経営の健全性・効率性について
整備途中であることから、建設改良費に係る地方債償還金に充てる割合が大きいことから、料金収入だけでは賄えないため、一般会計負担に依存せざるを得ない状況である。さらに、管渠整備ができて間もない区域が多く、また、合併浄化槽の整備が既に済んでおり、高齢者単身や高齢世帯が多いため水洗化工事に対して消極的となっていることが、水洗化率の低水準に繋がっている。今後は、広報誌への記事掲載や個別訪問などを通じて未接続世帯に対して働きかけを継続し、健全性を確保するために接続率向上を目指す。効率性は、施設利用の実績に基づき今後の計画を立てていることから、順調に推移しているといえる。
老朽化の状況について
平成9年度に事業着手して平成15年度に供用開始し、現在整備を進めている状況であるため、施設が比較的新しいことから、更新の需要は平成45年以降から発生する。しかしながら、電気・機械設備等は早く更新時期を迎えるため、更新計画とともにストックマネジメント計画も検討していく。
全体総括
整備途中であるため、まだ投資時期である。今後も実績に基づく増設計画や、将来に向けた老朽化に伴う改築等の財源確保なども見据えながら、経営戦略を早期に策定することにより、持続可能な経営体制を目指す。