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地方財政ダッシュボード

三重県桑名市の財政状況(2020年度)

🏠桑名市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2020年度)

財政力指数の分析欄

法人より個人市民税及び固定資産税の割合が大きいため、景気の大幅な影響を受け難く安定的な税収が見込めることから、財政力指数は一定的な数値で推移している。令和2年度の基準財政需要額、基準財政収入額はともに増加したが、基準財政需要額の増加の方が大きいため財政力指数は減少となった。来年度以降は新型コロナウィルスの影響で収入の減少が見込まれるとともに、多くの公共施設が更新時期を迎え、時代の変化や市民の多様なニーズに対応した事業を推進していく必要があることから、歳出は増加が見込まれる。今後も、財政健全化の取組に加え、これまで以上に公共施設マネジメントや公民連携等の考え方を取り入れた行財政改革の取組を推進していく必要がある。

経常収支比率の分析欄

前年度より3.0ポイント改善した要因は、主に補助費(9.7%)、物件費(15.2%)等の減少があり、経常的な一般財源を充当した歳出額が減少となったことに加え、景気の動向等により地方税等の経常的な一般財源が増加したことによるものである。ただ、依然として公債費(18.7%)は高い状況であるため、今後も公債費縮減に努めたい。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費については、会計年度任用職員制度の導入により、若干増加した。また、物件費については、市内小中学校におけるICT環境の整備を図った事等により増加した。

ラスパイレス指数の分析欄

給与水準については、平均的に推移しており、引き続き給与水準の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員管理の状況については、適正な職員配置を行った結果、前年度と同水準となった。引き続き、定員適正化計画に基づき、適正な職員配置と、より簡素で効率的な行政体制の整備を進める。

実質公債費比率の分析欄

昨年より0.6ポイント改善している理由は特定財源及び算入公債費中の事業費補正額の減少と、標準財政規模の増加が要因である。今後、公債費の負担は、病院事業債、新ごみ処理施設建設事業、また自由通路整備事業等の投資的事業に伴う地方債の元金償還増の影響から、下げ幅は小さくなると予想される。今後も引き続き、交付税算入率が高い有利な起債を活用し、実質的な公債費負担の抑制に努める。

将来負担比率の分析欄

昨年度より6.9ポイント減少している理由は、ふるさと応援基金や新型コロナウィルス感染症緊急対策基金などが増加することで、充当可能財源が大きく増加するとともに、標準財政需要額も増加したためである。今後は大型事業の増加が見込まれるため、公債費の抑制により一層努めたい。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)

人件費の分析欄

人件費は昨年度より11.8%増加しており、経常収支比率でみても2.6ポイント増加している。人件費が増加した要因は、会計年度任用職員制度開始による算入人件費の増加と、地方公務員共済組合等負担金の増加が要因である。類似団体に比べ比率が高い要因は、木曽岬町、東員町、いなべ市の消防業務を受託している事により職員数が類似団体より多いことによる。今後も定員適正化計画にもとづく適正な職員配置を進めて行く。

物件費の分析欄

物件費は昨年度より5.0%増加しており、経常収支比率でみると1.6ポイント減少している。物件費が増加した要因としては新型コロナウィルス感染症対策事業などの補助事業で増額しており、経常収支比率ベースでみると減少している。今後は、施設の老朽化に伴う修繕料等が増加していく見通しであるため、施設の統廃合を進め、委託料や修繕料などの維持管理経費を圧縮していく。

扶助費の分析欄

扶助費は昨年度より8.6%増加しているが、経常収支比率でみると昨年度より0.5ポイント減少している。扶助費の増加の要因としては施設型給付費や訓練等給付費の増加が要因である。今後も、少子高齢化が進むことなどから扶助費の増加が見込まれるため、市単独事業については事業の見直しにより、適度なサービス水準と経費のバランスに留意していく。

