簡易水道事業(法適用) 公共下水道 簡易水道事業(法適用) 国保病院
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中山間地域に位置する本町においては年々過疎化が進み、平成28年度の高齢化率は39.0%と、全国平均の27.3%を大幅に上回る状況にある。高齢化の進行や長引く景気低迷、基幹産業である農林業の不振等による個人所得の減、建設業や小売店の業績不振等により税収の大幅な伸びは見込めず、類似団体を下回る状況にある。町税収入については、特に悪質滞納者に対する財産差押えを増やすなど収納対策の強化に取り組んでいるところであり、町税全体で年間1%の収納率向上を目指し財源の確保に努める。
平成27年度は、経常一般財源を充当する人件費が51,252千円減、物件費が8,440千円、扶助費が34,354千円、補助費等が123,721千円の増等、分子が81,334千円の増となった。また、分母は主に地方交付税が4,091千円、配当割交付金が1,157千円減、地方譲与税が3,944千円、地方消費税交付金が109,453千円増になるなど総額で137,636千円の増となった。平成28年度は、経常一般財源を充当する人件費が79,964千円、補助費等が60,474千円減、物件費が31,016千円、扶助費が2,997千円の増等、分子が55,926千円の増となった。また、分母は主に地方税が9,093千円の増、地方消費税交付金が30,532千円、地方交付税が26,763千円の減等で総額100,952千円の減となった。以上により、前年度比3.0ポイント高い90.3%となった。今後とも人件費をはじめ経常経費の抑制に取り組んでいく。
平成28年度は、人件費は、その他の手当が3,468千円増加したものの、共済組合負担金が23,089千円、基本給が6,849千円減少したため全体では、20,740千円の減となった。物件費では、土地鑑定委託料が4,619千円、固定資産台帳整備業務委託料が4,471千円増加したものの、道の駅直売所物品原材料費が20,330千円、道の駅レストラン委託料7,673千円減少するなど、総額では2,464千円減額。以上、人件費、物件費ともに減額となったもの、人口が199人減少していることから、人口一人当たりの人件費・物件費等決算額が194,961円と前年度比2,380円増となった。
給与体系の見直しについては継続的に実施しているが、類似団体平均値より高い数値で推移している。平成26年度については、昇級時号給対応表の調整と国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置がなくなりラスパイレス指数が99.8。平成27年度については、退職者不補充等もありラスパイレス指数が99.0。平成28年度は、昇級者数が例年と比較すると少なかったことや、6級55歳以上1.5%の該当職員の増加、国の学歴職員構成において高卒が減少し大卒が増加したこと等によりラスパイレス指数が98.5となり前年度を0.5ポイント下回った。今後、本町の定員適正化計画等に基づき、組織機構改革による課・係の統廃合及び事務事業等の見直しも含め一層の職員手当等の適正化にも取り組むことで全国平均値を下回る水準となるよう努めていく。
平成17年度から5年間での集中改革プランに基づいた職員数削減の継続をおこなってきたが、平成28年度は、人口千人当たり11.12人と類似団体平均の10.92人を上回った。住民基本台帳人口をみると前年比199人の減となり、職員数については、平成29年4月1日現在、退職者名3名に対し、2名の採用で1名の減員。人口千人当たりの職員数は11.12人と0.05人の減となった。今後は、住民サービスの質の低下を招かないことに留意しながら担当窓口の集約、効率的な人員配置を検討しつつ、5年間で10名の削減を目標とし、人件費の削減に努めていく。
平成28年度は、分子が一部事務組合の起こした地方債に充てたと認められる補助金又は負担金が24,733千円の増となったものの元利償還金の額が23,673千円の減に対し、分母は普通交付税額、臨時財政対策債発行可能額が合わせて74,027千円の減となったものの標準税収入額等が36,424千円増、となったため、実質公債費比率(単年度)が、平成27の6.2%に対し平成28も6.2%と増減なしとなり、実質公債費比率(3ヵ年平均)は、6.4%と0.2ポイントの減となった。平成27年4月に西臼杵広域消防署を開署し、平成26年度には消防署の建設等で1,086,200千円の緊急防災・減災事業債を借入した。一部事務組合の起こした地方債に充てたと認められる補助金又は負担金が今後増加していくことが見込まれ、数値の悪化が懸念される。
将来負担比率は前年度と同様(-)(ポイント平成27-0.9→平成28-3.8)となった。内訳として分子である地方債残高が155,855千円の減、公営企業債等繰入見込額が149,888千円の減、退職手当負担見込額が32,615千円の減となりまた、分母は標準財政規模が37,603千円の減、算入公債費等の額が5,733千円の増となった。
