経営の健全性・効率性について
今回は、事業開始年度の数値であり、年度内の設置基数が少ないため、類似する団体との数値とのかい離が見られる。事業を継続しながら分析することで今後の事業運営に生かしていくものと考えている。④企業債残高対事業規模比率料金収入に対する企業債残高は、類似団体より著しく高い値で推移した。料金の見直しと加入者の増加による収入の増加が必要である。⑤経費回収率は約30%であり、使用料以外から賄っているのが現状である。使用料が適切であるか見直す必要がある。⑥汚水処理原価は平均値より高くなっている。接続率の増加や維持管理費の見直しにより、汚水処理原価を低くしていく必要がある。⑦施設利用率は平均値を大きく下回っている。処理施設の利用状況を考える必要がある。⑧水洗化率は整備中の事業であるため、平均値と比べると低い水準となっている。
老朽化の状況について
平成27年より整備を行っており、管渠等の老朽化はまだ発生していない。
全体総括
今回は、事業の初年度であったことや、年度内の設置基数が少なかったため、類似する団体との数値とのかい離が見られる。事業を継続しながら分析することで今後の事業運営に生かしていくものと考えている。現在は、他会計からの繰入金は少ないが、今後の社会情勢の変化や財政状況に応じて使用料の改定を検討し、安定した健全経営を目指す。浄化槽や制度の利点を周知しながら、住民の衛生的な生活環境や水環境を守るため、事業を推進する。