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地方財政ダッシュボード

岩手県雫石町の財政状況(2013年度)

🏠雫石町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

類似団体平均を指数でやや上回っている。町行政改革実施計画に基づく健全な財政基盤の確立に向けた取組みとして、平成24年度からコンビニやゆうちょ銀行での収納取扱いを導入するなど、今後も滞納整理や臨戸徴収と併せて、町税等自主財源の収納率向上(町税収納率:平成24年度94.55%、平成25年度95.05%)に向けた体制の強化を図る。

経常収支比率の分析欄

類似団体、全国及び県内市町村平均を比率で下回っている。行政改革の効果等により人件費や物件費は減少したものの、施設の老朽化等による維持補修費の増加や高齢化の進行等による扶助費の増加により歳出面で経常経費が増加したことに加え、歳入面は地方交付税、地方税ともに減となったことにより、経常収支比率が上昇したものである。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

県内市町村平均を下回っているものの、類似団体、全国平均を決算額で上回っている。これは、類似団体等と比較し、人件費については、職員数が多い(学校給食が自校方式の小中学校11校を有する)こと、物件費については、施設(火葬場及び墓地公園などの衛生施設、温泉などの保養・観光施設、運動公園のほかクロスカントリースキー場などの体育施設)の管理に経費を要することが主な要因である。また、町立診療所が「一般行政目的上運営している診療所」と位置付けられ、当該会計が普通会計に区分されたことで、平成22年度から決算額が増加している。小学校の統合を検討しており、その他の施設の統廃合も含め、定員適正化計画や事務事業評価を推進し、経費の削減に取り組む。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体及び全国市町村平均を指数で下回っている。これは、昇格、昇給等の基準を厳格化していることが主な要因である。東日本大震災からの復興財源捻出のための国家公務員給与の引き下げに準じた措置を実施しなかったことにより、一旦指数が上昇したものの、その後は以前と同程度の指数に戻っている。今後は、人事評価システムを段階的に導入し、職員能力・実績を重視した給与体系への転換を図り、引き続き給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

類似団体、全国及び県内市町村平均を職員数で上回っている。これは、学校給食が自校方式で小中学校11校を有することが職員数が超過している主な要因となっている。また、人口の減少が相対的に人口千人当たりの職員数が増加する要因となっている。職員の定数については、第2次定員適正化計画において平成22年度から平成26年度までの期間で、平成22年4月時点の総職員239人から5%の削減目標を掲げており、施設の統廃合も含め、民間委託や組織の簡素化等による職員の再配置を行いながら、適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

類似団体及び県内市町村平均を比率で下回っている。ここ数年投資的経費を抑制したことにより、単年度の実質公債費比率は下降傾向(平成23年度12.7%、平成24年度11.3%、平成25年度10.5%)にある。今後も事業自体の必要性を十分に検討し、地方債の発行と償還のバランスに留意しながら、公債費負担の減少に努める。

将来負担比率の分析欄

類似団体、全国及び県内市町村平均を比率で上回っている。これは、普通会計の地方債現在高や債務負担行為に基づく支出予定額等の将来負担額は、投資的経費の抑制により減少(対前年度比276,572千円減少)しているものの、事業継続中である下水道事業に係る公営企業債が未だピークを迎えていないことから、当該会計の繰入見込が減少傾向になりにくく、全体的として比率の高い状況にある。また、平成25年8月に発生した大雨災害の復旧事業対応のため財政調整基金682,544千円を取り崩したことによる充当可能財源の減少により前年度より比率が上昇している。今後は、公営企業も含め、地方債の発行と償還のバランスに留意しながら、将来負担の減少に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

