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地方財政ダッシュボード

北海道倶知安町の財政状況(2015年度)

🏠倶知安町

地方公営企業の一覧

末端給水事業 公共下水道 特定環境保全公共下水道


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2015年度)

財政力指数の分析欄

財政力指数は0.46と類似団体平均を下回っている。外国資本の投資がひと段落したと言える状況下にあっても、土地取引等が引き続き好調な事から、大規模施設等の増加及び個人収益、企業収益の増へとつながっており、税収はやや増加傾向にある。今後も投資的経費の抑制や事務事業の見直しを図り、歳出の削減を強化するとともに、さらなる徴収業務強化等により歳入確保に努め、安定した財政基盤を築くように努める。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率は80.1%と類似団体平均を下回っている。また、前年と比較しても比率が下降する結果となった。平成19年度から実施している地方債の借換、過去の大型事業既発債の償還終了及び新規地方債の可能な限りの発行抑制等による公債費の減少、職員数の抑制等による人件費の減少、また税収の緩やかな伸び等が主な要因と見られる。今後も、大型投資事業の適切な取捨選択、元金償還額以内での新規地方債の借入、経常経費の削減等の実施により健全な財政運営に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費・物件費等の人口1人当たりの決算額が類似団体平均を上回り続けているのは、北海道内でも有数の豪雪地帯である事による、維持補修費としての除排雪経費が多額である事が大きな要因の一つとなっている。今後も類似団体平均水準を意識し、人件費や物件費を含めたトータルコストの低減に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

平成23年度及び24年度は、国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置に準じた措置を取っていなかった為、指数が100を超えていたが、国の特例措置終了後は、給与の独自削減の実施により、類似団体平均より低い値となっている。今後も、国に準拠し引き続き給与の適正化を図り、ラスパイレス指数の縮減に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員適正化計画(計画期間平成18年度~平成22年度)において、12人(-6.7%)の削減を行い、計画期間終了後も同計画を踏襲し職員数の抑制を図っているものの、ごみ処理、介護認定、障害程度区分認定等を近隣町村と共同で行っており、事務局として広域分の事務処理を実施するための職員配置が必要となっており、類似団体よりも高い数値となっている。今後も、退職者不補充等により、職員数の削減を図り、適切な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率は7.9%となっており、類似団体平均を下回り、また前年度と比較しても1.4%の減少となっている。主な要因としては、過去の大型事業既発債の償還終了やここ数年比較的低金利での借入が実現している事等による元利償還金の減少(-64,675千円)、また税収入の増収による標準税収入額等の伸びがあげられる。今後も、新規起債発行額を最小限にとどめ、健全な財政運営ができるよう努める。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率は50.6%となっており、類似団体平均を上回っているが、前年度と比較すると8.3%の減少となっている。主な要因としては、地方債残高の減少(-5,614千円)、公営企業債等繰入見込額の減少(-128,056千円)、基金などの充当可能財源の増加(67,113千円)等があげられる。今後は、大型事業の実施が予定されており、これに伴う地方債残高の増加、充当可能基金の減少が見込まれる事から、実施事業の適切な取捨選択も含め総点検を図り、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2015年度)

人件費の分析欄

退職者不補充による定員管理や給与の独自削減などを実施し、人件費に係る経常収支比率は、類似団体平均よりわずかに低くなっている。今後も適正な定員管理、人件費関係経費全体の抑制に努める。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は年々増加傾向にあり、平成27年度において類似団体平均を上回る形となった。燃料費、光熱水費等の需用費をはじめ経常経費削減努力を続けているものの、施設の維持管理に係る経費が増加傾向となっている。今後も、削減努力を継続し、良好な水準となるよう努める。

扶助費の分析欄

類似団体平均と比べ、扶助費に係る経常収支比率は低くなっている。しかし、社会保障に関する経費は、増加傾向にあり、財政を圧迫する要因の一つとなっている事から、今後も、行政サービスを低下させずに経費を抑制できるよう事業の点検を図り、良好な水準を保てるよう努める。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は、類似団体平均を上回っている。下水道施設の維持管理費としての繰出金及び国民健康保険事業会計の財政事情に伴う赤字補てん的な繰出金が必要となっている事が要因としてあげられる事から、これらの要因を是正し、負担軽減を図る必要がある。

補助費等の分析欄

補助費に係る経常収支比率は、微増の傾向にあるものの、類似団体平均を下回る水準である。今後も引き続き各種団体への補助金等の見直しなどを行い、良好な水準を保てるよう努める。

公債費の分析欄

平成19年度から実施している地方債の借換、過去の大型事業既発債の償還終了及び新規地方債の可能な限りの発行抑制等により、公債費の経常収支比率は年々減少傾向にあり、類似団体平均を下回っている。しかしながら、今後予定されている大型事業の実施動向により数値が上昇に転じる事が見込まれる為、緊急性・重要性などを適正に判断したうえで、実施事業を絞り込む事により地方債の縮減に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率は、年々上昇する傾向にあるが、類似団体平均と比較すると下回っている。今後も削減努力を続け、適正な財政運営に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

