経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は99.29%と年々低くなっている状況にある。経費回収率も類似団体平均値との比較では高い状況に変化はないが、徐々に低くなっているため、使用料収入の確保及び汚水処理費の削減が必要と考えられる。また、施設利用率は類似平均よりも低く、水洗化率にあっては徐々に改善している状況にあるが、依然低い状況にあるため、水洗化率向上の取組が必要である。
老朽化の状況について
当市の特定地域生活排水事業は平成21年度から開始しており、浄化槽本体の耐用年数は約30年であることから、平成27年度現在では老朽化には至っていない。ただし、ブロア等の付属設備については事業開始から7年を経過し、故障等の発生が発生し始めており順次修繕等で対応している状況である。
全体総括
当市では、平成27年度末で1345基の維持管理を行っており、経費回収率は88.93%と類似団体と比較し高い水準であるが、100%となるよう事業に工夫を加える必要があると考える。今後、水洗化率を高めるために、普及促進にさらに力を入れるとともに、維持管理費を見直しを進める必要がある。