務的経費にかかる経常経費充当一般財源等も軒並み増加しており、公債費以外では全体として約17.8億円の増加となっている。なお、臨時財政対策債や地方交付税等の減により、経常一般財源等は微減(対前年度-0.5億円)となっている。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり360千円(対前年度-3千円)となっている。これは、歳出決算総額が前年度よりも約2.5億円減少し、さらに人口が微増(1,484人の増)したことによる。令和4年度の主な構成項目となる民生費は、令和3年度に実施した子育て世帯への臨時特別給付事業や住民非課税世帯等に対する臨時特別給付金事業などにより、前年度から大きく減少したものの、令和4年度に実施した電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金事業等の影響もあり、例年に比べ高い水準となっている。また、衛生費については、全国的に実施されている新型コロナウイルスワクチン接種事業のほか、本市が令和2年度から令和5年度にかけて実施する環境管理センター焼却炉の延命化工事の影響等により、近年は類似団体と比較しても高い水準となっているが、これは各事業の終了によって解消される見込みである。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり360千円(対前年度-3千円)となっている。これは、歳出決算総額が前年度よりも約2.5億円減少し、さらに人口が微増(1,484人の増)したことによる。令和4年度の主な構成項目となる扶助費120千円は、令和3年度に実施した子育て世帯への臨時特別給付事業や、住民非課税世帯等に対する臨時特別給付金事業などにより、前年度よりも大きく減少した。また、普通建設事業費(うち更新整備)は、主に令和2年度から令和5年度にかけて実施する環境管理センター焼却炉の延命化工事の影響を受け、類似団体よりも高い水準となっているが、これは工事の完了により解消される見込みである。なお、住民1人あたりのコストを比較するにあたっては、全国的には人口が減少傾向にある中、本市においては微増傾向が続いている点について留意が必要である。

実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)

分析欄

令和4年度の実質収支は、前年度から約12.3億円減少し、標準財政規模比では2.67ポイント減少した。これは、令和3年度において、コロナ禍による市税の落ち込みが想定より小幅に留まったほか、地方交付税も増となったことなどにより、前年度比で2.67ポイント上昇していたものが、例年並みの規模に戻ったものと捉えている。財政調整基金は、剰余金積立額が取崩し額を上回ったことにより、約7.2億円、標準財政規模比にして1.65ポイントの上昇となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)

分析欄

全会計とも実質収支、資金不足・剰余額の増減はあるものの黒字となり、連結実質赤字比率は算定されていない。公営企業会計である病院事業会計においては、新型コロナウイルス感染症への対応による補助金交付の影響もあり、標準財政規模に対する黒字額の比率が、前年度より0.45ポイント上昇した。

実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

令和4年度の実質公債費比率の分子は、前年度より約3.9億円増加し、約18.3億円となった。主な要因は、元利償還金(一般単独事業債、義務教育施設整備事業債)の増などによる。

将来負担比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

令和4年度の将来負担比率の分子は、前年度より約3.8億円減少し、139.7億円となった。将来負担額は公営企業債等繰入見込額の減などにより、全体で約7.1億円の減、充当可能財源等は充当可能基金が増加したものの、基準財政需要額参入見込額等の減により、全体で約3.3億円の減となったことによる。

基金残高に係る経年分析(2022年度)

基金全体

(増減理由)基金全体としては、前年度から1,514百万円の増となった。要因としては、財政調整基金及び減債基金への積み立て額の増による。(今後の方針)各基金の目的に応じて適切に活用を図っていくほか、ふるさと納税などにより一定程度の残高を確保できるよう努める。

財政調整基金

(増減理由)当初の見込みよりも市税等が増加し、取り崩し額を抑えることができた結果、718百万円の増となった。(今後の方針)決算剰余金の1/2以上を積み立て、標準財政規模の10%程度の残高を確保する。

減債基金

(増減理由)後年度の償還に備え、決算剰余金の積み立てを行ったため。(今後の方針)令和2年度から令和5年度にかけて実施する環境管理センター焼却炉の延命化工事について、総額約42億円の地方債の発行を予定していることから、将来に渡って公債費の安定的な財源を確保するため、決算剰余金の積み立てを行っていく。

