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地方財政ダッシュボード

埼玉県熊谷市の財政状況(2022年度)

🏠熊谷市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

📅2023年度📅2022年度📅2021年度📅2020年度📅2019年度📅2018年度📅2017年度📅2016年度📅2015年度📅2014年度📅2013年度📅2012年度📅2011年度📅2010年度

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2022年度)

財政力指数の分析欄

類似団体平均0.88を下回っていますが、全国平均0.49、埼玉県平均0.75を上回っています。前年度から0.02ポイント減少しました。市税をはじめとした歳入の確保に努めるとともに、歳出の見直しを進め、引き続き財政の健全性を維持します。

経常収支比率の分析欄

財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、類似団体平均92.2%、全国平均92.2%、埼玉県平均93.0%を下回る89.3%ですが、前年度から3.2ポイント増加しました。今後も市税をはじめとした歳入の確保に努めるとともに、歳出の見直しを進め、弾力性のある財政運営を行います。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費・物件費等の状況では、人口1人当たりの決算額は、類似団体平均129,467円、全国平均160,081円、埼玉県平均127,506円を下回る122,469円で、前年度から7,138円増加しました。新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した事業の委託料の増等によるものです。今後、増加が見込まれる維持補修費について、公共施設マネジメント計画に基づき抑制に努めます。また、行政改革大綱に基づき指定管理者制度の導入や適正な職員定員管理に努めます。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体平均、全国市平均を上回っている状況を踏まえ、今後も引き続き給与水準の適正化を行い、ラスパイレス指数の減少に努めます。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

合併直後の平成19年度から10年間で、240人の削減を行ったことにより、人口千人当たりの職員数は全国平均を大幅に下回っているほか、県内平均も下回っています。総合振興計画後期基本計画の中で、平成24年度から平成29年度までの5か年を計画期間とした目標値を策定し、73人の削減を目標としてきましたが、平成29年度当初時点で達成しました。今後も適正な定員管理に努めます。

実質公債費比率の分析欄

類似団体平均4.0%、全国平均5.5%、埼玉県平均5.1%を下回る-1.0%で、前年度から0.2ポイント減少しました。市債の新規発行を抑制し、計画的に残高の縮減を図ってきたことにより、近年、一般会計における元利償還金の減少傾向が続いていることによるものです。今後は、新たな行政需要や老朽化する公共施設・インフラ施設の更新に対応するため、市債を計画的に発行して財源の平準化及び世代間の負担の均衡を図りながら健全な財政運営に努めます。

将来負担比率の分析欄

将来負担額に対して充当可能財源が上回るため、平成24年度から引き続き将来負担比率は算定されませんでした。市債の新規発行を抑制し、計画的に残高の縮減を図ってきたこと、企業債や組合債の残高が減少していること、将来に備えた基金の積立額が増加したことなどによります。今後は、新たな行政需要や老朽化する公共施設・インフラ施設の更新に対応するため、市債を計画的に発行して財源の平準化及び世代間の負担の均衡を図りながら健全な財政運営に努めます。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)

人件費の分析欄

類似団体平均25.8%、全国平均25.9%、埼玉県平均25.6%を上回る26.6%で前年度から0.3ポイント減少しています。令和4年度においては、職員数の減、退職者数の減による退職手当の減があったためです。今後も引き続き、適正な職員定員管理を行います。

物件費の分析欄

類似団体平均17.0%、全国平均は14.9%ですが、埼玉県平均18.6%を下回る17.0%で、前年度から1.3ポイント増加しています。小中学校の維持管理経費等が増加しています。今後も、DXや新たな行政需要に対応するため、民間委託による物件費の増が見込まれますが、業務の効率化を図り、健全な財政運営に努めます。

扶助費の分析欄

類似団体平均13.1%、全国平均12.5%、埼玉県平均13.3%を下回る11.6%で前年度から0.4ポイント増加しています。障害者自立支援給付事業の歳出等が増加しています。

その他の分析欄

類似団体平均13.2%、全国平均12.4%、埼玉県平均11.6%を上回る14.0%となっており、前年度から0.7ポイント増加しています。このうち、繰出金は、農業集落排水事業特別会計繰出事業が61,115千円、大里広域市町村圏組合負担事業が94,098千円増加しています。

