経営の健全性・効率性について
個別排水処理において、収益的収支比率が下落傾向にあり、経営改善の成果が上がっていない。これは整備成果が上がっていく一方、機器等の故障に伴う修繕が発生しており、維持費が増加しているものと考える。また、経費回収率としては過去5年間でおおむね100%を超える値となっており、比較的高水準で推移しているが、未納対策により更なる使用料の確保に努め、右肩上がりになるよう努める。
老朽化の状況について
町に管理譲渡された集合処理合併浄化槽は供用開始から30年以上が経過している施設があり、施設の老朽化が懸念される。集合処理であれば浄化槽本体に加えて流入管路も更新し布設する必要があるため、計画的な更新が行えるよう現状を把握するとともに、躯体の延命調査を行い長期的な更新計画を作成する必要がある。
全体総括
個別排水処理においての経営は、必要な管理経費などの経常経費は削減することが難しいため、使用料金の未納世帯に対する徴収の強化や計画的な維持修繕を行い、必要な経費を長期的にとらえ、健全な経営ができるように努める。