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令和3年度は令和2年度と比較して0.03ポイントの減となっている。これは、財政力指数算定上の分母となる基準財政需要額について、社会保障関連経費が増加したことや、国の令和3年度補正予算(第1号)の成立を受けて基準財政需要額に臨時経済対策費及び臨時財政対策債償還基金費が創設されたこと等により増加した一方、分子となる基準財政収入額については特別法人事業譲与税や法人事業税の減少などの影響により、減少したことによるものである。引き続き、税の徴収向上対策を中心とする歳入確保を図る等の財政力の更なる向上に努める。
令和3年度は令和2年度と比較して、4.6ポイントの改善となっている。経常収支比率の算定上の分子は社会保障関連経費の増に伴い補助費等が増加する一方で、分母においても普通交付税や臨時財政対策債が大幅に増加しており、分子よりも分母の増額幅が大きいことから全体としては改善となった。今後とも、県内産業振興等による税収増などの財源確保対策を行うとともに、事務事業の見直しなどの歳出削減による経常経費の抑制に努める。
前年度に比べ4,391円の増となっているが、これは主に新型コロナウイルス感染症対応のため、自宅療養者支援センターに係る委託が増加したこと等により物件費が増加したことによるものである。人口10万人当たりの職員数は全国平均を下回っており、効率的な行政運営を行うことにより、人口1人当たりの人件費・物件費等決算額が類似団体中2番目に少ない値となっている。引き続き、職員定数の適切な管理に努めるとともに、事務事業の効率的な見直しを行うことにより歳出の見直しに取り組む。
本県がこれまで実施してきた職務・職責に応じた給与の推進により、ラスパイレス指数は低下傾向にある(令和元年度については、人事委員会勧告に基づいた給料及び地域手当の配分見直しを行い、地域手当が下がり給料月額が上がった影響で数値が上昇しているが、翌年は低下している。)。今後とも人事委員会勧告を尊重しながら、適正な給与水準としていく。
これまで一般行政部門等においては、市町村への権限移譲や民間委託の導入及び事務事業の見直しなどにより定数削減を行ってきた。その結果、人口10万人当たりの職員数は平均値を下回り、効率的な行政運営を行ってきている。一方、児童虐待防止対策の体制強化に加え、自然災害や感染症など、県民の生命や財産に重大な影響を及ぼす事案に適切に対応する必要がある。今後も不断の行財政改革を推進した上で簡素で効率的な組織体制を構築し、適切に定員を管理していく。
本指標は単年度の実質公債費比率の過去3か年の平均値であるが、令和3年度は令和2年度から0.2ポイント改善した。令和3年度単年度の指標は、分母について、特別法人事業譲与税や法人事業税の減少により標準税収入額が減少した一方で、普通交付税や臨時財政対策債の発行可能額が増加したことから増額となった。また、分子について、臨時財政対策債などの地方債の元金償還金が増加した一方で、利子償還金は減少したことにより微増となっており、分子よりも分母の増額幅が大きいため、比率は対前年度比で改善した。引き続き、県債の適切な管理に努めていく。
令和3年度は令和2年度から23.2ポイントの改善となり、12年連続の改善となった。これは、県債残高が増加した一方、財政調整基金や県債管理基金といった基金残高の増加などにより将来負担額から差し引かれる充当可能財源が増加したことや標準財政規模が増加したことなどから、全体として比率が改善した。一般会計等に係る地方債現在高が将来負担額の約9割を占めており、将来負担比率に大きな影響を与えているため、今後も地方債残高の適正管理に努めていく。
人件費に係る経常収支比率は、令和2年度に比べ3.8ポイント減少している。主な要因は、教育関係職員の給与費や退職手当が減少したことによる。今後も、職員定数の適切な管理を行うとともに、人事委員会勧告を尊重しながら適切な給与水準としていく。
物件費に係る経常収支比率は、令和2年度に比べ0.1ポイント低下している。令和3年度は業務システムの更新整備を行う等、経常収支比率の算定上の分子となる歳出が増加する一方で、地方交付税等の増加により分母となる歳入も増加しており、分子よりも分母の増額幅が大きいことから経常収支比率は低下している。
扶助費に係る経常収支比率は、令和2年度に比べ0.1ポイント減少している。令和3年度は、精神保健医療費や指定難病対策費の増加等により、経常収支比率の算定上の分子となる歳出が増加する一方で、地方交付税等の増加により分母となる歳入も増加しており、分子よりも分母の増額幅が大きいことから、経常収支比率は低下している。
その他に係る経常収支比率は、令和2年度に比べ0.1ポイント低下している。令和3年度は、国民健康保険財政調整繰出金の増加等により、経常収支比率の算定上の分子となる歳出が増加する一方で、地方交付税等の増加により分母となる歳入も増加しており、分子よりも分母の増額幅が大きいことから経常収支比率は低下している。なお、平成30年度は、国民健康保険事業特別会計の創設に伴い3.4ポイント上昇している。
補助費等に係る経常収支比率は、令和2年度に比べ0.8ポイント低下している。令和3年度は、介護保険給付に係る県負担額の増加等により、経常収支比率の算定上の分子となる歳出が増加する一方で、地方交付税等の増加により分母となる歳入も増加しており、分子よりも分母の増額幅が大きいことから経常収支比率は低下している。
