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地方財政ダッシュボード

熊本県人吉市の財政状況(2020年度)

熊本県人吉市の財政状況について、2020年度の主要指標と分析コメントをまとめて確認できるページです。

人吉市水道事業末端給水事業下水道事業公共下水道

収録データの年度

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概観

人口の推移
歳入・歳出・差引の推移

普通会計の構造(2020年度)

目的別歳出
歳入の内訳
性質別歳出

財政比較分析表(2020年度)

財政力指数の分析欄

ここ数年はほぼ横ばいで推移しており、類似団体と比較しても同程度である。基準財政収入額においては、固定資産税の家屋や償却資産の増及び法人事業税交付金の新設により増となった。基準財政需要額においても補正係数や単位費用の見直しにより増加しているものの、基準財政収入額の増加が上回り、結果として、財政力指数は0.01ポイント改善した。しかし、本市では、人口減少や社会保障費の増大により財政基盤が弱い状態が続き、加えて令和2年7月豪雨により甚大な被害を受けており、復旧・復興に向け大きな財政負担が見込まれる。

経常収支比率の分析欄

類似団体を3.6ポイント上回っており、全国ならびに熊本県平均と比較しても硬直的な財政運営となっている。要因としては、歳出において義務的経費である扶助費(特に児童福祉費、老人福祉費、心身障害者福祉費)、補助費(一部事務組合負担金)が類似団体と比較して大きいためである。令和2年度決算では、人件費の減(令和2年度から開始した行財政健全化計画による職員の給料等)や扶助費の減(児童扶養手当の支給回減及び新型コロナウイルス感染症に受診控えや令和2年7月豪雨で被災した小児科医院が被災)により経常収支比率は前年度より3ポイント改善した。今後は、令和2年7月豪雨からの復興に向け、多額の一般財源の持ち出しが見込まれる。事務事業の見直しをさらに進め、優先度や効率性の低い事業は、休止や廃止、縮小を行い、経常経費の削減を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

前年度より2倍以上も増加し、類似団体や全国平均、熊本県平均を大きく上回っている。主に物件費を要因としており、令和2年7月豪雨に伴う災害廃棄物処理事業や被災住宅の応急修理による増のためである。この状況は、少なくとも被災家屋解体や災害廃棄物処理が2ヵ年かかるため、令和3年度まで続くと見込まれる。

ラスパイレス指数の分析欄

令和2年度から令和4年度に取り組む「人吉市行財政健全化計画」に基づき、前年度は、職員給3~7%、管理職手当10%をそれぞれ削減していたため、大きく減となっていたが、今年度は、前年度以前の水準に戻したことで3.1ポイントの増となった。今後も国等の動向や民間企業等の状況を踏まえながら、適正な運営に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

前年度と比較すると0.45ポイントの増加であったものの、類似団体と比較すると、0.33ポイント下回っている。本市としては、「第4次定員適正化計画」(令和2年度~令和9年度)を策定し、定員適正化を図るところであるが、令和2年7月豪雨からの復旧・復興について、マンパワー不足となっている。急激な人員増とならぬよう復旧・復興事業に関連性が低い事業や効果が低い事業については、休止や廃止、縮減など見直しを行い、それにより生じた人員や財源を復旧・復興事業に投入することで、復興体制を確立していく。

実質公債費比率の分析欄

類似団体を3.8ポイント下回っており、前年度と比較しても0.1ポイント低下していることから、健全な状態にあるといえる。しかし、今後は市庁舎建設事業や令和2年7月豪雨からの復旧・復興事業により地方債の増加が見込まれ、また老朽化した公共施設等の更新も進めていく必要があるため、計画的な公債費の管理を行い、償還額の平準化に努めていく必要がある。

将来負担比率の分析欄

類似団体を上回っているものの、前年度より27ポイント減少した。要因としては、令和2年7月豪雨の影響による特別交付税等が例年以上交付されたことを受け、剰余金を財源として将来の起債償還に備えた減債基金への積み立てやふるさと納税寄付額増に伴う人吉応援団基金増加により充当可能基金が増加したことで、将来負担額の増加を上回り、将来負担比率が減少した。今後は、完成を迎える市庁舎建設事業や令和2年7月豪雨からの復旧・復興事業により地方債の発行が増加することが見込まれることから、事業実施の適正化を図り、行財政健全化計画をさらに進めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)

人件費の分析欄

類似団体の平均値を上回る水準で推移している。定員適正化計画を進めているが、令和2年7月豪雨からの復旧・復興に伴い、マンパワーが不足したことから、再任用職員や任期付き職員の採用を行った。急激な人員増とならぬよう復旧・復興事業に関連性が低い事業や効果が低い事業については、休止や廃止、縮減など見直しを行い、それにより生じた人員や財源を復旧・復興事業に投入することで、復興体制を確立していく。