補助費等の分析欄

類似団体平均9.5%、全国平均が10.5%ですが、埼玉県平均9.8%を上回る9.9%で前年度から0.8ポイント増加しています。公営企業である下水道事業会計への繰出金の増等によるものです。今後も、補助金等の見直しにより、健全な財政運営に努めます。

公債費の分析欄

類似団体平均13.6%、全国平均16.0%、埼玉県平均14.1%を下回る10.2%で前年度から0.3ポイント増加しています。今後も引き続き、市債を計画的に発行して財源の平準化及び世代間の負担の均衡を図りながら健全な財政運営に努めます。

公債費以外の分析欄

類似団体平均78.6%、全国平均76.2%、埼玉県平均78.9%を上回る79.1%となっており、前年度から2.9ポイント増加しています。物件費、補助費等の増などによるものです。業務の効率化を図り、健全な財政運営に努めます。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

・議会費、農林水産業費、商工費及び消防費は類似団体平均を上回ったものの、それ以外は下回りました。・歳出決算総額は、住民一人当たり400,332円となっています。主な構成項目である民生費は、住民一人当たり166,435円で、前年度から比較すると3.6%減少しました。これは新型コロナウイルス感染症により影響を受けた子育て世帯及び非課税世帯等への経済対策として実施した各給付金給付事業が終了したことが主な要因です。・衛生費は、住民一人当たり36,200円で、前年度から比較すると5.7%増加しましたが、類似団体平均41,843円を下回っています。これは、新型コロナウイルスワクチン接種事業は減となりましたが、老朽化した水道管を耐震化するための水道事業繰出事業の増等が主な要因です。・商工費は、住民一人当たり14,448円で、前年度から比較すると25.7%増加し、類似団体平均10,862円を上回っています。これは、物価高騰への経済対策として実施した「キャッシュレスで地域応援事業」や「トラック運送事業者応援事業」等を実施したことなどによるものです。・土木費は、住民一人当たり38,880円で、前年度から比較すると8%増加しましたが、類似団体平均41,265円を下回っています。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

・歳出決算総額は、住民一人当たり369,265円となっています。主な構成項目である扶助費は、住民一人当たり99,359円で、前年度から11.8%減少しました。これは新型コロナウイルス感染症により影響を受けた子育て世帯及び非課税世帯等への経済対策として実施した各給付金給付事業が終了したことが主な要因です。・物件費は住民一人当たり56,237円で、類似団体平均は下回っているものの、前年度から11.5%増加しました。これは、新型コロナウイルスワクチン接種事業は減少したものの、エネルギー価格を始めとした物価高騰の影響により、公共施設の光熱水費の増加や委託料の増加が主な要因です。今後も市有施設への指定管理者制度の導入等、業務の効率化を図っていきます。・普通建設事業費は住民一人当たり30,161円で、前年度から18%増加しています。類似団体平均を下回っていますが、今後、老朽化する公共施設・インフラ施設の更新に対応するため、新規施設の整備費や大規模改修費の増加が見込まれます。公共施設マネジメント計画に基づき、施設の適正化に努めます。

実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)

分析欄

・財政調整基金残高…現在高は前年度から8,206千円増加しました。標準財政規模比は、前年度から0.78ポイント増加しました。・実質収支額…退職金等の人件費、新型コロナウイルス感染症関連事業に係る扶助費を中心に歳出は減少しましたが、一方で、地方交付税の減額や、臨時財政対策債を起債しなかったことにより歳入が大きく減額となり、実質収支が前年度と比べ1,030,379千円の減となり5,253,751千円となりました。標準財政規模比は、前年度から2.07ポイント減少しました。・実質単年度収支…財源調整において、臨時財政対策債を起債しなかったことによる歳入の減や、財政調整基金以外の基金へ積み立てたため、当該指標の実質単年度収支は赤字となり、標準財政規模比は前年度から8.77ポイント減少しました。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)

分析欄

・一般会計…継続的に黒字を確保し、10~15%で推移しています。引き続き、健全財政に努めます。・水道事業会計…継続的に黒字を確保し、7~8%で推移しており、大きな変化はありません。・下水道事業会計…令和元年度から地方公営企業法適用をしています。実質収支は黒字となっていますが、引き続き経営基盤の強化を図ります。・後期高齢者医療特別会計、公共用地先行取得特別会計、国民健康保険特別会計、駐車場事業特別会計、農業集落事業特別会計、その他会計…一般会計からの繰入で財政運営を行っています。