その他の分析欄

維持補修費、繰出金ともに昨年度から増加している。維持補修費が増加している主な要因としては、土地改良施設維持管理適正化事業費などの増加が起因している。また、繰出金の増加の要因としては後期高齢者医療事業特別会計への繰出金の増加が起因している。今後も公共施設マネジメントを推進し、維持補修費の圧縮に努めていく。

補助費等の分析欄

補助費等は昨年度より196%増加しており、経常収支比率でみると2.9ポイント減少している。補助費等が増加した主な要因としては特別定額給付金が開始されたこと等による。経常収支比率ベースで見ると類似団体平均より低い比率となった要因は、桑名広域清掃事業組合負担金の減少など、経常的な一般財源を充当した歳出額の増加を上手く抑えられたためであると考えられる。

公債費の分析欄

公債費は昨年度より2.8%減少しており、経常収支比率でみると1.1ポイント減少している。公債費が減少した要因としては地方道路等整備事業債などの償還額が減少したことによる。今後も、大型事業等の見通しがあるため、交付税算入率が高い有利な起債を活用し、また、償還財源の確保として公共施設マネジメントや公民連携等の考え方を取り入れた行財政改革の取組を推進していく。

公債費以外の分析欄

公債費以外の金額は昨年度から増加しており、経常収支比率からみると昨年度と比べて減少している。経常収支比率の減少の要因としては地方税、臨時財政対策債、減収補填債特例分が増加したことで割合が減少しているためである。今後、扶助費、公債費は増加する見通しであり、継続した財政健全化の取組みを進める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

「消防費」の住民一人当たりのコストが類似団体と比較して高い水準となっているが、これは防災行政無線運営経費や津波避難施設整備、緊急車両の購入費など災害対策に関する事業を継続的に推進していることが主な要因である。「土木費」の住民一人当たりのコストが増加した要因は、令和2年8月の桑名駅舎と自由通路の供用開始に合わせて、桑名駅自由通路整備事業や土地区画整備事業が進捗したためである。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

「補助費等」の住民一人当たりのコストは、特別定額給付金や新型コロナウイルス感染症対策事業が増えたこと等により、令和元年度と比較して大きく増加した。「普通建設事業費」の住民一人当たりのコストは、令和元年度と比較して増加しているが、その主な要因は、桑名駅自由通路と橋上駅舎が供用開始となった桑名駅自由通路整備事業費が増加したことによるものである。また、「積立金」の住民一人当たりのコストは、新型コロナウイルス感染症への対策事業の財源確保のための新型コロナウイルス感染症緊急対策基金の創設や、巣ごもり需要によってふるさと応援寄附金が増えたことによるふるさと応援基金への積立金が増えたことに伴い、大きく増加した。

実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)

分析欄

財政調整基金残高が減少した要因は、新型コロナウイルス感染症緊急対策基金の創設のために、財政調整基金から移行したことによるものである。令和2年度決算は、地方税や、地方消費税交付金の増加等により歳入が大きく伸びたことにより、実質収支比率が1.22%高くなった。財政調整基金の取崩しが増加したが、歳入が伸びたことにより、基金の積立金もあり、昨年に比べると低下したもの、実質単年度収支比率はプラスとなった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)

