地域の概況
普通会計の構造(2022年度)
総額109億円
総額109億円
総額113億円
2026/10/21 保守対応
PHPの脆弱性に関する対応は、10月21日深夜に完了しました。
📣 2026/10/31 学会出席
2026年10月31日から11月1日まで福山市立大学 港町キャンパスで開催される第37回全国大会に、討論者として出席します。
総額109億円
総額109億円
総額113億円
まちの主要産業である農業・漁業就業者の高齢化、常に転出超過である人口移動による老年人口割合の増加、生産年齢人口の減少などにより、類似団体の平均を下回る状況が続いている。平成30年6月に策定された「黒潮町総合戦略」に基づいた施策を推進していくことで、本町最大の目標である2060年、町人口6,800人の達成に向け、町にとって有益となる各種施策の推進を図る。
前年度は普通交付税の追加交付や投資的経費の大幅増があったことにより、好転していたが、今年度はどちらも減となっており、そのほか平成28年度に借入を行った保育所移転事業や庁舎建設事業などの緊急防災・減災にかかる大型事業に対する元金据置期間が終了し、元金の支払が増加したことが要因となり、前年度よりも高い比率となった。歳出削減等の取り組みに努め、行財政構造の改革を推進し、経常経費削減を図っていく必要がある。
移住相談員や保育所職員等の人件費が微減となっているが、自治体ネットワーク強靭化に係る機器等更改委託、自治体DX業務支援委託などの物件費の増が大きいため、依然として増加傾向にある。引き続き、ランニングコストの注視など事業内容の精査をしながら、最小の経費で最大の効果を求めていくことが必要となる。
ラスパイレス指数については、類似団体に近い数値であり、昨年度から大きな変動はない。引き続き、適切な運用を行い、ラスパイレス指数の上昇抑制を図り、適正な給料水準を保つよう努める。
保育所の直営による人員確保や業務増加に伴う人員配置により、依然として類似団体を上回る職員数となっている。デジタル化の推進等により、人員削減へと繋げていきたいところではあるが、人口減少に伴う地方創生事業による行政ニーズへの対応などにより、職員数の削減は限界まで来ている状況であると考えられる。財政状況をふまえた行政サービスの質と量をより良いものにしていくためにも、職員数をどのようにしていくかは喫緊の課題である。
市町村合併以降行ってきた繰上償還や、交付税措置の高い地方債での借入などにより、近年連続して数値改善を続けていたが、平成29年度より連続して悪化に転じている。令和4年度は、平成28・29年度に借入を行った防災対策事業にかかるハード事業の償還が開始したことにより、前年より0.4ポイント増となっている。今後も事業内容を精査することで必要性を確認するとともに繰上償還の実施により、実質公債費比率の上昇を抑えていく必要がある。
類似団体や全国・県内の市町村と比較しても、数値の良好な状態が続いており、平成26年度より将来負担比率もマイナスとなっている。地方債残高は、新庁舎建設事業や保育所高台移転事業、住宅整備事業など大型事業の地方債借入に伴い増加傾向にあるが、繰上償還や、有利な地方債を活用することにより、良好な状態を維持していく必要がある。
人事院勧告による期末勤勉手当の支給率のプラス改定や任期付職員、会計年度任用職員の雇用増により、前年度より微増となった。引き続き、給与水準の適正化を図っていきたい。
燃料高騰による公共施設の光熱水費や自治体DX推進に係る経費の増により、前年度より2.3ポイント増となっており、依然として類似団体よりも高い数値となっている。全体的な経費の見直しを入念に行い、経常経費の削減に努めたい。
保育所が直営であるため、児童福祉に係る扶助費は類似団体よりも低い数値を保っている。令和4年度は、障がい者自立支援給付費や子育て世帯臨時特別給付金の減により、前年度より0.1ポイント減となっている。今後も、子どもから高齢者まで住み慣れた地域で自立した生活が送れるよう、提供するサービスの内容を精査しながら、財政健全化を図っていく。