その他特定目的基金

(基金の使途)奨学基金:奨学事業に充てる財源保健福祉基金:社会福祉の充実を図るため、保健福祉事業に充てる財源新規施策推進基金:地域コミュニティ、学校教育充実、防災推進・消防体制充実、図書資料整備、スポーツ振興、循環型社会形成、景観形成の推進、その他大和市寄附条例の目的を達成するために市長が必要と認める事業に充てる財源まちづくり基金:公用又は公共用に供する施設の整備に充てる財源青少年健全育成基金:青少年の健全育成事業に充てる財源(増減理由)保健福祉基金:28百万円の取り崩しを行ったため、前年度から22百万円の減となった。新規施策推進基金:ふるさと納税による積み立てが55百万円あり、前年度から13百万円の増となった。(今後の方針)各基金の目的に応じて活用しつつ、ふるさと納税などにより一定程度確保できるよう努める。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2022年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

前年度と比べて、分母となる有形固定資産は3,732百万円の増、分子となる減価償却累計額は3,914百万円の増となり、有形固定資産減価償却率は0.9ポイントの増となった。各施設については、大和市公共施設等総合管理計画などに基づき、効率的かつ効果的な維持管理を進めているところであり、有形固定資産減価償却率は、類似団体や神奈川県平均と同水準となっている。

債務償還比率の分析欄

前年度と比べ、地方税や地方消費税交付金等が増となったものの、臨時財政対策債発行可能額等の減により、経常一般財源等(歳入)等が減少、また、充当可能特定歳入(公営住宅の賃料等)が減少したことにより、債務償還比率は128.3ポイント増加した。債務償還比率は、類似団体よりも高い水準となっているが、神奈川県平均と比べると大きく下回っている。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は、普通交付税及び臨時財政対策債の減等により標準財政規模が減少したものの、公営企業債等繰込見込額の減等による将来負担額の減少が、標準財政規模の減少を上回ったことにより、前年度よりも0.8ポイント減となった。将来負担比率は、早期健全化基準を大きく下回る状況ではあるものの、類似団体よりも高い水準となっていることから、引き続き、公共施設の適正な管理に努めるとともに、地方債現在高の抑制等により、健全な財政運営に努めていく。有形固定資産減価償却率は、公共施設の老朽化等により前年度よりも0.9ポイント増となったが、類似団体と比べると同水準となっている。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債費比率は、平成26年度から施設の建設・改修等により各年度の地方債借入額が増加していることを背景に、前年度よりも0.6ポイント増となったが、類似団体と比べて低い水準である。地方債現在高の増加が将来負担比率及び実質公債費比率の増加につながることから、今後も将来負担を見据えた地方債の借入に努めるとともに、減債基金への計画的な積立等により、健全な財政運営を維持していく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2022年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は「橋りょう・トンネル」であり、一方、特に低くなっている施設は、「認定こども園・幼稚園・保育所」及び「公民館」である。「橋りょう・トンネル」については、今後、建設50年を経過する橋りょうが増加するため、点検結果を踏まえて定期的に橋りょう長寿命化修繕計画等を更新し、計画に基づき適切に更新・維持管理を進めている。「認定こども園・幼稚園・保育所」については、令和2年度に公私連携型子育て支援施設こどもの城を建設したことから、有形固定資産減価償却率が大幅に減少している。また、公立保育所等についても、公共施設等総合管理計画に基づき適切に更新・維持管理を進めている。「公民館」においては、平成30年度に整備した市民交流拠点ポラリスにより、有形固定資産減価償却率が大幅に減少している。

施設類型別ストック情報分析表②(2022年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設は、「体育館・プール」、「一般廃棄物処理施設」であり、一方、特に低くなっている施設は「図書館」及び「市民会館」である。「一般廃棄物処理施設」については、令和2年度から5年度にかけて施設の大規模な延命化工事を実施しているため、今後、有形固定資産減価償却率の低下が見込まれる。「図書館」及び「市民会館」は、ともに平成28年度に整備した施設であるため、有形固定資産減価償却率が低くなっている。その他「体育館・プール」や「福祉施設」等についても、老朽化が進んでいるものの、公共施設等総合管理計画等に基づき、適切に更新・維持管理を進めているところである。