分析欄

各会計において黒字となっており、一般会計については、国庫支出金が増加したこと等により、黒字額が前年度より増加している。歳入では、昨年度に続きふるさと納税の増加により、寄附金が増収した。今後も資産の売却等や公民連携による広告料等収入の増収を図るなど、自主財源の確保に努めていく。歳出では、特別定額給付金が主な要因となり、昨年度よりも支出が増加している。令和2年度では公債費を除いて支出が増加しているが、公債費に関しても、近年の大型事業の増加から、公債費の縮減により一層努めたい。また、スクラップアンドビルドによる事業の見直し、資産売却や公共施設の維持管理経費の削減、補助金の見直しなど、事業や施設の統合・共有、多機能化・複合化などに取り組んでおり、経常経費の削減も継続していく。また、黒字額を確保できるよう、これまでの有効な施策には継続的に取り組みながらも、引き続き公民連携による民間提案の活用を推進するなどし、行政の経営資源(ヒト、モノ、カネ)を効果的・効率的に有効活用することで、歳出の削減、歳入の確保に努める。企業会計において、水道事業収益は、水道基本料金を2期4か月分無料化したこと等により減少しているものの、無償化により減益した分については、一般会計からの繰出金により補填したことに伴い、全体としては前年度と比較して微増している。水道事業費用は委託料、修繕費及び資産減耗費等が増加したことにより増加した。また、下水道事業収益は、長期前受金戻入や他会計、下水道、退職手当負担金の皆減により減少した。下水道事業費用は人件費・資産減耗費及び企業債支払い利息等の減少により減少し、純利益は増加した。

実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

元利償還金は地方道路等整備事業債の減少が大きな要因となり減少している。しかしながら、組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等が増加していることで元利償還金等(A)はほとんど昨年度と同じ額となっている。算入公債費(B)は減少しているため、結果として実質公債費比率の分子は増加している。実質公債費比率は安定的に推移しているが、安定的で健全な財政運営のため、今後も計画的な地方債の発行に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

新型コロナウイルス感染症緊急対策基金の新規積立やふるさと応援基金の増加により充当可能基金が大きく増えたことが大きな要因となり、将来負担比率の分子が減少した。一般会計等に係る地方債現在高が増加しており、安定的で健全な財政運営のため、引き続き計画的な地方債の発行に努める。

基金残高に係る経年分析(2020年度)

基金全体

(増減理由)令和元年度末と令和2年度末の基金残高を比較すると、普通会計ではふるさと応援寄附推進事業費等への充当により「地域振興基金」の残高が5億2,606万6千円減少したが、新型コロナウイルス感染症緊急対策基金を新たに積み立てたことで普通会計全体においては基金残高は10億6,993万5千円増加している。(今後の方針)主な財政指標では改善傾向が継続しており、財政状況に一段と明るい兆しが見えてきている。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響で税収の減少が予想されることから、歳入の減少が一定程度続く可能性があるため、今後も引き続き、将来を見据えた基金残高の確保や、事業に合わせて有利で有効的な基金の活用をしていく。

財政調整基金

(増減理由)地方財政法の規定に基づく決算剰余金などについて8億7,889万9千円を積立てたが、補正予算の収支の均衡を図るためや、新型コロナウイルス感染症緊急対策基金に積み立てるため11億2,406万5千円取り崩したことにより2億4,516万6千円残高が減少した。(今後の方針)十分な基金残高とは認識しておらず、将来を見据えた残高の確保に努める。近年の台風や大雪に伴う災害対応経費の増大等で、財政調整基金の取り崩しを余儀なくされている自治体もあることから、持続可能な財政運営に努め、財政調整基金の確保には十分に留意する。大規模な災害等の不測の事態への備えが必要となり、継続して行財政改革に取り組む。

減債基金

(増減理由)市有財産の土地売払収入等や前年度実質収支額の約5%など、合計で1億7,251万5千円を積み立てた一方で、市債の償還のための財源として1億7千万円を取り崩した事により251万5千円の増となった。(今後の方針)起債の償還に必要な財源を確保するため、財産収入の一部である市有財産の貸付収入及び土地売払収入等を財源に積立てる。