その他に係る経常収支比率が類似団体を下回っているのは、繰出金の減額が要因だと考えられる。繰出金は昨年度比0.3%減となっており、平成30年度より一部繰出金の削減を改善した効果が近年の数値に反映している。今後も保険料の見直しや健康増進、介護予防の充実を継続的に行っていく必要がある。
農作物出荷促進事業、社会福祉協議会補助金、燃料タンク対策事業などが減となっており、前年度より0.3ポイントの減となった。国・県の交付金や地方債の活用などにより、昨年度と近い数値となっている。
これまでの大規模事業に充当した地方債の元金償還が開始されたことにより、令和4年度も依然として高い数値となっている。類似団体順位は最下位となっており、今後の起債発行については、より厳密な精査が必要である。しかしながら、今までの繰上償還の実施や有利債の借入によって、将来負担比率は類似団体より低い数値を維持しているところである。今後も引き続き、国や県の補助金等を最大限活用し、新規発行の地方債に注視しながら、健全な財政運営を行っていくことが必要不可欠である。
子育て世帯臨時特別給付金の皆減などがある一方で、燃料高騰による物件費が増などの影響もあり、前年度とほぼ横ばいとなっている。世界情勢による影響は大きいが、抑えられる経費については引き続き最小限にとどめ、最大の効果を出せるよう、財政の硬直化を回避していく必要がある。
目的別に分析すると、総務費が定住促進住宅事業の件数が減ったことにより減、民生費が単年度対応となった子育て世帯や非課税世帯等への臨時特別給付金事業の減、土木費が町営住宅等整備事業や道路事業の件数が減ったことにより減、消防費が木造住宅耐震事業や幡多中央消防組合黒潮消防署分担金の減、教育費小中学校空調整備事やスクールソーシャルワーカー活用事業などが減となっている。一方で、衛生費が地球温暖化対策実行計画や長寿命化総合計画策定事業の増、農林水産業費が畜産団地施設改修事業や漁業集落環境整備事業の増、商工費がスポーツツーリズム事業や商工事業者等経営支援事業の増、公債費がこれまでの大規模事業に充当した地方債の元金償還が始まったことによって増となっている。令和4年度は、コロナ対応における事業の一時的な増減が大きいことが影響し、民生費には大きな乖離が発生している。公債費については、防災対策事業や庁舎建設事業に対する起債の措置期間が終了したことで元金が増えていっており、年々高い数値が続いている。繰上償還の検討、補助金や交付金の利活用などを積極的に行い、事業の精査をしながら健全な財政運営を行っていきたい。
類似団体内順位22位/ 32団体
類似団体内順位8位/ 32団体
類似団体内順位1位/ 32団体
類似団体内順位2位/ 32団体
類似団体内順位5位/ 32団体
類似団体内順位12位/ 32団体
類似団体内順位26位/ 32団体
類似団体内順位1位/ 32団体
類似団体内順位14位/ 32団体
類似団体内順位7位/ 32団体
類似団体内順位11位/ 32団体
類似団体内順位22位/ 32団体
類似団体内順位9位/ 32団体
類似団体内順位2位/ 32団体
歳出決算総額は住民一人当たり1,047,527円となっている。主な構成項目である人件費は、住民一人当たり157,515円となっており、、類似団体と比較すると高い順位を維持しているものの、依然として高い数値となっている。これは保育所が直営であることが原因として考えられるが、類似団体との乖離が大きくならないよう、今後も引き続き給与水準の適正化を図っていく必要がある。物件費は、住民一人当たり225,765円となっており、燃料高騰による公共施設の光熱水費や自治体DX推進に係る経費の増などにより、値は高い状況にある。引き続き、全体経費の見直しを行い、経常経費の削減に努める必要がある。普通建設事業費については、宅地造成事業が始まったが、学校の空調整備事業の減や町営住宅整備事業や社会資本整備事業の道路整備事業費が減となったことで、昨年よりも14.2%減額し、一人当たり181,662円となっている。引き続き、事業の精査を行いながら、事業費の減少を目指していきたい。公債費は一人当たりで163,130円となっており、昨年に引き続いて、類似団体よりも高い数値である。庁舎建設事業や防災対策事業などの大型事業に対する元金措置期間終了に伴って、今後も続いて増加傾向が見込まれることから、繰上償還の検討やこれからの新規発行の地方債に注視しながら、公債費の削減に努めたい。
