収益等の状況について
平成27年1月以降の美術館改修工事に伴い、一旦、収益的収支比率について、類似施設平均値まで下がったものの、平成28年1月のリニューアルオープン後、回復傾向にある。また、売上高GOP比率及びEBITDAており、かつ、建設費の起債についても、平成19年で償還を完了し、現在、他会計からの補助金に依存しておらず、経営状況は良好である。今後も、更なる収益の増加に向けて経営改善に努めてまいりたい。
資産等の状況について
本施設は、美術館の地下に一体的に建設した駐車場であり、敷地の地価はあまり高くなく、供用開始から約30年が経過しており、施設の老朽化が進む中、湧水槽に流入される湧水を場外に処理するため設置しているポンプ等の更新を始め、多額の設備投資見込額が発生することから、設備更新等について、今後、計画的に修繕を実施していく必要がある。
利用の状況について
年間14万人を超える利用者を抱える美術館と一体となっている駐車場であり、美術館の来館者以外にも、隣接する丸亀町をはじめとする中央商店街来街者の利用も多く、稼働率については、類似施設平均値を上回っていることから、今後も、継続的に利用環境の維持に努める。
全体総括
本駐車場は、美術館来館者や、隣接する商店街来街者による利用者も多く、都市施設としての必要性は非常に高いことから、今後必要となる多額の設備投資を計画的に行っていくため、平成27年に策定した「高松市立駐車場中期経営計画」に基づき、安心安全な施設の維持、経営の効率化、収支の健全化を図ってまいりたい。