その他特定目的基金

(基金の使途)・公共施設整備基金:公園使用料収入などを積み立て、公共施設の整備等に要する経費の財源に充当する。・情報システム整備基金:後年度の庁内情報システム及び学校ICT機器の整備に要する経費の財源に充当する。・地域振興基金:安定的な財政運営のため、合併特例事業債を財源として積立て、地域振興に要する経費の財源へ充当する。(増減理由)・ふるさと応援基金は、寄附いただけるよう積極的に取り組み、ふるさと納税による寄附金を積み立てたことにより増加。・新型コロナウイルス感染症緊急対策基金は新型コロナウィルス感染症対策のために新規に設立。(今後の方針)・地域振興基金:今後、積み立てをすることはなく、財政調整基金とは別に、安定的な財政運営のため、大型事業等の地域振興に要する経費の財源として取り崩していく予定。・公共施設整備基金:公共施設の整備等に要する経費の財源として、使用料増収分の一部等を積み立て、今後多くの公共施設が更新時期を迎えるため、施設の改修事業に活用する予定。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率は、類似団体と比較してやや高い水準にある。公共建築物やインフラなどは1960年代から1980年代にかけて整備されたものが多く、老朽化が進んでいる資産も見受けられる。老朽化が進むと、多額の維持修繕費や更新費用が発生することから、公共施設等を適正に管理していく必要がある。

債務償還比率の分析欄

類似団体と比較して、高い水準にあるものの、基金残高が増加したことにより債務償還費率は前年より減少し、差は縮まりつつある。また、将来負担比率は、前年度より減少しており、引き続き債務を適正に減らし、健全な行財政運営を目指すことが求められている。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率と有形固定資産減価償却率のいずれも、類似団体と比較して高い水準にある。資産の老朽化が進むと、潜在化している更新費用などの将来負担が増加していく事から、公共施設等を適正に管理していく必要がある。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率は、類似団体と比較して高い水準にある。一般会計における自由通路、土地区画整備事業借入の増や病院特会における特別減収対策企業債の増により地方債残高が増加した一方で、ふるさと納税の増により基金残高が増となり令和2年度は数値が改善したが、依然将来負担比率は高い水準である。また、実質公債費比率について、年々低下傾向にあるものの、同様に、類似団体と比較して高い水準にある。これは、平成16年12月の市町合併以降に実施した各種施設整備事業の財源として発行した地方債の影響によるものであると考えられる。地方債の発行にあたっては、交付税算入率が高い有利な起債を活用しているが、今後、大型事業の実施が予定されているため、公債費負担の増加に留意していく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

有形固定資産減価償却率は、道路を除き、類似団体に比較すると高い水準にある。特に幼稚園、保育所、児童館、公民館については大規模な改修を行っていないため、高い水準となっている。資産の老朽化が進むと、潜在化している更新費用などの将来負担が増加していく事から、社会情勢等に合わせて公共施設を適正に管理していく必要がある。【修正箇所】橋りょう・トンネルの有形固定資産減価償却率は77.4%と記載されているが、70.6%が正しい。

施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

有形固定資産減価償却率は、類似団体と比較して高い水準にある。なかでも【体育館・プール】の有形固定資産減価償却率が高い。資産の老朽化が進むと、潜在化している更新費用などの将来負担が増加していく事から、社会情勢等に合わせて公共施設を適正に管理していく必要がある。また、類似団体と比較して【一般廃棄物処理施設】一人当たり有形固定資産(償却資産)額が低いが、一部事務組合・広域連合が所有する資産が含まれていないことが要因であると考えられる。

