経営の健全性・効率性について
(1)①収益的収支比率について、この指標が100%以上の場合、単年度の収支が黒字であることを示している。数値が100%未満の場合、単年度の収支が赤字であるため、経営改善に向けた取組が必要である。当町は、H27年度数値は97.23%で、年々増加傾向にあり、下水道接続率が向上してきている。総収益は受益者負担金や下水道使用料の増加により、増加傾向である。⑧下水道の接続は年々増加傾向で、毎年、拡大整備していることから水洗化率は65.00%程度で推移している。(2)④企業債残高対事業規模比率は、ここ数年の大幅な事業拡大により増加したところである。全国の類似団体の平均値の比較等を行い、適切な数値で経営をしていく必要がある。(3)⑥汚水処理原価について、年々横ばいで安定しており、全国類似団体の平均を下回っている。接続率が向上していることが考えられる。今後共、広報等により接続率を向上していく。(4)⑤経費回収率について、この指標は、使用料で回収すべき経費を全て使用料で賄えているかどうかを示すものであり、100%以上であることが必要である。当町はほぼ100%であり、汚水処理に係る費用が使用料の収入により賄われている。(5)⑦施設利用率について、この指標は、浄化センタ-施設・設備が一日に対応可能な処理能力に対する一日平均処理水量の割合であり、施設の利用状況や適正規模を判断する指標である。当町は、H27年度は69.21%であり、改善傾向にある。今後も整備拡大により数値が向上していくものと考えられる。
老朽化の状況について
浄化センタ-はH14年の供用開始であり、施設の維持管理に努めている。当面は老朽化による心配はないが、将来的には施設等の老朽化による設備更新等が考えられる。また、整備拡大による機械設備の追加で費用が増加するため、財源確保等十分な検討が必要となります。
全体総括
広報等のPRや、接続率を向上させるための助成金を活用し、水洗化率を向上していく。接続率が60%にも至っていないため、総収益も今後増加することが見込めるが、企業債残高の動向を見据えつつ、新たな認可区域で、整備拡大を図っていく。