小鹿野町:国民宿舎 両神荘

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2019年度)

収益等の状況について

①経常収支比率は、利用者数、営業収益の減少により100%を割り込んで赤字が続いている。今後は更なる利用者数の確保が必要である。②③他会計補助金比率、宿泊者一人当たりの他会計補助金額は、平成30年度に利用料金や営業時間等の見直しを行った結果、補助金比率、補助金額が改善し類似施設平均値も下回っている。④定員稼働率は類似施設に比べて上回っているが、近年低下傾向にあるため、新たな集客の増加を図る取り組みを強化する必要があると思われる。⑥⑦売上高GOP比率、EBITDA(減価償却前営業利益)は、わずかながら改善傾向を示しているが、類似施設平均値を下回っている。利用人員の増加など収益確保の対策が必要である。

資産等の状況について

⑧有形固定資産減価償却率は、他施設平均を上回っている。施設開業から40年以上が経過し今後も施設の老朽化が進むため、修繕費の増加が懸念される。計画的な施設の整備、更新が必要である。⑪累積欠損金比率は、他施設平均よりは下回っているものの、赤字が継続しているため欠損金比率が上昇傾向にある。経営改善により赤字額縮小が必要である。⑫企業債残高対料金収入比率は、前年度に比べ低下し、経営改善が進んでいる状況である。今後、施設老朽化の進行により修繕費などの施設改修費用の増加が見込まれるため、償還財源の確保などの対策が必要であると思われる。

利用の状況について

⑬施設と周辺地域の宿泊者数動向は共に下降傾向にある。令和元年度は、ホームペ-ジやオンライン旅行サイトなどの写真の改修、ホ-ムペ-ジのブログからの発信を強化した。また、平成30年度以降利用料金の見直しを行った。これらの結果から、令和元年度上半期は前年度の利用者数を上回っていたが、秋の台風の関東接近や年明けからの新型コロナウィルスの感染拡大による旅行自粛などの影響が大きく、利用者数も前年度を下回ることとなった。

全体総括

昭和50年に公営国民宿舎としてオ-プンしピ-ク時には宿泊者数31,000人を超えたこともあったが、近年は15,000~20,000人前後となっている。開業から40年以上が経過し、施設の老朽化が進んでいるため施設の改修費用も増加する傾向にあり、5年連続で赤字となるなど厳しい経営状況である。平成30年度に利用料金の改定を行い収支の改善を目指しているが、令和元年度は、台風やコロナ禍の影響で利用者数、収益が前年度を下回ることとなった。次年度以降もコロナ禍が続くことも想定されるなど厳しい経営状況ではあるが、より快適で安全に利用でき、町営国民宿舎として健全な事業運営ができるよう利用者増加のための努力を続けていく必要があると思われる。

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