経営の健全性・効率性について
類似団体平均値と比較すると、前年に引き続き、①から⑧の全指標について、良好な数値であることから、健全かつ効率的な経営をしていると考えられる。ただし、①経常収支比率、⑤料金回収率については、前年と比較して数値が減少している。主な要因は、新型コロナウイルス感染症の影響により家庭での使用量が増加し前年度に比べ年間総有収水量が増加しているものの、新型コロナウイルス感染症対策として、市民生活並びに経済活動を支援するための市独自政策の一つである水道基本料金の6カ月間全額減免を行ったことによるものである。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率が類似団体平均値を下回っている。②管路経年化率については、類似団体平均値と比較すると依然として高水準であるが、前年と比較すると減少している。これは③管路更新率が増加しており、類似団体平均値と比較すると約1.88倍を維持し、施設更新及び管路更新について着実に実施している。
全体総括
上記「1.経営の健全性・効率性について」のとおり健全かつ効率的な経営を確保するとともに、「2.老朽化の状況について」のとおり管路経年化率は類似団体平均値と比べ高水準であることから、引き続き施設及び管路の更新を着実に進めていくことが重要であると考える。このことから、第6次水道施設整備事業(7ヶ年事業)及び施設改良事業により、施設・管路の耐震化及び老朽化対策を着実に推し進めていく。一方で、経営についても、平成28年度に策定した経営戦略(羽曳野市水道事業ビジョン)に基づき、引き続き健全かつ効率的な経営を確保するよう努めていく。