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財政力指数は、類似団体平均より0.07ポイント高い0.47で、全国平均よりは0.02ポイント低くなっている。少子高齢化や人口減少による納税義務者の減少等により、町税収入が伸び悩んでいる。
経常収支比率は、前年度に比べ1.9ポイント高く、83.3%となったが、ここ数年、数値は下降の傾向にあり、類似団体平均、全国平均、奈良県平均をそれぞれ下回っている。縁故債の繰上償還等を始めとした歳出削減を図っており、今後とも、義務的・経常的経費の削減に努め、収入については自主財源の確保に努める。
人口千人当たりの職員数は、10.67人と類似団体平均より1.59人少ないが、民生関係の施設が多く、全国平均、奈良県平均を上回っている。事務事業と職員数の関係を定期的に見直し、民間委託・指定管理者制度等の活用も含め、弾力的な人員配置を行うことにより、定員の適正化に努める。
実質公債費比率は、ここ数年、起債償還でピークを迎えていたが、それも落ち着いてきており、7.1%となった。公的資金補償金免除繰上償還や縁故債の繰上償還に取り組むなど公債費の削減に努めており、一方で、公債費特定財源(住宅新築資金返戻金、住宅家賃等)の確保にも努める。
将来負担比率は「-%」と類似団体の中で最良となった。今後も、経常経費の削減や財政調整基金を始めとした基金の積み立て、あるいは、繰上償還による起債残高の縮減するなど、将来にわたり計画性のある健全な財政運営に努める。
人件費に係る経常収支比率は29.1%と、類似団体平均、全国平均、奈良県平均よりも、それぞれ4.7、5.4、2.8ポイント高くなっているが、類似団体平均と比べて、人口千人当たり職員数は1.59人低くなっており、ラスパイレス指数も3.8ポイント低い状況にある。今後も人件費の抑制に努める。
物件費に係る経常収支比率は11.2%と類似団体平均、全国平均、奈良県平均をそれぞれ1.6、2.5、4.0ポイント下回った。これまで経費削減に努めてきた結果、概ね下降傾向にある。電算システムの他市町村との共同化の取り組みを始めとし、今後も引き続き、経費の削減に努める。
扶助費に係る経常収支比率は3.6%と、類似団体平均、全国平均、奈良県平均よりもそれぞれ0.5、7.7、5.8ポイント低い状況にある。ここ数年、数値としてはほぼ横ばい状態であるが、今後も資格審査等の適正化に努める。
補助費に係る経常収支比率は13.9%と、類似団体平均よりは0.2ポイント低く、また全国平均、奈良県平均より、それぞれ3.9、5.2ポイント高くなっている。町としての経費負担のあり方や、行政効果等を再点検し、団体運営補助に係るものについては事業補助に切り替える等、見直しや廃止を行ってきている。
起債の発行については、極力、交付税算入のあるものを発行する一方、繰上償還を実施してきたこともあり、公債費に係る経常収支比率は13.0%と、類似団体平均、全国平均、奈良県平均をそれぞれ4.3、5.6、8.0ポイント下回った。ここ数年は、公的資金補償金免除繰上償還や縁故債の繰上償還の実施等により下降している。今後も、公債費特定財源(住宅新築資金返戻金、住宅家賃等)の確保に努めるとともに、公的資金補償金免除繰上償還や縁故債の繰上償還にも引き続き取り組み、公債費の削減に努める。
公債費以外の経常収支比率は70.3%で、類似団体平均を2.1ポイント上回り、また全国平均、奈良県平均はそれぞれ1.3、2.0ポイント下回っている。主な要因は、人件費であると考えられるため、今後も人件費の抑制に努める。
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