物件費の分析欄

類似団体と比較して低い水準で推移している。今後もこの水準を維持し、さらなる事務事業の効率化を図る必要がある。

扶助費の分析欄

類似団体と比較して高い水神で推移しているが、令和2年度は児童扶養手当の支給回数の減や新型コロナウイルス感染症による受診控え、令和2年7月豪雨により小児科医院が被災したことなどで、前年度より1.8ポイント減少した。しかし、依然として類似団体、全国平均、熊本県平均とより高い水準で推移しており、今後は単独事業の見直しなど財政健全化と持続可能な社会保障制度に即した適切な施策を展開する必要がある。

その他の分析欄

類似団体と比較してほぼ同水準で推移していたが、令和2年度は若干上回ることとなった。介護保険特別会計繰出金が低所得者保険料軽減に伴い増となる一方、後期高齢者医療特別会計繰出金についても療養給付費の伸びが鈍化したことにより減となったことで繰出金全体としては、若干の減にとどまった。高齢化社会による医療費・介護給付費の伸びは引き続き深刻な課題であり、医療費・介護給付費抑制のための検診や予防事業に重点を置く必要がある。

補助費等の分析欄

類似団体と比較して高い水準で推移している。要因として、ごみ処理施設の建設や汚泥再生処理センターの建設に伴う地方債償還について、構成自治体負担分のほか交付税参入分を本市が負担しており、一部事務組合負担金の負担割合が大きいことが挙げられる。今後は施設の更新や改修といった課題もあり、補助費等においても高止まりの見込みである。引き続き維持管理経費のコスト削減に向けて改善に努める必要がある。

公債費の分析欄

類似団体と比較して低い水準で推移している。今後は市庁舎建設事業や令和2年7月豪雨からの復旧・復興事業により地方債の増加が見込まれ、また老朽化した公共施設等の更新も進めていく必要があるため、計画的な公債費の管理を行い、償還額の平準化に努めていく必要がある。

公債費以外の分析欄

類似団体と比較して非常に高い値で推移している。要因となっているのは、扶助費及び補助費等であり、今後も大幅な改善を非常に難しい状況である。特に扶助費については、年々増加傾向にあり、近年では自立支援給付費など心身障害者福祉費の伸びが続いている。単独事業や独自加算の事業を見直し、効率性や優先度を判断し、事務事業をさらに見直していく必要がある。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)

分析欄

実質単年度収支は、前年度と比較して大幅に改善し、プラスに転じた。要因としては、新型コロナウイルス感染症対策や令和2年7月豪雨などこれまでにない特殊な事情に対し、国や県からの支援をいただいたためである。その中でこれまで財政調整基金を取り崩して財政運営を行っていたが、国県の支援を含め、ふるさと納税の災害に対する寄付もいただいた結果、基金を取り崩すことなく、剰余金を積戻すことができた。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)

分析欄

各会計ともに赤字額は発生しておらず、適正な財政運営が図られている。しかし、一般会計からの繰出金も多く、特に人口減少・高齢化社会において医療費や介護給付費の伸びは深刻である。今後は、医療費・介護給付費抑制のための健診や予防事業などに重点を置く必要がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

令和2年度決算では、新型コロナウイルス感染症や令和2年7月豪雨の影響により、公営企業の収入が減ったことで、公営企業の元利償還金に対する繰出金が増え、全体として前年度より61百万円増となった。今後は、新市庁舎建設事業や令和2年7月豪雨関連事業により起債額は増加していくことが見込まれ、さらに公共施設の老朽化も深刻であり、起債で対応することが考えられる。事業の優先度等検討し、適切な起債計画に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

令和2年度決算では、令和2年7月豪雨に伴い災害復旧事業債を発行するなど将来負担額が増加したものの、剰余金を財源として将来の起債償還に備えた減債基金の積み立てやふるさと納税寄付額増による人吉応援団基金が増加したこと、さらに災害復旧事業債や歳入欠かん等債の発行による基準財政需要額算入見込額の増により分子全体として大きく減少した。今後も市庁舎建設事業や令和2年7月豪雨関連事業により地方債の発行が増えてくるが、交付税措置のある地方債を活用し、将来負担比率の抑制に努めていく。

基金残高に係る経年分析(2020年度)

基金全体

(増減理由)令和2年度は、令和2年7月豪雨に対応するため、147,000千円取り崩したものの、剰余金を財源として財政調整基金を200,000千円積戻しした。減債基金についても、将来の起債償還に備え、1,500,000千円積み立てを行った。また、ふるさと納税寄付額増に伴い、人吉応援団基金についても521,474千円を事務費及び事業費充当したものの、1,221,298千円の積み立てを行った。基金全体として積み立てが多く、前年度より2,301,108千円の増加となった。(今後の方針)令和2年度については、新型コロナウイルス感染症対策や令和2年7月豪雨対応など特殊な要因に対して、国や県から支援いただき、剰余金を財源として財政調整基金や減債基金に積み立てることができたものの、財政調整基金については、標準財政規模の2%とまだ十分でない。事業を見直しを徹底し歳出の抑制を行い、次年度以降も積み増しを行えるよう努めていく。人吉応援団基金は、令和2年7月豪雨に対する寄付という形も含め、ふるさと納税寄付額が過去最高額の寄付額となった。寄付額が増加すれば、その事務費も大きくなり、事務費への充当額も増えるため、寄付額とのバランスを図りながら、寄付額を維持できるよう積極的な取り組みを行っていく。

