経営の健全性・効率性について
依然として収支については赤字が続いており厳しい状況に変わりは無いが、収入確保対策として使用料・負担金の訪問徴収を行い、微増ながら徐々に回収率が改善している。また、企業債残高を踏まえ、新たな借り入れは最小限とするよう、施設の長寿命化計画に沿った事業推進を図り、起債償還の平準化に取り組んでおります。なお、起債残高の償還に関しては一般会計からの繰入を行っている。また、加入率60%程度の現状を踏まえ、将来的に他事業との統合も視野に経営改善・効率化を検討するとともに、職員による未加入者宅への戸別訪問を実施、加入率向上に向けた取り組みを行い、僅かなが収益改善が図られている。経費の回収率や処理原価に関しても、薬品等の経費の節減に努め、接続率の低い中、改善傾向にあると考えている。
老朽化の状況について
現状としては、管きょの法定耐用年数の約半分程度の経過であるため、処理施設の機器を重点的に長寿命化計画に沿った更新・改修を進めている。
全体総括
近年は全体的に改善傾向が見受けられるが、今後懸念される少子高齢化による人口減少から、楽観視は出来ず、今後は集落排水事業との統合を前提に具体的に検討する段階に入っている。また、施設の長寿命化(更新・改修)を図るための財源として、使用料金の増額改定は避けられず、住民理解が得られ易い企業会計導入に向けた取り組みが急務と考えている。