収益等の状況について
山紫苑は国民保養温泉地にある宿泊施設(国民宿舎)。①指標より近年は収支比率は横ばいで赤字経営となっており、収入の減少を経費の抑制で補っている状態が続いている。④指標より、施設利用者(宿泊)数が減少傾向にあることから、サービスプランや料金水準の見直し等要因を分析する必要がある。⑤指標の人件費比率は収入の減少により比率が上がったものと思われる。次年度以降、定員稼働率を上げ収入の増加を図り改善を目指したい。⑦指標では、経営状態に改善傾向はみられるものの、依然マイナス数値のため、更なる改善策を検討し、収入、利用客数を増加させ、安定した経営を目指すことが必要となる。
資産等の状況について
建物は本館と新館に分かれており、本館は築経過年数も長く老朽化が進んでいる。また、耐震対策も必要となっているが、耐震対策にかかる費用が多額のため、経営状態と施設の在り方を踏まえながら検討する。
利用の状況について
山紫苑の年間利用者数は、平成29年度以降減少傾向にある。宿泊者数、休憩等の利用者数も減少しているため、収益も下がっている。近傍に高速道路が開通するため、集客の増加に向けて取り組む。・休憩、宿泊人数の実績(内休憩者数)H2729,407人(15,292人)H2829,354人(14,802人)H2930,560人(15,565人)H3027,219人(15,035人)R元24,082人(12,408人)
全体総括
利用者数の推移、経営状況を考慮すると、継続して経営改善を図る必要がある。また、施設の老朽化も大きな課題として残るが、耐震化などの大規模改修は、今後の経営状況を踏まえての検討となる。指定管理者制度の再考も踏まえながら、民間ノウハウを最大限に活かした経営計画により、収益の増加を図るよう目指す。