類似団体内順位5位/ 32団体
類似団体内順位25位/ 32団体
類似団体内順位11位/ 32団体
類似団体内順位20位/ 32団体
類似団体内順位2位/ 32団体
類似団体内順位7位/ 32団体
類似団体内順位1位/ 32団体
類似団体内順位10位/ 32団体
類似団体内順位32位/ 32団体
類似団体内順位11位/ 32団体
類似団体内順位2位/ 32団体
類似団体内順位11位/ 32団体
類似団体内順位5位/ 32団体
類似団体内順位21位/ 32団体
類似団体内順位1位/ 32団体
昨年度に引き続き、「財政調整基金」の取り崩しを行わず、歳計剰余金の積立を行ったことにより増となっている。実質収支額と実質単年度収支については、借入額の大きいハード事業の元金措置期間終了などにより、昨年と比べ低い数値となっている。今後も引き続き、合併支援措置の縮減による歳入の減などが見込まれるため、「黒潮町総合戦略」により、町の施策を推進しつつ、財政基盤の強化に努めていくことが必要である。
赤字決算だった「国民健康保険事業特別会計」は平成30年度以降、黒字決算となっている。これは、平成30年度より国保制度が改革され新制度に移行し、県全体で医療給付費をまかなうことで各市町村での経費が調整されたことが大きな要因であると考えられる。宮川奨学資金特別会計については、昨年度から0.03ポイント減少しているが、これは奨学金の利用者が昨年度より減少したことが要因と考えられる。その他の特別会計の標準財政規模比は前年とほぼ横ばいで好転しているが、一般会計からの繰出金は依然として続いており、累積赤字は解消されたが、会計単体では赤字解消には至っていないため、その解消は喫緊の課題である。制度の見直し等も行いながら、引き続き行政運営の健全化を図っていきたい。
令和4年度は、平成27年度に行った保育所移転や庁舎建設事業などの大型なハード事業に対する元金措置期間が終了したことで元金の支払が増加したことで、昨年よりも高い数値となっている。これまでの庁舎建設事業や防災対策事業に加え、近年では住宅整備事業のハード事業が追加されたことで、今後も、将来的な実質公債費率の悪化は避けられない状況にある。
ここに入力
交付税措置の有利な地方債の借入れ、基金造成などによる充当可能特定財源等の確保により、連続して将来負担比率のマイナスが続いている。これまで行った多額の地方債借入れによる数値の悪化や合併債の終了に伴う財源確保についてが懸念されるため、引き続き、国や県の補助金等を最大限活用し、地方債残高の抑制を図りながら、健全な財政運営を行っていくことが必要不可欠である。
(増減理由)・防災対策事業の地方債償還財源に充当するため「防災対策加速化基金」を約130百万円、償還のため「減債基金」を約30百万円、新型コロナウイルス感染症緊急対策基金を約5百万円取り崩しているが、「財政調整基金」へ歳計剰余金を150百万円積み立て、「ふるさと納税基金」への110百万円取崩に対して、約257百万円の積み立てを行い、その他「過疎地域持続的発展事業基金」や「財政支援事業基金」などに多く積み立てを行ったことで、基金全体としては約282百万円の増となった。(今後の方針)・引き続き、基金の使途の明確化を図り、町財政の健全な運営に資する基金運営を行っていきたい。
(増減理由)・利子額及び歳計剰余金150百万円の積立による増加。(今後の方針)・引き続き、災害への備え等のため、過去の実績等を踏まえ、計画的な積み立てを行っていきたい。
・償還のため30百万を取り崩しているが、150百万円の歳計剰余金積立により増加。(今後の方針)・過去に行った防災対策事業にかかるハード事業に対する借入により、現在、地方債償還のピーク時であることから、引き続き、今後の普通建設事業等の整備計画及び地方債の償還計画を踏まえ、計画的な事業実施を踏まえた基金の積み立てと取り崩しを行っていきたい。
