経営の健全性・効率性について
事業の開始から7年目と年月が浅く現在事業区域の拡大を図っているため、下水道接続人口や使用料収入が少なく収益的収支比率、施設利用率や水洗化率は類似団体より低率となっている。今後、供用区域の拡大とともに下水道接続人口、使用料収入が増加し、これらの数値は改善していくと思われる。経営面での数値である経費回収率や汚水処理原価が良好な数値で推移しているが、これは下水道施設が新しいことや浄化センターの維持管理費が比較的安価なことにより施設管理費全体が低く抑えられているためと考えられる。
老朽化の状況について
下水道事業の開始から年月が浅く、施設が新しいため該当数値がない。
全体総括
当町の公共下水道事業は平成21年に供用を開始して7年目と比較的新しく、現在は経営の効率化よりも事業区域の拡大に重点を置いて事業を展開している。下水道への接続率が低く有収水量が過少であるため、施設利用率や水洗化率、収益的収支比率は類似団体より低率となっているが今後、区域の拡大とともに接続人口、有収水量が増加し、これらの数値は向上していくと思われる。維持管理に係る経費について、施設が新しく維持管理費等の費用が少ないこと、浄化センターの維持管理費(中でも汚泥処理費)が比較的安価なことや人件費の削減等により経費回収率や汚水処理原価は良好な数値となっている。今後の事業展開により、建設費と維持管理費の事業推進の比重が変わっても現在同等の経費回収率や汚水処理原価等の数値を維持できるよう状況に併せた適切な経営に努めたい。