人件費については、定員・給与の適正化、民間委託の推進等により、平成24年度より改善傾向にあり25年度は国家公務員に準じ給与削減を行ったため23.3%と更に改善した。27年度は、退職が30名に対し採用が15名で基本給が26,813千円の減。また共済組合負担金の算定額の見直しもあり、共済組合負担金が15,932千円の減となった。28年度は、共済組合負担金が23,089千円、基本給6,849千円の減となり、全体では20,740千円の減となった。また、経常経費のうち人件費は22,367千円の減となり、経常経費のうち人件費の一般財源等は対前年度比15,426千円減の1,123,838千円で経常収支比率は0.2ポイント高い23.7%となった。今後も定員管理の適正化に努め人件費縮減に取組んでいく。
物件費については、土地鑑定委託料が4,619千円、固定資産台帳整備業務委託料が4,471千円増加したものの、道の駅直売所物品原材料費が20,330千円、道の駅レストラン委託料7,673千円減少したため、総額では1,368,428千円の前年度比2,464千円の減となった。物件費の経常経費一般財源等は対前年度比31,016千円の増となり、経常収支比率は0.9ポイント高い12.8%となった。今後も事務経費については省エネや省資源化の徹底に努め、委託費等については競争によるコスト削減に努めていく。
平成28年度については、扶助費に充当した経常経費一般財源等が、2,997千円増の全体で382,666千円となった。これにより、扶助費の経常収支比率は、前年度比で0.3ポイント高い8.1%となった。さらに、高齢化が進む本町においては扶助費が年々増加傾向にある。中山間地域に位置し少子高齢化が進む本町においては今後も扶助費の伸びが懸念されるが、手当ての必要性や給付要件の見直しなどを行いながら縮減に努めていく。
その他支出については、平成28年度で類似団体平均を1.6ポイント下回っている。特別会計や公営企業会計に対する繰出金については、各会計での収支状況を見極めながら繰出額の精査を行っているが、国民健康保険や介護保険事業については、予防事業に重点を置くことで保険給付額を抑えるなど、普通会計の負担を軽減すべく、なお一層の連携を図ることで歳出の縮減を図っていく。
補助費については、優良農地継承・フル活用推進対策事業における経営転換協力金が29,845千円減少したものの、ふるさと納税推進事業におけるふるさと納税記念品が48,164千円、中山間地域直接支払制度事業交付金47,730千円増加したため、全体的には前年度比38,137千円の増の1,439,333千円となった。補助費等に充当した経常経費一般財源等は60,474千円の減となり、これにより、補助費の経常収支比率は16.8%となり、前年度比で1.9ポイント増となった。今後、補助費の縮減に取り組む必要があるが、特に町内各種団体に対しては活動内容や収支内容を精査し、補助額の見直しに取組んでいく。
公債費について、平成28年度地方債残高は前年度に引き続き元金償還が進み、対前年度比155,855千円の減となった。平成28年度は、長期債定時償還金15,021千円、長期債利子償還金8,652千円の減額。このうち公債費に充当した経常経費一般財源等は23,673千円の減となり、これにより、公債費の経常収支比率は15.6%となり、前年度比で0.1ポイント減となった。今後、大規模事業に伴う大型起債が予想されるが、自主財源の確保や基金の有効活用等も考慮しながら、新規起債の抑制に努めていく。
公債費以外の経常収支比率について、平成28年度は前年度の71.6%に対し3.1ポイント増加し、74.7%となった。これは、人件費と扶助費が類似団体の平均を大きく上回りそれらを含む充当した経常経費一般財源等が55,926千円増額となったためである。今後も継続的な歳出削減を念頭に、最小の経費で最大の効果をあげる行財政運営に努め、類似団体平均値を下回るよう取り組んでいく。
ここに入力
将来負担比率は前年度と比較すると皆減となった。平成26年度に西臼杵広域行政事務組合が平成27年4月開署した西臼杵広域消防署建設等で1,086,200千円の緊急防災・減災事業債を借入のため、今後組合が起こした地方債元金償還の負担等見込額が増加することが予想され、将来負担比率の悪化が懸念される。また、実質公債費比率については、地方債の元利償還金をはじめ公営企業債の元利償還金に対する繰入金、組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等で減額となり全体でも減となった。今後の実質公債費比率は、公債費以上の借入はせずに健全財政を維持するとともに、国や県の補助事業を有効活用することで、類似団体内平均値より低い値で推移すると思われる。
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