共済組合負担金等の減により前年度より0.1%減少したものの、類似団体、全国平均及び県平均と比較し比率で上回っている。これは、町立診療所の会計区分が平成22年度より普通会計となったことで、人件費に相当する経常収支比率が増加したことが主な要因である。今後も第2次定員適正化計画に基づく職員の定員管理に努める。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は、施設の効用維持に係る一部需用費を維持補修費に計上したこと等により減少しており、前年度比較では0.7%減少した。また、類似団体等平均と比較して、比率で上回っているのは、火葬場及び墓地公園などの衛生施設、温泉などの保養・観光施設、運動公園のほかクロスカントリースキー場などの体育施設等多くの施設を有していることで、その多大な管理経費が主な要因である。今後は、民間による公共サービスが可能な業務を明確化し、外部委託の検証をしながら、受益者負担の原則による適切な使用料等の在り方を検討する。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は、前年度と比較して0.3%増加した。これは、障害者自立支援給付費や町立保育所運営委託料の増、被災者生活再建支援金(28,260千円、皆増)の支出が主な要因である。また、類似団体等平均と比較し、比率で上回っているのは、中学校修了までの子どもの医療費を無料化する安心子育て医療費助成(一般財源23,206千円)を実施していることが主な要因である。今後も増加傾向にある扶助費については、給付内容等を精査し、支出の抑制に努める。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は、前年度と比較して1.9%増加し、類似団体等平均と比較して2.3%上回っている。これは、国民健康保険や後期高齢者医療、介護保険に係る繰出金において、医療体制が充実し、高度医療が享受できる県庁所在地圏内に位置することで医療給付費が高水準で推移していることが主な要因である。今後も更なる増加が見込まれるが、給付費負担等を抑制する介護予防事業や各種保健活動により一層力を入れていく。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は、一部事務組合に対する負担金(滝沢・雫石環境組合40,066千円増)の増等により、前年度と比較して0.4%増加した。今後も、単独の補助交付金については、補助率や終期の設定等明確な基準を設けて見直しを進めていく。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は、前年度と比較して0.2%増加したものの、類似団体等平均と比較して8.3%下回っている。これは、公債費の決算額が前年度より2,344千円増加したことによるもので、償還のピークが過ぎた平成16年度以降、事業の必要性を十分に検討して、地方債の借入額を抑制してきたが、平成25年度は災害復旧事業に対応するための起債があり、今後は一層、地方債の発行と償還のバランスに配慮する必要がある。

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率は、前年度と比較して1.8%増加し、類似団体等平均と比較して7.3%上回っている。これは、人件費、次いで扶助費、物件費が類似団体等平均を上回っており、前述のとおり、多くの公共施設を有していることによる多大な管理経費と繰出金の増加が主な要因である。今後は、在るべき住民サービスの視点に立ち、施設の統廃合も含めた行政経営の合理化を図りながら、各種経費の削減に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

実質収支額は前年度並みとなったものの、財政調整基金残高及び実質単年度収支は前年度を大幅に下回っている。これは、災害復旧事業への対応のため財政調整基金を682,544千円取り崩したことと災害復旧事業には繰越も多かったため、翌年度に繰り越すべき財源も769,538千円増の大幅な増加となったことによる。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

合計で対前年度比を上回る黒字額となっており、赤字額はいずれの会計も該当はない。これは、水道事業会計において、経常的に剰余額が発生しており、平成23年度において減債積立金への積立て41,227千円等による資金の増加が黒字の主な要因である。またその他会計について、国民健康保険特別会計、下水道事業特別会計、農業集落排水事業特別会計及び介護保険介護サービス事業勘定特別会計は、例年、一般会計より財源補てん的な繰出しを受けいることから、赤字額の発生には至っていない。このことは、一般会計等における中期的な財政見通しに含まれる経常的な支出となっているものであり、一般会計等の実質収支額も199,922千円と黒字ではあるが、各会計毎に独立採算の原則に立ち、経営状況を個別に判断の上、財源補てん的な繰出金の圧縮に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

実質公債費比率の分子は、対前年度を下回っている。これは、元利償還金について、ここ数年投資的経費を抑制してきたこと、また、公営企業債の元利償還金に対する繰入金が、対前年度75百万円減少したことによる。しかしながら、主な繰入先である下水道事業は、事業継続中であり、公営企業債が未だピークを迎えていないことから、繰入見込を減少と見込めない状況にある。一方で、組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等については、塵芥処理に関する一部事務組合設立により、平成23年度から増加となっている。今後も事業自体の必要性を十分に検討し、各会計において、地方債の発行と償還のバランスに留意しながら、公債費や公債費に準じる経費の減少に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

将来負担比率の分子は、対前年度を上回っている。これは、一般会計等に係る地方債の現在高が、災害復旧事業の財源として町債を発行したことによって増加したこと、公営企業債等繰入見込額は、繰入先である下水道事業が公営企業債において未だピークを迎えていないこと等の要因によるものである。また、災害復旧事業の財源として財政調整基金を取り崩したことにより、充当可能財源等は減少している。今後も世代間の負担の公平化と公債費負担の中長期的な平準化の観点から、将来負担の減少に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,