土木費に係る数値について、類似団体平均を上回り、類似団体内順位4位となっている。北海道内でも有数の豪雪地帯である事による除排雪業務に係る費用が多額である事が大きな要因の一つである。労働費に係る数値について、類似団体平均を上回り、類似団体内順位7位となっている。労働者生活資金貸付金を毎年度15百万円計上している事が主な要因である。公債費に係る数値について、類似団体平均を下回っている。平成19年度から実施している地方債の借換え及び新規地方債の可能な限りの発行抑制等が主な要因である。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

維持補修費に係る数値について、類似団体平均を大きく上回り、類似団体内順位1位となっている。北海道内でも有数の豪雪地帯である事による除排雪経費が多額である事が大きな要因の一つである。物件費に係る数値について、燃料費、光熱水費等の需用費をはじめ経費削減努力を続けているものの、施設の維持管理に係る経費が増加傾向にある事から類似団体平均を上回り続けている。公債費に係る数値については、平成19年度から実施している地方債の借換、新規地方債の可能な限りの発行抑制等により、類似団体平均を下回っている。

実質収支比率等に係る経年分析(2015年度)

分析欄

財政調整基金残高は、平成26年度に7.5億円となったが、平成27年度には、1億円を取り崩したものの約3.3億円の積立てを行った事から9.8億円となっている。実質収支額は4~7%を推移している。実質単年度収支は、3.36%となり前年と比較して2.31%の上昇となった。今後は、大型事業実施の予定がある事から、基金の取り崩しが増加する事が想定されるが、計画的な積立て等を行いながら、良好な水準を保てるよう努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2015年度)

分析欄

国民健康保険事業特別会計は、平成19年度より赤字決算が続いている。主な要因としては、被保険者の高齢化、医療技術の高度化に伴う医療給付費の増大などがあげられる。一般会計からの赤字補てん的な繰出を平成24年度から継続している事もあり、赤字額は減少傾向にあり、赤字解消に向け今後も取り組んでいく必要がある。一般会計を含めた他会計は、黒字決算となっている。今後も財政の健全化に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

実質公債費比率の主な要因となる元利償還金は、過去の大型事業既発債の償還終了及び新規地方債の可能な限りの発行抑制等により、前年と比較して65百万円の減少、平成23年度と比較すると224百万円の減少となっている。一方で、公営企業債の元利償還金に対する繰入金は増加傾向にある。これは、公共下水道事業特別会計への繰出が主な要因となっている。実質公債費比率は、ここ数年下降傾向にはあるが、今後の事業実施の動向によって、上昇へと転じる事が予想される事から、可能な限りの新規地方債借入抑制等を行い、比率の推移を注視していく。

将来負担比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

一般会計に係る地方債の現在高は、過去の大型事業既発債の償還終了及び新規地方債の可能な限りの発行抑制等の効果もあり、減少傾向にある。また、公営企業債等繰入見込額が前年と比較し約1.3億円減少している。充当可能基金については、財政健全化基金へ3.3億円の積立てを行った事等により増加している。以上のような事から、平成27年度将来負担比率の分子は前年と比較し減少している。今後は、大型事業実施の予定がある事から、将来負担比率が上昇傾向となる事が想定される為、新規事業の実施等について総点検を図り、同比率の推移に注視していく必要がある。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2015年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率は54.2%と全国平均、北海道平均をやや下回り、類似団体平均56.2%を2.0%下回っているが、ほぼ全国的な減価償却率と同水準であるといえる。過去に整備した施設の老朽化のタイミングを迎え、今後各種計画等に基づいて順次、新規整備、修繕、解体などの判断を行っていく必要がある。

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

減価償却率が示すとおり、施設の老朽化を迎えている事から、新規整備、修繕、解体などの事業を実施する必要がある。これに伴い、起債額の増加や基金残高の減少となる事は不可避な為、今後、将来負担比率の上昇が見込まれる。健全化判断比率の動向等に充分注視した上での計画的な事業実施の必要性がある。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

過去の大型事業既発債の償還終了により、元利償還金及び地方債残高が減少したことに伴い、将来負担比率、実質公債費比率ともに数値が減少している。また、税収入の伸びやそれに伴い基金への積立額が増加したことが両比率を減少させた要因となっている。

施設類型別ストック情報分析表①(2015年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

道路の減価償却率は63.6%、橋りょう・トンネルの減価償却率は56.2%であり、いずれも全国平均、北海道平均を上回っている。今後も継続して計画的な整備が必要となる。公営住宅は、公営住宅長寿命化計画に基づいて計画的に整備している事もあり、減価償却率は53.5%で、全国平均、北海道平均を下回り、類似団体との比較においても低い数値となっている。保育所の減価償却率は94.6%であり、全国平均、北海道平均を上回り、類似団体との比較においても10.8%上回っている。町内3か所の保育所いずれも築40年前後経過しており、現在、新規整備に向けて進んでいるところである。

施設類型別ストック情報分析表②(2015年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

体育館(1992年竣工)・プール(1979年竣工)については、減価償却率が60.2%であり、全国平均、北海道平均を上回っているが、類似団体平均は下回っている状況である。また、一人当たり面積は0.434と全国平均、北海道平均を上回り、類似団体内順位1位となっている。人口規模で考えると比較的充実した施設(体育館5,997㎡・プール977㎡)となっている事がわかる。庁舎(1965年竣工)については、減価償却率が100%であり、全国平均、北海道平均を大きく上回り、類似団体内順位1位となっている。今後の庁舎のあり方について、充分な検討が必要な時期に来ていると判断される。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,