(基金の使途)・建設推進基金:町の建設に資するため。・ふるさと納税基金:町の未来に向けての施策および寄付者の意向を反映した施策に効果的活用するため。・新しいまちづくり基金:町の新しいまちづくりに資するため。・地域活性化事業基金:町の多様な歴史、伝統、文化、教育、観光及び産業等を活かし、活性化に資するため。・防災対策加速化基金:地域の課題や特性に応じた優先的に取り組むべき防災対策をきめ細かに進め、災害に強い地域社会の実現の加速化を図るため。(増減理由)・防災対策加速化基金:防災対策事業の地方債償還の財源に充当するため130百万円を取り崩したことによる減少。・ふるさと納税基金:寄附者の意向をふまえ、教育・文化振興等の財源に充当するため110百万円を取り崩し、当該年度に寄付を受けたもののうち約257百万円を積み立てたことによる増加。(今後の方針)・各基金の使途にあった計画的な積み立て及び運用を行っていきたい。そのうち、「防災対策加速化基金」については、引き続き、防災対策に要した経費に関連する町債の償還に充当を予定している。また、「ふるさと納税基金」については。町に寄せられた寄附金を適正に管理し、引き続き、町の将来に向けての施策及び寄附者の意向を反映した施策に効果的に活用していきたい。当初予算規模から高い水準となっているため、収支の調整に基金を取り崩す状況が続いている。将来世代へ課題や負担を残さないためにも、各事業の内容精査を丁寧に行いながら行政サービスの質を向上させつつ健全な財政運営を行っていきたい。
令和4年度は令和3年度から0.5ポイント減少しているが、全国平均を下回る結果となっており、近年の防災対策に係る普通建設事業費の増加が主な要因である。引き続き、公共施設等総合管理計画及び個別施設計画により、一層の単年度の財政負担の低減や事業実施の平準化を図り、効果的な取り組みを推進していきたい。
類似団体内順位7位/ 31団体
債務償還可能比率は類似団体の平均を下回っているが、今後においても地方債の新規発行に気を配りながら、引き続き適切な財政運営に努めていく必要がある。
類似団体内順位11位/ 32団体
有利債の借入などにより将来負担比率はマイナスとなっているため、当町の値は表示されていない。引き続き、適切な財政運営に努め、良好な値を継続していく必要がある。
有利債の借入などにより将来負担比率はマイナスとなっているため、当町の値は表示されていないが、実質公債費比率が上昇の一途をたどっていることは注視しなければならない。引き続き、普通建設事業の抑制による地方債残高の圧縮や基金の適正管理などに努めていく必要がある。
橋りょうについては老朽化が類似団体を上回っているため、平成25年度に策定をした「黒潮町橋梁長寿命化修繕計画」に基づき、緊急性により優先順位をつけ順次改修を行っているところである。公営住宅については老朽・耐震化対策として、長期計画となる建て替え事業(119戸)を令和4年度より開始、令和18年度に終了予定。多額の事業費が長期的に継続するため、その都度、想定入居者等を確認し、建て替え戸数を整理しながら、適正に事業をすすめていく。港湾・漁港については国のストックマネジメント事業を導入により改修計画を策定し、長寿命化を実施している最中である。引き続き、令和2年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画により、計画に基づく施設全体の長寿命化対策及び安全対策を進めていきたい。
類似団体内順位3位/ 31団体
類似団体内順位24位/ 30団体
類似団体内順位17位/ 29団体
類似団体内順位6位/ 6団体
類似団体内順位7位/ 24団体
類似団体内順位13位/ 31団体
類似団体内順位6位/ 15団体
