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人口の推移
財政比較分析表(2021年度)
財政力指数の分析欄財政力指数の算出方法である3ヵ年平均で見たときに、令和3年度は、分母である基準財政需要額において新たに追加された地域デジタル社会推進費や国の追加交付による臨時経済対策費及び臨時財政対策債償還基金費が増額となり、また、市税等収入が減額となったため財政力指数は前年度と比較し0.01ポイント下がっているが、類似団体内平均値を0.11ポイント上回った。今後も、ポイント悪化の要因である社会保障関係費等は依然、増加傾向となっているため、税収納率の向上等の取組による自主財源の確保で財政力の維持・強化に努める。 | |
経常収支比率の分析欄前年度から4.4ポイント改善しているが、類似団体平均と比べると2.7ポイント高くなっている。要因としては、分子の経常経費充当一般財源は退職者数の増加や会計年度任用職員の人数増に伴い人件費が増額となったものの、分母の経常一般財源は法人市民税の増額、普通交付税の追加交付等により増額となったことが挙げられる。今後も地方債の発行総額抑制による公債費の削減や適正な定員管理と給与水準による人件費の抑制、事務事業評価等による経常経費の削減を行うなど、行政改革を推進し、財政構造の弾力化を図る。 | |
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄類似団体内平均値より8,222円低いものの、前年度決算額に比べて6,172円高くなっている。これは、退職者数の増加や会計年度任用職員の人数増に伴い人件費が、新型コロナウイルスワクチン接種事業などにより物件費が増加したことによるものである。 | |
ラスパイレス指数の分析欄平成25年度に給料表を見直し、各級の最高号給の給料月額の引下げや2%カット後での切替等を実施するとともに、給料カットを継続して行っており、さらには平成27年度に給料表の各級の最高号給の給料月額を大分県と同額にするなど、引き続き給与水準の適正化に努めてきたところである。このような措置を講じてはいるものの、給与水準が高い高年齢層の占める割合が依然として大きいこともあり、このことがラスパイレス指数の高い要因となっている。今後は給料表の見直しにより、給与水準が抑制されていくと考えているが、他都市の状況等を踏まえ、適正な給与水準となるよう努めていく。 | |
人口1,000人当たり職員数の分析欄平成30年度から令和4年度までを計画期間とする「大分市行政改革推進プラン2018」に基づき適正な定員管理を推進しているところであり、その結果、人口千人当たり職員数は、令和3年度は6.35人となり、類似団体平均より0.06ポイント低くなった。今後とも、限られた人的資源の効率的かつ効果的な活用を図る中、適正な定員管理に努めていきたい。 | |
実質公債費比率の分析欄対前年度で増減はなく、類似団体平均と同ポイントとなっている。令和2年度の実質公債費比率に用いた3ヵ年平均値の数値である平成30年度と比較し、準元利償還金は公共下水道事業への繰出金の減少に伴い減額となったものの、普通交付税の追加交付や地方税収の増額に伴い標準財政規模が増額となるなど単年度での増減はあるが、平均3か年としては同ポイントとなっている。今後も、引き続き、地方債発行額の抑制や公営企業に対する繰出しの見直し等行政改革を進めることで、比率の改善に努める。 | |
将来負担比率の分析欄対前年度比では8.8ポイント改善し、類似団体平均より4.4ポイント高くなっている。改善の要因としては、将来負担額のうち、普通交付税の追加交付や地方税収の増額に伴い地方債の借入抑制を行ったため、将来負担額の減少につながったことが要因として挙げられる。今後も行政改革を進めるとともに、将来世代への負担を少しでも軽減するよう、更なる改善に努める。 | |
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2021年度)
人件費の分析欄人件費に係る経常収支比率は前年度より1.0ポイント改善したが、類似団体よりも1.9ポイント高くなっている。改善の要因は、退職者数の増加や会計年度任用職員の人数増に伴い人件費は増額となったものの、経常一般財源が法人市民税の増額、普通交付税の追加交付等により増額となったことが挙げられる。今後とも、行政改革の推進により、適正な給与水準となるよう努めていきたい。 | |
物件費の分析欄物件費に係る経常収支比率は前年度より0.6ポイント改善し、類似団体よりも0.8ポイント低くなっている。これは物件費は新型コロナウイルスワクチン接種事業などにより増加したものの、経常一般財源が法人市民税の増額、普通交付税の追加交付等により増額となったことが挙げられる。物件費は増加傾向にあり、今後も行政改革への取組により、抑制に努める必要がある。 | |
扶助費の分析欄扶助費に係る経常収支比率は前年度より0.3ポイント改善したものの、類似団体よりも1.7ポイント高くなっている。介護・訓練等給付費事業などの障害福祉費や保育所等運営事業などの児童福祉費は年々増加していることから、今後も扶助費は増加傾向にあると見込まれる。 | |