財務書類に関する情報①(2020年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から2,707百万円の増加(+1.9%)となった。ただし、令和2年度の資産総額のうち有形固定資産(112,187百万円)の割合77.1%となっており、これらの資産は将来の(維持管理・更新等の)支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める。水道事業会計、下水道事業会計等を加えた全体では、資産総額は前年度末から1,104百万円増加(0.4%)し、負債総額は前年度末から664百万円減少(-0.4%)した。資産総額は、上水道管、下水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて108,381百万円多くなるが、負債総額も、89,205百万円多くなっている。連結では、資産総額は前年度末から543百万円増加(+0.2%)し、負債総額は前年度末から1,883百万円減少(-1.0%)した。資産総額は一般会計等に比べて129,886百万円多くなるが、負債総額も100,486百万円多くなっている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は59,740百万円となり、前年度比16,718百万円の増加(+38.9%)となった。そのうち、人件費等の業務費用は24,271百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は35,469百万円であり、移転費用の方が業務費用よりも多い。最も金額が大きいのは補助金等(21,664百万円、前年度比+14,886百万円)、次いで社会保障給付(8,298百万円、前年度比▲60百万円)であり、移転費用は純行政コストの59.7%を占めている。今後も高齢化の進展などにより、この傾向が続くことが見込まれるため、事業の見直しや介護予防の推進等により、経費の抑制に努める。全体では、一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が4,485百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が20,811百万円多くなり、純行政コストは24,045百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、連結対象企業等の事業収益を計上し、経常収益が16,213百万円多くなっている一方、人件費が7,281百万円多くなっているなど、経常費用が54,108百万円多くなり、純行政コストは37,614百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(60,635百万円)が純行政コスト(59,369百万円)を上回ったことから、本年度差額は1,266百万円(前年度比+1,343百万円)となり、純資産残高は1,300百万円の増加となった全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が12,019百万円多くなっており、本年度差額は1,746百万円となり、純資産残高は昨年度末時点と比較し、1,768百万円の増加となった。連結では、三重県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が38,882百万円多くなっており、本年度差額は2,533百万円となり、純資産残高は2,426百万円の増加となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は4,534百万円であったが、投資活動収支については、▲5,218百万円となった。財務活動収支については、地方債発行額が地方債の償還額を上回ったことから、1,102百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から418百万円増加し、2,651百万円となった。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より3,076百万円多い7,610百万円となっている。また、投資活動収支は▲7,808百万円となっている。財務活動収支は、地方債の発行額が地方債償還額を上回ったことから、369百万円となり、本年度末資金残高は前年度から171百万円増加し、7,083百万円となった。連結では、業務活動収支は一般会計等より5,424百万円多い9,958百万円となっている。投資活動収支では▲8,347百万円となっている。財務活動収支は、▲742百万円となり、本年度末資金残高は前年度から864百万円増加し、8,649百万円となった。

財務書類に関する情報②(2020年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額が類似団体平均を大きく下回っているが、当団体では、道路や河川の敷地のうち、取得価額が不明であるため、備忘価額1円で評価しているものが大半を占めているためである。歳入額対資産比率については、類似団体平均を大きく下回る結果となった。前年度と比較すると、歳入額対資産比率は0.67年減少することとなった。有形固定資産減価償却率については、類似団体より少し高い水準にある。また、これらの公共施設等の老朽化に伴い、前年度より1.6%上昇している。公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は類似団体平均を下回っているが、主な要因は交付税算入率の高い合併特例事業債及び臨時財政対策債の発行によるものであり、実質的な負担額は抑制されている。(社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す)将来世代負担比率は、類似団体平均を上回っており、また、開始時点と比べて10.9%増加している。新規に発行する地方債の抑制を行うとともに、高利率の地方債の借換えを行うなど、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っている。また、昨年度と比較して11.2万円増加している。これは投資損失引当金繰入額等の純行政コストが増大したことが原因となっており、特に、特別定額給付金など新型コロナ感染症に関連する多額の支出が大きな要因となっている。引き続き事業の見直しなどを行う事により、経費の縮減に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額の令和2年度数値は7,831,750と記載されているが、正しくは7,831,753である。住民一人当たり負債額は類似団体平均を上回っているが、主な要因は交付税算入率の高い合併特例事業債及び臨時財政対策債の発行によるものであり、実質的な負担額は抑制されている。基礎的財政収支は、基金の取崩収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字より業務活動収支の黒字分が上回ったため、725百万円となっている。投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して、公共施設等の整備や(地独)桑名市総合医療センターへの貸付を行ったためである。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。公共施設等の使用料・事務手数料の見直しによる経常収益の増や、事業の見直し等による経常費用の縮減を行い、受益者負担の適正化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,