公債費に係る経常収支比率は、令和2年度に比べ0.3ポイント上昇している。主な要因は、公債費のうち、元金が増加したことによる。将来世代に過大な負担を残さないよう、真に必要な事業に重点化した上で、後年度の財政負担に配慮しながら県債の活用を図っていく。
公債費以外に係る経常収支比率は、令和2年度に比べ4.9ポイント低下している。経常収支比率の算定上の分子となる歳出の増額幅を、地方交付税等の増額により分母となる歳入の増額幅が上回ったことによる。
(増減理由)・後年度の交付税の精算措置に備えるためなどのために「財政調整基金」に約620億円を積み立てたことや、新型コロナウイルス感染症対策に要する経費を引き続き確保するために「新型コロナウイルス感染症対策推進基金」に約155億円を積み立てたこと等により、基金全体としては約774億円の増となった。(今後の方針)・国庫支出金を原資としている基金については、国の施策に連動し事業執行を円滑に行うため、引き続き適正な積立てと取崩しに努めていく。・県単独で設置している基金については、年度間の財源調整や特定の目的に機動的に対応することができるよう、引き続き適正な積立てと取崩しに努めていく。
(増減理由)以下の事由に対応するため積立てを行ったことによる増加・後年度の地方交付税の精算措置(今後の方針)・本県では、財源調整のための基金として、減債基金、大規模事業推進基金とあわせて3基金で対応している。・財源調整のための基金は、災害などによる想定しえない支出や景気変動による税収減などに備えるため、後年度の地方交付税の精算措置分などを除いて、実質的な残高で近年の当初予算における取崩額のおよそ2年分となる1,000億円程度の残高の確保に努める。・長期的には、さらなる高齢化の進展により、引き続き社会保障関連経費が増加していく。また、老朽化した施設の更新などの対応も必要となることから厳しい財政状況が続くと予想されるが、事業の見直しや執行節減に努めるとともに、税収等の上振れを活用し基金残高の確保に努めていく。
(増減理由)・運用益を約1億円積立てたことによる増加(今後の方針)・本県では、財源調整のための基金として、財政調整基金、大規模事業推進基金とあわせて3基金で対応している。・財源調整のための基金は、災害などによる想定しえない支出や景気変動による税収減、金利上昇等の公債費の償還リスクなどに備えるため、後年度の地方交付税の精算措置分などを除いて、実質的な残高で近年の当初予算における取崩額のおよそ2年分となる1,000億円程度の残高の確保に努める。
(基金の使途)・埼玉県新型コロナウイルス感染症対策推進基金:新型コロナウイルス感染症のまん延を防止し、並びに県民に対する医療提供体制の整備並びに県経済の回復及び活性化を図るための事業の推進・埼玉県大規模事業推進基金:県民福祉の向上と県勢発展の基盤の充実に資するための大規模な事業の円滑な推進・埼玉県公共施設長寿命化等推進基金:公共施設等の長寿命化等の計画的な推進に要する経費の財源に充てる・埼玉県後期高齢者医療財政安定化基金:埼玉県後期高齢者医療広域連合が行う後期高齢者医療の財政の安定・さいたま環境創造基金:水と緑に恵まれた良好な環境の確保並びに環境保全に関する知識の普及及び地域における環境保全のための実践活動の支援等を図り、ゆとりと潤いのある快適な環境を創造(増減理由)・埼玉県新型コロナウイルス感染症対策推進基金:新型コロナウイルス感染症対策に要する経費の財源を確保するため、約155億円を積み立てたことによる増・埼玉県公共施設長寿命化等推進基金:公共施設等の維持管理や更新に備えるため、約62億円を積み立てたことによる増(今後の方針)・埼玉県公共施設長寿命化等推進基金:将来の公共施設等の維持管理や更新に備えるため、今後も積立てを行っていく。
令和3年度は令和2年度から1.4%上昇しているが、類似団体グループ内では中間に位置している。ファシリティマネジメントの観点から既存施設の有効活用や適切な維持管理による長寿命化を進めているが、省令の耐用年数により減価償却が進んでいくため、有形固定資産減価償却率は今後も上昇していくと考えられる。
債務償還比率は899.4%であり、昨年度に比べ486.3%改善している。これは将来負担額が増加した一方で、財政調整基金などの基金残高の増などにより充当可能財源が増加したことや、普通交付税や臨時財政対策債の発行可能額の増により、計上一般財源等が増加したことなどが影響している。
将来負担比率については、令和2年度から23.2%改善しているが、有形固定資産減価償却率は1.4%上昇している。将来負担額が増加した一方、財政調整基金などの基金残高や将来交付税の基準財政需要額に算入される額が増加したことなどにより、将来負担額から差し引かれる充当可能財源が増加し、算定上の分子が減少したこと及び、普通交付税の増加により算定上の分母が増加したことなどにより将来負担比率が改善した。将来負担比率が改善する一方、既存施設の有効活用や適切な維持管理による長寿命化を進めているが、省令の耐用年数により減価償却が進んでいくため、有形固定資産減価償却率は上昇傾向にある。
将来負担比率については、令和2年度から23.2%、実質公債費比率については0.2%改善し、ともにグループ内平均値と比べて低くなっている。実質公債費比率については、標準税収入額が減となる一方で、普通交付税、臨時財政対策債の増加などにより、算定上の分母となる標準財政規模が増加したことなどが要因として挙げられる。
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