その他の分析欄その他に係る経常収支比率は前年度より0.7ポイント改善し、類似団体よりも0.8ポイント高くなっている。介護給付費の増に伴う介護保険特別会計繰出金など、その他の会計への繰出金が増加していることから、今後も経営健全化を進めることにより繰出金の抑制に努める。 | |
補助費等の分析欄補助費等に係る経常収支比率は前年度より0.8ポイント改善し、類似団体よりも2.6ポイント低くなっている。今後も経営健全化を進めることにより下水道事業会計への繰出金の抑制に努めるとともに、各種補助金や負担金の見直しを進める。 | |
公債費の分析欄公債費に係る経常収支比率は前年度より1.0ポイント改善したものの、類似団体よりも1.7ポイント高くなっている。償還が進み地方債残高が減少したことや、金利が低利で推移していることが要因である。今後もプライマリーバランスに留意しながら、地方債の新規発行の抑制に努め公債費の削減を図る。 | |
公債費以外の分析欄その他に係る経常収支比率は前年度より3.4ポイント改善し、類似団体よりも1.0ポイント高くなっている。これは退職者数の増加や会計年度任用職員の人数増による人件費の増加や障害福祉費や児童福祉費などの扶助費、物件費等も増加しているが、令和3年度は経常一般財源が法人市民税の増額、普通交付税の追加交付等により増額になったことが要因である。扶助費や物件費は増加傾向にあることから、今後も積極的に行政改革の推進に努める。 | |
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり42.8万円となっている。令和3年度は、総務費は令和2年度に実施した特別定額給付金事業の終了、教育費は教育用端末等整備事業の終了により大幅な減少となっており、民生費は子育て世帯への臨時特別給付金事業や住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金事業の実施や介護・訓練等給付費事業などの障害福祉費や保育所等運営事業などの児童福祉費の増加により、衛生費は感染症対応に係る救急医療対策事業などの実施により増加となっている。その他として、公債費については、類似団体内平均値を上回る水準で推移しており、引き続きプライマリーバランスに留意しながら、地方債の新規発行の抑制に努め公債費の削減を図っていく。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり42.8万円となっている。令和3年度は、物件費は新型コロナウイルス感染症対応に伴い、新型コロナウイルスワクチン接種事業などの実施で増加しているが、補助費等が令和2年度に実施した特別定額給付金事業の終了の影響で大きく減少しているため、全体として減少となっている。その他として、主な構成費目である人件費については、住民一人当たり62,570円となっており、退職者数の増加や会計年度任用職員の人数増などにより対前年比で増加となったが、類似団体の平均を下回っている。また、扶助費では、子育て世帯への臨時特別給付金事業や住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金事業の実施により大幅に増加しており、さらに、介護・訓練等給付費事業などの障害福祉費や保育所等運営事業などの児童福祉費が年々増加していることから、今後も扶助費は増加傾向にある。
実質収支比率等に係る経年分析(2021年度)
分析欄財政調整基金残高の比率は、5.5億円の取崩しにより、標準財政規模比で0.76ポイント減少した。実質収支額の比率は、特別定額給付金事業などの終了により、歳入総額は国庫支出金の減などにより約308億円減少、歳出総額は約345億円減少し、結果、3.28ポイント増加している。実質単年度収支の比率は、財政調整基金の取崩しを行ったことから、2.97ポイント増加している。原油価格・物価高騰の影響や扶助費の増加などにより、今後も楽観視できない財政状況が続くことが予想されることから、引き続き行政改革の取組み等を通じて安定的な財政運営に努める。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2021年度)
分析欄連結実質赤字比率は黒字であることから計上はなし。水道事業会計においては、収益的収支で、税引き後、約23億4千万円の当年度純利益を計上したものの、資本的収支で、約42億2千万円の収支不足額を生じ、損益勘定留保資金等で補てんした結果、補てん後の内部留保資金繰越額を約72億4千万円確保したところである。今後も必要な施設整備を計画的に行い、将来にわたり持続可能な経営基盤の強化に努めていく。一般会計においては、行政改革推進プランの着実な実行等により財源を捻出する中で、新規事業をはじめ、各種施策の推進に取り組むとともに財政の健全化に努めたところである。国民健康保険特別会計においては、形式収支及び実質収支約28億1千万円の黒字を計上しており、歳入の根幹をなす国保税については、「第5期大分市国保財政健全化計画」に基づき収納対策の強化等を講じた結果、収納率が向上しているところであり、今後もさらなる収納対策の強化及び医療費適正化対策を実行し財政の健全化に努めていく。
