経営の健全性・効率性について
単年度の収支を表す「①収益的収支比率」は増減に関する新たな要因がないことから、これまでに続き75%~80%の間で推移している。「⑤経費回収率」「⑥汚水処理原価」「⑦施設利用率」については、率の下降傾向または原価の上昇傾向がみられる。これらの要因として、農業集落排水施設は中山間地域で住居が点在している地区が多いことから、人口減少の影響が大きく出始めていると思われる。
老朽化の状況について
昭和56年度から供用開始しているため、これまでに施設の機能診断を行い、最適化整備構想を策定している。平成29年度から施設の更新事業として機能強化対策(安芸高田市1期)事業に着手している。事業は1期(4地区)を対象として令和2年度に完了予定とし、その後も他の地区を最適整備構想に基づき効率的に更新を実施していく。
全体総括
平成28年度から年次更新している経営戦略から経営状況を把握し、事業の継続を目的として効率性・健全性を高めていく。また、加入促進による水洗化率の向上や使用料改定による収入確保に努めていく。施設については、老朽化していく施設や機器を維持管理面からの視点を併せ計画的かつ効率的な更新を実施していく必要がある。