収益等の状況について
①収益的収支比率が100%を大きく下回っておりますが、地方債の償還が完了する平成37年度以降は大幅に改善する見込みです。②他会計補助金比率、③駐車台数一台あたりの他会計補助金額については、全国平均及び類似施設平均を大きく上回っており、他会計への依存度は大きい状況ですが、地方債の償還が完了する平成37年度以降は大幅に改善する見込みです。④売上高GOP比率については、全国平均及び類似施設平均を大きく上回っており、施設の営業に関する収益性は高いと判断できます。⑤EBITDAについては、経年比較において減少傾向にありますが、地方債の償還が完了する平成37年度以降は大幅に改善する見込みです。
資産等の状況について
⑥有形固定資産減価償却率について、当施設は地方公営企業法非適用事業であるため、指標は算出されません。⑦敷地の地価については、当施設は再開発事業で整備された複合施設の地下にあり、保留床を取得して設置したものであるため、当施設単体の地価は算出されません。⑧設備投資見込額については、現在調査を行っており、算出できておりません。⑨累積欠損金比率について、当施設は地方公営企業法非適用事業であるため、指標は算出されません。⑩企業債残高対料金収入比率について、全国平均及び類似施設平均を大きく上回っておりますが、経年比較では減少傾向にあり、平成37年度に償還が完了する見込みです。
利用の状況について
⑪稼働率について、当施設については全国平均及び類似施設平均を大きく上回っており、駐車場施設としての需要は大きいと判断されます。
全体総括
当施設については、川口駅周辺の駐車場不足に起因する道路機能の低下を解消し、交通の円滑化と健全な都市機能の更新を目的として、平成18年度に設置されたものであります。収益等の状況については、料金収入に対して地方債の償還金が非常に大きいため、他会計補助金の依存度がかなり高い状況となっており、償還が完了する平成37年度まではこの状況が続くものと考えられます。しかしながら、稼働率は高い水準であり、駐車場施設としての需要は大きいため、平成37年度以降には収益等の状況は改善し、健全な経営状態となることが見込まれます。