小鹿野町:国民宿舎 両神荘

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収録データの年度

2023年度 2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度

経営比較分析表(2017年度)

201220132014201520162017201820192020202191%92%93%94%95%96%97%98%99%100%101%経常収支比率
2012201320142015201620172018201920202021-2%0%2%4%6%8%10%12%14%16%18%20%22%24%他会計補助金比率
20122013201420152016201720182019202020210円500円1,000円1,500円2,000円2,500円3,000円3,500円宿泊者一人当たりの他会計補助金額
201220132014201520162017201820192020202118%20%22%24%26%28%30%32%定員稼働率
20122013201420152016201720182019202020210%5%10%15%20%25%30%35%40%45%売上高人件費比率
2012201320142015201620172018201920202021-30%-20%-10%0%10%20%30%売上高GOP比率
2012201320142015201620172018201920202021-240,000千円-220,000千円-200,000千円-180,000千円-160,000千円-140,000千円-120,000千円-100,000千円-80,000千円-60,000千円-40,000千円-20,000千円0千円20,000千円EBITDA(減価償却前営業利益)

収益等の状況について

H29年度は、前年度に比べ宿泊者3,463人増の19,840人、休憩利用者は341人増の19,691人と全体的に利用者の増加が達成され、営業収益は10.6%の増収となった。①経常収支比率では、数値的には改善が見られるものの、昨年に引き続き赤字となっている。収益も増加したが、事業費用も増えているため更なる経営努力を引き続き行うことが必要であるが、④定員稼働率が比較的変化が少ないにもかかわらず赤字であることから料金改定を検討する必要もあると思われる。
201220132014201520162017201820192020202142%44%46%48%50%52%54%56%58%60%62%64%66%68%70%72%有形固定資産減価償却率
2012201320142015201620172018201920202021460,000千円470,000千円480,000千円490,000千円500,000千円510,000千円520,000千円530,000千円施設の資産価値
2012201320142015201620172018201920202021-10,000千円0千円10,000千円20,000千円30,000千円40,000千円50,000千円60,000千円70,000千円80,000千円90,000千円100,000千円110,000千円設備投資見込額
20122013201420152016201720182019202020210%10%20%30%40%50%60%70%80%累積欠損金比率
20122013201420152016201720182019202020210%5%10%15%20%25%30%35%40%45%企業債残高対料金収入比率

資産等の状況について

⑧有形固定資産減価償却率では、施設本館は昭和51年、別館は平成4年オープンと老朽化が進んでおり、⑩の設備投資見込額にあるように、今後の施設等の改修費用が必要になる。ただし雨漏り等による屋根改修や、ボイラー更新などの改修では利用客へアピールできないため、利用者増を目指すことは難しく、今後も投資が必要にはなるが、こうした施設改修等による利用者増が見込めないため、資金調達が課題である。⑪累積欠損金比率では、平均値より下回っているものの、赤字が続いているため数値が上昇している。⑫企業債残高対料金収入比率であるが、上記の施設改修に必要な資金を企業債で借入調達していることから、上昇傾向にある。しかしながら今後は返済する資金も必要となるため、平成30年度も借入予定ではあるが経営状況が大幅に上向かない限り、それ以降の借入は難しいと思われる。

利用の状況について

⑬施設と周辺地域の宿泊客数動向については、平成28年度は設備改修のため休館した期間があり低下したが、平成29年度は、企画商品のチラシを作成し周辺観光施設や旅行業者等への営業、広報活動、PCやスマートフォンから簡単に予約できるようホームページを改修するなど利用者確保に努めた結果、増加させることができた。しかし、東京方面からの最寄り駅である西武秩父駅に新たに観光入浴施設もオープンするなど今後も厳しい運営環境が続くことが予想される。

全体総括

昭和51年に公営国民宿舎としてオープンし、ピーク時宿泊者数は、31,000人を超えたこともあったが、現在では約20,000人程度となっている。施設の老朽化が進んでいるため施設改修費用も増加する傾向にあり、前年度に比べ純損失額は縮小したものの、3年連続で赤字となるなど厳しい経営状況である。利用者は、約半数がリピーターであり、根強い人気もあるため、今後の新規利用者の獲得を更に目指し、引き続き営業活動を行なっていく。また燃料費や材料費等の更なる値上がりも想定されるため、利用料金の改定についても検討する必要がある。このように様々な厳しい経営状況ではあるが、今後もより快適で安全に利用でき、町営国民宿舎として健全な事業運営ができるよう努力を続けていく必要があると思われる。