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実質公債費比率(分子)の構造(2021年度)
分析欄実質公債費比率の分子については、単年度の元利償還金の増加に伴い、数値は増加している。地方債発行額については、平成25年度に供用開始の複合文化交流施設「ホルトホール大分」建設や平成29年度に開校の義務教育学校「碩田学園」建設に伴う起債により、一時的に地方債残高が増加したが、今後も引き続き、地方債発行額の抑制に努め公債費の削減を図る。
分析欄:減債基金平成24年度に発行した「ホルトホール大分債」の償還に向け、平成25年度より34百万円を毎年積み立て、平成29年度に満期一括償還の財源の一部(170百万円)とした。
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将来負担比率(分子)の構造(2021年度)
分析欄将来負担比率については、将来負担額のうち、普通交付税の追加交付や地方税収の増額に伴い地方債の借入抑制を行ったため、将来負担額の減少につながったことにより、対前年度比では8.8ポイント改善した。今後も、「大分市行政改革推進プラン」に基づき、職員数の計画的な定員管理、地方債の発行抑制、公営企業会計の健全化を進めていく。
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基金残高に係る経年分析(2021年度)
基金全体(増減理由)財政調整基金については新型コロナウイルス感染症対応に伴い5億5千万円を取り崩した。また、市有財産整備基金については市有地売払等の増加により約2億1千万円、廃棄物処理施設整備基金については有料指定ごみ袋で捻出した額の約1億円を積み立てた結果、基金全体としては、約2億3千万円の減となった。(今後の方針)今後も市全体の財政の見通しを注視する中で、基金の適正な管理に努めていく。 | |
財政調整基金(増減理由)新型コロナウイルス感染症対応に伴う基金の取り崩しにより約5億5千万円の減額となった。(今後の方針)今後も市全体の財政の見通しを注視するとともに、特定目的基金とのバランスも考慮しながら適正な管理に努めていく。 | |
減債基金(増減理由)基金利子を13万2千円積み立てた分の残高の増額となった。(今後の方針)今後も市全体の財政の見通しを注視するとともに、特定目的基金とのバランスも考慮しながら適正な管理に努めていく。 | |
その他特定目的基金(基金の使途)○市有財産整備基金:市有財産を整備するために必要があると認められるときの財源○廃棄物処理施設整備基金:一般廃棄物処理施設を整備するための財源○森林環境譲与税基金:森林の整備及びその促進に関する施策に要するための財源○地球環境保全基金:地球温暖化の防止、循環型社会の形成その他の地球環境の保全に関する施策を推進するための財源○福祉振興基金:高齢化社会に対応し、福祉活動の促進及び福祉施設の整備その他の市民福祉の増進を目的とする事業を推進するための財源〇新型コロナウイルス感染症対応事業資金調達支援基金:新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者に対する利子を補給する事業及び信用保証料を補助する事業に要する経費に対する財源(増減理由)○市有財産整備基金:市有地売払収入額や基金利子など約2億1千万円積み立てたことによる増。○廃棄物処理施設整備基金:有料指定ごみ袋の手数料から経費を差し引いた額の概ね2分の1及び基金利子として約1億円を積み立てたことによる増。〇新型コロナウイルス感染症対応事業資金調達支援基金:新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者に対する利子を補給する事業及び信用保証料を補助する事業に要する経費に対する財源を確保するため、令和2年度に創設し、令和3年度は約2億円を積み立てたものの、対象事業へ充当するため約2億5千万円を取り崩したことによる減。(今後の方針)市有財産整備基金については、公共施設総合管理計画に基づく市有財産の今後の整備予定と今後の財政見通しを的確に見極めながら適正管理に努めていく。 | |
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)
有形固定資産減価償却率の分析欄有形固定資産減価償却率については、前年度比で1.2ポイント悪化しているものの、全国平均よりも3.1ポイント低くなっている。これは、各施設等の建築年数の経過に伴い、減価償却累計額の増加などが挙げられる。今後も資産の耐用年数等を十分に考慮した施設整備を行うことで、有形固定資産減価償却率の低減に努める。 | |