図書館施設については、ユニークな構造上、随時、雨漏りや空調設備の修繕を行っているが、その場しのぎとなっているため抜本的な改修が必要な状況である。以後、令和5年度に当町が選定された「脱炭素先行地域」による国庫補助金を活用して、早急に対策を進めていきたい。一般廃棄物処理施設については、令和6年度からの3年間で大規模改修を予定しており、老朽化は解消される見込みだが、財源となる地方債の発行は、以降の実質公債費比率等の上昇に起因するため、他事業の年次計画をふまえ、年間発行額の調整を図っていきたい。消防施設の老朽化対策については、消防屯所の津波浸水区域から高台への移転を順次行っているところであり、将来的には解消される見込みである。令和2年度には公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画を策定したため、計画に基づき施設全体の長寿命化対策及び安全対策を進めていきたい。各施設の一人当たり面積等は人口減少の中で、施設の統廃合が進まないことから、現状では増加傾向が続いている。今後は、真に必要な施設のあり方を政策的な議論とあわせて確認していきたい。
類似団体内順位7位/ 24団体
類似団体内順位13位/ 27団体
類似団体内順位22位/ 25団体
類似団体内順位16位/ 23団体
類似団体内順位13位/ 27団体
類似団体内順位2位/ 31団体
一般会計等においては、資産総額は前年度比164百万円の増(+0.4%)、負債総額は前年度比177百万円の減(△1.4%)となった。東日本大震災の教訓をふまえ、防災対策等に係る大規模なハード事業がおおむね終了したものの、町営住宅整備事業やその他施設の長寿命化対策を行ったことにより、資産総額が増となっていある。負債については、これまでに整備した防災対策等の地方債償還開始により、償還額が増えたことも要因となり、固定負債(地方債)が減少している。今後においては、町営住宅整備事業の継続実施や衛生センター長寿命化工事などの新たな計画がある中、公共施設の適正化のための除却・集約化等を図る集中的実施の期間(~令和8年度)により、遊休施設の整理等を行いながら、後年度の財政負担を軽減するための施策を着実に実行する。
分析:一般会計等・全体・連結の全てにおいて前年度比較で減となっている中、経常費用でみると9,567百万円となり、前年度比9百万円の増(+0.1%)となった。そのうち、人件費は1,718百万円で前年度に比べ、8百万円の減(△0.5%)、物件費等は4,772百万円で353百万円の増(+8.0%)となっている。人件費においては、人事院勧告による一時金の引上げ等があったものの、人事異動に伴う職員給与費の減、物件費においては、自治体ネットワークシステムの大幅な改修による増やコロナ対策の一部解消により、旅費(出張)の増などが要因であると考えられる。今後においては、高齢化が進むことなどによる社会保障給付に係る経費の増加による支出増の状況が見込まれるため、各種事業の見直しを行い経費の抑制に努める。
全体では、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計等の国民健康保険税や介護保険料等が税収等に含まれることから、一般会計等に比べて税収等2,927百万円多く12,185百万円、前年度比は731百万円の減(△5.7%)となっており、純資産残高は32,063百万円となった。引き続き、地方税等の徴収業務の強化はもとより、国県等補助金を最大限活用し、町にとって必要な事業を実施しながらも純資産が蓄積できるよう、行財政改革の推進に努める。
一般会計等においては、令和3年度の新型コロナウイルス感染症対策が一部継続したこともあり、業務活動収支が令和2年度以前まで戻らず、1,428百万円となっているが、投資活動収支については、道路新設改良事業や木造住宅耐震事業などの令和5年度への繰越対応などにより、△874百万円となった。ここ数年、当該年度に繰越事業を消化することで、現年予算が当該年度に執行出来ず、翌年度に全額繰越をしている傾向にあるため、繰越予算ありきの予算編成を避けるなど、単年度だけでなく複数年度の動向をふまえて、引き続き、慎重な財政運営を心がけた行政サービスを展開していく必要がある。財務活動収支については、昨年度同様、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、△665百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から111百万円減少し、435百万円となった。これまでの庁舎建設事業や保育所の高台移転事業といった大型事業の償還が始まったことで、平成29年度以降、マイナスに転じている。今後においても町営住宅整備事業や衛生センター長寿命化工事にかかる地方債発行なども必要になるため、収支のバランスを図るためにも行政改革の推進に努める。