財務書類に関する情報①(2022年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、国庫補助事業に係る未収金の減少等により流動資産が減少し、前年度よりも資産総額が減(対前年度564百万円減)となった。また、負債総額は、1年以内に償還する地方債の増加等により流動負債が増加し、負債総額が増(対前年度623百万円増)となった。なお、令和元年度には、下水道事業会計が公営企業会計に移行中であったことから、金額を計上していない。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、前年度よりも純経常行政コストが減少(対前年度739百万円減)した。これは主に、保育所等施設型給付費などの社会保障給付の増(対前年度932百万円増)などがあったものの、子育て世帯への臨時特別給付事業の終了に伴い、補助金等が減(対前年度2,669百万円減)となったことが要因となっている。これに伴い、純行政コストは、前年度より減(対前年度599百万円減)となった。保育所等施設型給付事業などの社会保障給付は、前年度よりも932百万円の増となっており、この傾向は今後も続いていくものと見込まれることから、引き続き、事業の効果や効率性を見極め、真に必要な経費の支出に努める。なお、令和元年度には、下水道事業会計が公営企業会計に移行中であったことから金額を計上していない。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、子育て世帯への臨時特別給付事業の終了等により、前年度よりも純行政コストが減(対前年度599百万円減)となった。財源については、税収等は増(対前年度1,377百万円増)となったが、国県等補助金が減(対前年度7,066百万円減)となった。これに伴い、財源が純行政コストを下回ったため、本年度差額はマイナスとなり、純資産残高は減(対前年度1,187百万円減)となった。なお、令和元年度には、下水道事業会計が公営企業会計に移行中であったことから金額を計上していない。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等において、業務活動収支は、業務支出の減などにより4,660百万円となり、投資活動収支は、基金積立金支出の増などにより△6,096百万円となった。また、財務活動収支は、地方債の借入額が償還額を上回り212百万円となっており、本年度末資金残高は、前年度から1,224百万円の減となった。地方債の借入額については、令和2年度から令和5年度まで実施する環境管理センターのごみ処理施設の延命化工事等により増加が見込まれることから、減債基金への計画的な積立や、将来負担を見据えた地方債の借入に努める。なお、令和元年度には、下水道事業会計が公営企業会計に移行中であったことから金額を計上していない。

財務書類に関する情報②(2022年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

国庫補助事業に係る未収金の減少等により、流動資産が減少し、資産合計は減(対前年度56,438万円減)となった。人口については、増加傾向が続いているものの、住民一人当たり資産額には大きな動きはなく、歳入額対資産比率、有形固定資産減価償却率は類似団体平均と概ね同水準となっている。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率、将来世代負担比率は、ともに前年度からほぼ横ばいで推移しており、類似団体平均と概ね同水準となっている。地方債残高については、令和2年度から令和5年度まで実施する環境管理センターのごみ処理施設の延命化工事等により増加が見込まれることから、減債基金への計画的な積立や、将来負担を見据えた地方債の借入に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

純行政コストについては、保育所等施設型給付費などの社会保障給付の増などがあったものの、子育て世帯への臨時特別給付事業が終了したため、純行政コストは減となった。しかし、依然として例年よりも高い水準にある。住民一人当たりの行政コストは類似団体平均よりも低い水準にあるが、今後も、社会保障関連経費等の増加傾向が続くと見込まれるため、引き続き財源確保や経費削減に努め、適正な水準を保っていく必要がある。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は、前年度から横ばいで推移し、類似団体平均よりも低い水準となり、健全性が保たれた財政運営が行われていると言える。基礎的財政収支においては、業務活動収支の改善傾向がみられるものの、老朽化した公共施設等の延命化などを行う必要があることから、引き続き健全性を確保した財政運営に努めていく。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

令和3年度の子育て世帯への臨時特別給付事業の終了等に伴い、経常費用が減となったが、令和4年度においても保育所等施設型給付事業、新型コロナウイルス感染症に対応するための各種事業、環境管理センターのごみ処理施設の延命化工事等を実施しており、令和4年度においても例年よりも高い水準にある。経常収益の増及び経常費用の減により受益者負担比率は増加したものの、なおも類似団体平均値より低い水準にあることから、今後も「使用料・手数料に係る受益者負担の適正化方「針」に則り、受益と負担の適正化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,