債務償還比率の分析欄債務償還比率については、前年度比で176.7ポイント改善し、全国平均よりも14.3ポイント高くなっている。これは、社会保障関係費である扶助費の増などに伴い経常経費充当一般財源が増加したことや、国補正による地方交付税の追加交付があったことなどに伴い経常一般財源が増加したことなどが挙げられる。今後も地方債発行額の抑制など健全な財政運営に努めていく。 | |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析将来負担比率については、対前年度比では8.8ポイント改善し、類似団体平均よりも4.4ポイント高くなっている。これは、地方税収の増に伴う地方債の借入抑制により将来負担額が減少したことなどが挙げられる。有形固定資産減価償却率については、前年度比で1.2ポイント悪化しているものの、全国平均よりも3.1ポイント低くなっている。これは、各施設等の建築年数の経過に伴い、減価償却累計額の増加などが挙げられる。今後も、基金も含めた財源の確保に努めるとともに、資産の耐用年数等を十分に考慮した施設整備を行うことで、将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の低減に努める。 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析将来負担比率については、対前年度比では8.8ポイント改善し、類似団体平均よりも4.4ポイント高くなっている。これは、地方税収の増に伴う地方債の借入抑制により将来負担額が減少したことなどが挙げられる。実質公債費比率については3か年平均で計算されることから、H30年度と比較し、準元利償還金は減少しているものの、元利償還金が増加しており、3か年平均では前年と同水準となっている。また、類似団体平均とは同水準となっている。今後も、引き続き地方債発行額の抑制などにより健全な財政運営に努めていく。 |
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施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
施設の多くは建築年数の経過による減価償却率の増加が主なものとなっている。今後も資産の耐用年数等を十分に考慮した施設整備に努める。
施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
施設の多くは建築年数の経過による減価償却率の増加が主なものとなっている。今後も資産の耐用年数等を十分に考慮した施設整備に努める。
財務書類に関する情報①(2021年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度より190,560百万円の減少(△18.3%)となった。これは、事業用資産の建物が敷戸南住宅の建設等により増加しているものの、固定資産台帳の修正を行ったことから、インフラ資産が大きく減少したためである。また、流動資産は、国補正に伴い普通交付税の追加交付があったことから増加した。今後は、基金も含めた財源の確保に努めるとともに、公共施設等総合管理計画に基づき、資産の耐用年数等を十分に考慮した施設整備を行い、公共施設等の適正管理に努める。負債総額は、前年度より6,767百万円の減少(△3.5%)となった。これは、地方債及び退職手当引当金の減が主な要因である。令和3年度については、国補正に伴い普通交付税の追加交付があったことから、臨時財政対策債の借り入れを抑制した。また、引き続き職員定員の適正配置を検討するとともに、未収金徴収対策の取組強化に努める。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
一般会計等においては、退職者数等の減に伴い、人件費が1,926百万円の減(△6.3%)、令和3年度は、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策に伴う特別定額給付金事業が終了したことなどから移転費用が34,386百万円の減(△24.9%)となり、純経常行政コストは前年度と比較し、35,736百万円の減少(△16.7%)となっている。業務費用では人件費、移転費用では社会保障給付といった義務的経費が多くを占めていることから、今後も引き続き行政改革の取組みなどにより適切な財政運営に努める。全体、連結では一般会計等と比べ、水道事業等の水道料金等を使用料及び手数料に計上していることから経常収益が多くなっているものの、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計等の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が多くなっており、純経常行政コスト及び純行政コスト共に多くなっている。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策に伴う特別定額給付金事業の終了等により国県等補助金は減少し、税収等は新型コロナウイルス感染症の影響から回復を見せ増加したことから、本年度差額は5,114百万円となった。また、本年度純資産変動額は△183,793百万円となった。これは、固定資産台帳を修正したことから無償所管替等が△186,672百万円と減少したためである。今後は、固定資産台帳の適正管理に努めるとともに、地方税の徴収業務の強化やふるさと納税制度の活用等により税収等の増加に努める。