分析欄:1.資産の状況有形固定資産減価償却率は類似団体を下回っているが、住民一人当たり試算額及び歳入額対資産比率は類似団体平均値を上回ってる。平成29年度までに防災対策事業のうちハード事業について、一定の整備が整ったことにより資産合計に大きな変動はないが、道路新設改良事業や公営住宅等整備事業の計画実施によって微増となっている。また、人口については、前年度比で183人の減(△1.7%)となっており、毎年の人口減少は一人当たり試算額の増に少なからず影響を与えている。ほか、歳入額対資産比率については、歳入総額11,764百万円、前年度比323百万円の増となった結果、比率で表すと0.11%の増となっている。これは、令和3年度から令和4年度への普通建設事業の繰越事業が多くあったことで、それに伴う国費が増となったことが要因であると考える。
社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を表す将来世代負担比率は、平成27年度より類似団体平均を上回っているが、ここ数年は緩やかな減少が続いている。平成29年度あたりまでは、防災対策の充実を図る施策が主となっていたが、近年は町営住宅整備事業や各施設の長寿命化対策におけるハード事業が年々増加している。国・県の補助事業の充実が乏しく、地方債ありきの財源確保となっていることが、結果として実質公債費比率上昇の要因であるため、繰上償還や地方交付税措置の有利な地方債の借入により、後年度の財政負担をできるだけ少なくしつつも、町にとって必要な事業を厳しく選定して実施していくよう努める。
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っているが、純行政コスト自体はは昨年度に比べて減少(△10,563万円)している。近年、基幹系システム等に係る費用(ランニングコスト)は増える一方で、物件費の減少は見込めず、また、保育所、小学校等の文教施設においては人口減少の課題があるものの、統廃合の整理が出来ていないため、人口規模に見合う行政コストになっていないのが現状である。今後においては、慢性的なコスト増加にならないよう、行財政改革の積極的な取り組みにより、適正な業務量と人件費の削減に努める。
住民一人当たりの負債額は平成28年度より類似団体平均を大きく上回っているが、負債合計は前年度と比較して大きく減少(△17,671万円)している。これは、平成29年度までに防災対策事業として行ってきた黒潮町庁舎建設事業などのハード事業が一定整備出来たことによるもので、それ以降の大規模なハード事業がないことによるものである。しかしながら、今後は町営住宅整備事業や衛生センター長寿命化工事などのハード事業も計画しているため、公債費の負担が過剰にならないよう財政運営をしていかなければならない。。基礎的財政収支は、基金の取崩収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を上回ったため、△602百万円となっている。投資活動が平成30年度より改善されたため、当該数値は黒字へ転じている。
行政サービスの提供に対する受益者の直接な負担割合は、類似団体よりも比較的高いことから、経常的な行政コストを税収等の一般財源で整えることが出来ていないことがみてとれる。これは、財政規模に見合わない歳出超過の状況を続けていることが主な要因であるため、黒潮町公共施設等総合管理計画等に基づき、公共施設等の機能を適正に維持しつつ、行財政改革の推進により、経常費用の削減に努める。
高知県黒潮町の2022年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
ページ上部の関連リンクから、この自治体に紐づく地方公営企業ページへ移動できます。