財政調整基金

(増減理由)令和2年7月豪雨に対応するため147,000千円を取り崩したものの、決算額等を鑑みて、200,000千円積戻したことで、53,000千円の増となった。(今後の方針)令和2年度は積戻すことができたものの、まだ緊急事態に対応できるほど十分ではないため、今後も積戻しができるよう事業の見直しを行い、歳出の抑制に努め、積み増しを行っていく。

減債基金

(増減理由)剰余金を財源として、将来の起債償還に備え、1,500,000千円積み増したことにより増となった。(今後の方針)今後は、市庁舎建設事業の終了や令和2年7月豪雨の復旧・復興事業により起債額が増えることが見込まれ、公債費も増加していくことが懸念される。将来の過度な負担とならぬよう新規の地方債発行は慎重に行い、財政調整基金と同様に積み増しできるよう歳出の抑制に努めていく。

その他特定目的基金

(基金の使途)・人吉応援団基金:応援団条例にあげる事業へ充当する。・人吉市庁舎建設等基金:市庁舎建設に要する経費へ充当する。・人吉球磨地域交通体系整備基金:鉄道湯前線を第三セクターとして運営する鉄道会社の運営経費へ充当する。・人吉市森林環境整備基金:民有林の適切な管理及び環境保全のための経費へ充当する。・人吉市環境対策基金:生活環境の確保、ごみの減量化及び資源化等の経費へ充当する。(増減理由)人吉応援団基金ではふるさと納税寄付額の増により1,221,298千円積み立てたが、寄付額増による委託料等の事務費への充当の増及び各事業への充当により521,474千円取り崩したことで、699,828千円の増となった。また、人吉市森林環境整備基金については、交付される森林環境譲与税の事業充当残28,211千円を積み立てることにより増となった。(今後の方針)人吉応援団基金では、令和2年7月豪雨に対する寄付が多く、ふるさと納税寄付額が過去最高額となった。今後も寄付額と寄付に対する事務費や事業費への充当費用のバランスを図りながら、積極的な取り組みを行っていく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

新たな有形固定資産の取得よりも、経年による減価償却の減が大きく、前年度と比較して、1.3%の上昇となった。

債務償還比率の分析欄

財政調整金及び減債基金に積み立てを行ったため、充当可能財源が増加し、比率が減少している。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

近年は類似団体と比較して将来負担比率が高い水準にあったが、令和2年度は財政調整基金及び減債基金への積み立てを行ったこと等により、将来負担比率が減少したため、類似団体に近づいた。しかしながら、今後市庁舎建設事業に伴う地方債の借り入れや令和2年7月豪雨災害関連の地方債借り入れにより地方債残高が増加することから、「人吉市公共施設等総合管理計画」において、持続可能な財政運営が可能となる施設保有量の実現に向け、施設総量の縮減が目標として掲げられているところであり、今後は個別施設計画に基づき、老朽化した施設の集約化・複合化、計画的な長寿命化に取り組み、有形固定資産である施設等の統廃合等を積極的に行うことが重要である。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債費比率について、令和2単年度では5.5で、令和元単年度は5.0であるため、0.5ポイント上昇している。主な要因として、公営企業への繰出金(準元利償還金)が新型コロナウイルス感染症や令和2年7月豪雨に伴う収入減の影響により増加したことによるものである。今後は、庁舎建設事業の償還も始まり、また、令和2年7月豪雨災害関連の地方債借入も多いことから、地方債の借入については、事業の必要性や効率性を考慮し抑制を図る必要がある。一方で、令和2年7月豪雨災害関連により地方債発行額の増を見据えて、財政調整基金や減債基金へ積み立てを行ったため、将来負担比率は下降したところであり、今後の財政状況について、慎重に見極める必要があるのは言うまでもないが、単年度で分析をすると、一定の評価はできると考える。

施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)

施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)

一般会計等、全体、連結資金収支計算書内訳表(2020年度)

資金収支計算書(一般会計等・全体・連結)

一般会計等・全体・連結資金収支計算書内訳表を、業務活動・投資活動・財務活動の会計基準に沿って、最新年度の収入・支出構成として可視化しています。上部の数値は期首資金から期末現金預金残高までのつながりです。

財務書類に関する情報①(2020年度)

財務書類に関する情報②(2020年度)

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,

よくある質問

このページで何が分かりますか?

熊本県人吉市の2020年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。

データの出典はどこですか?

総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。

関連する地方公営企業も見られますか?

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