全体、連結では一般会計等と比べ、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計等の保険料等が税収等に含まれていることから、本年度差額が増加しているが、本年度純資産変動額がそれ以上に減少しているため、本年度末純資産残高が減少している。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は、移転費用支出が新型コロナウイルス感染症緊急経済対策に伴う特別定額給付金事業の終了等により34,386百万円の減(△24.9%)となり、臨時収入が新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金等の減により△57,203百万円減少したものの、新型コロナウイルス感染症の影響から回復を見せ税収等収入が増加したことから18,751百万円となった。投資活動収支は、公共施設等整備費支出が減少したものの基金からの取崩し額を財源にしていないことから△4,764百万円減少した。財務活動収支は、国の補正に伴い、地方交付税の追加交付があり地方債の借入抑制を行ったことから地方債等発行収入が△3,495百万円減少し、△3,489百万円減少した。今後も、行政改革を推進し、基金の取崩しと地方債の発行収入に依存しない行政運営に努める。全体、連結では一般会計等と比べ、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計等の保険料等が税収等に含まれること、水道事業会計等の水道料金等の使用料及び手数料収入があることから、業務活動収支は多くなっている。投資活動収支では、下水道管の老朽化対策事業を実施している等のことからマイナス額が大きくなっている
財務書類に関する情報②(2021年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額が類似団体平均を大きく上回っているが、これは、統一的な基準では、昭和59年度以前に取得したものについては、既に固定資産台帳が整備済又は整備中であった場合においては、引き続き当該評価額によることが許容されているため、当団体は既に整備済みであった基準モデルによる固定資産台帳の評価額を用いていることから、その分資産額が大きくなっているものであるが、固定資産台帳の修正を行ったことから資産合計額が前年度と比較し大きく減少している。有形固定資産減価償却率は、前年度比で1.2ポイント増加しているものの、類似団体平均値より3.0ポイント低くなっている。これは、各施設等の建築年数の経過に伴い、減価償却累計額の増加などが挙げられる。今後も資産の耐用年数等を十分に考慮した施設整備を行うことで、有形固定資産減価償却率の低減に努める。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
純資産比率については、固定資産台帳を修正したことから純資産が減少し、3.4ポイント減少したが、類似団体平均値より7.6ポイント高くなっている。将来世代負担比率については、類似団体平均値と比較して5.0ポイント低くなっており、特例地方債の残高を控除した後の地方債残高については、地方債発行額の抑制などにより改善状況にあることから、今後も引き続き比率の改善に努める。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
住民一人当たりの行政コストは、本年度については、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策に伴う特別定額給付金事業の終了等により前年度比で7.4ポイント減少しており、類似団体平均値より1.3ポイント低くなっている。今後は、児童福祉費や障がい者福祉費が増加傾向にあり、社会保障給付の増大が見込まれることから、引き続き行政改革の取組みを推進していく。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回っているが、新型コロナウイルス感染症の影響から回復を見せ市税等が増収したこと、国の補正に伴い、地方交付税が追加交付され、地方債の借入抑制を行ったことから前年度比1.4ポイント減少した。基礎的財政収支は、基金の取崩収入及び基金積立支出を除いた投資的活動収支の赤字分よりも業務活動収支の黒字が上回ったことから8,173百万円となっている。投資活動収支が赤字となっているのは、小中学校の長寿命化工事など公共施設等の必要な整備を行ったためである。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策に伴う特別定額給付金事業の終了等により経常費用が減少していることから、前年度と比較し0.6.ポイント増加し、類似団体平均値よりも1.4ポイント低くなっている。経常収益は、年々減少していることから、公共施設等の使用料等について、受益者負担の適正度合いを見極めながら見直しに努める。
収録資料
| 「財政状況資料集」
| 「経営比較分析表」
| 「統一的な基準による財務書類に関する情報」
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