実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

近年の元利償還金等と算入公債費等の規模は横ばいで推移しています。市債の新規発行を抑制し、計画的に残高の縮減を図ってきたこと、交付税措置の割合の高い市債を選択してきたことによるものです。、今後は、新たな行政需要や老朽化する公共施設・インフラ施設の更新に対応するため、一般会計だけでなく、上下水道に係る公営企業債やごみ処理施設に係る組合債等の新規発行による償還経費の負担が増えることが見込まれます。引き続き、市債を計画的に発行して財源の平準化及び世代間の負担の均衡を図りながら健全な財政運営に努めます。

将来負担比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

将来負担額に対し、充当可能財源が上回るため、平成24年度から引き続き将来負担比率は算定されていません。今後は、新たな行政需要や老朽化する公共施設・インフラ施設の更新に対応するため、一般会計だけでなく、上下水道に係る公営企業債やごみ処理施設に係る組合債等の新規発行による将来負担額の増加が見込まれます。引き続き、市債を計画的に発行して財源の平準化及び世代間の負担の均衡を図りながら健全な財政運営に努めます。・将来負担額一般会計、公営企業、組合に係る地方債の償還が進み、将来負担額は減少傾向にあります。市債の新規発行を抑制し、計画的に残高の縮減を図ってきたことによるものです。・充当可能財源等交付税措置の割合の高い市債を選択してきたことにより、基準財政需要額算入見込額が一定の規模で推移しています。また、将来の財政需要に備え財政調整基金や公共施設建設基金に積み立てを行っているため、充当可能基金は増加しています。

基金残高に係る経年分析(2022年度)

基金全体

(増減理由)国県支出金や交付金等の増により必要な財源を確保できたことから、「公共施設建設基金」に約3億3千万円を、「退職手当基金」に約1億円を、それぞれ積み立てたこと、各基金に寄附金を積み立てたこと等により基金全体では約4億6千万円増加しました。(今後の方針)・短期的には歳入の状況を勘案し、財政調整基金の取崩しを検討します。・中長期的には、増加する自然災害や公共施設・インフラ施設の老朽化への対応、退職手当の平準化、物価高騰等により今後の財政状況が不透明で楽観視できない状況等から、その備えとして財政調整基金をはじめとする各基金の活用を引き続き検討していきます。

財政調整基金

(増減理由)運用利子・預金利子により、約8百万円を積み立てたことにより増加しました。(今後の方針)・物価高騰等による影響を注視しつつ、短期的には歳入の状況を勘案し、取崩しを検討します。・中長期的には増加する自然災害や公共施設の老朽化への対応、退職手当の平準化、物価高騰等により今後の財政状況が不透明で楽観視できない状況等から、その備えとして財政調整基金をはじめとする各基金の活用を引き続き検討していきます。

減債基金

(増減理由)地方債償還のための取崩しにより減少しました。(今後の方針)地方債償還のための取崩しを行います。

その他特定目的基金

(基金の使途)・公共施設建設基金:公共施設の整備に要する経費・退職手当基金:職員の退職手当に要する経費・子育て支援基金:子育ての支援に要する経費・文化振興基金:地域文化の振興に要する経費・国際交流基金:国際交流事業の推進に要する経費(増減理由)・公共施設建設基金:公共施設の老朽化対策等に備えるため、積み立てたことにより増加しました。・退職手当基金:退職年齢延長の経過措置による年度間の負担を平準化するため、積み立てることにより増加しました。・子育て支援基金:子育ての支援に係る事業のため、取り崩したことにより減少しました。・国際交流基金:国際理解に係る事業のため、取り崩したことにより減少しました。(今後の方針)・公共施設建設基金:公共施設の老朽化対策等に備え、決算状況等を勘案し積立てを行います。・退職手当基金:定年退職延長の経過措置に対する財政負担の平準化に備え、積立て及び取崩を検討していきます。・その他の基金については、基金の目的に基づく事業のため、取崩しを検討します。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2022年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

類似団体平均を上回っており、本市の保有する償却資産の減価償却は進んでいると言える。公共施設マネジメントにおける老朽化対策や適正管理の必要性が認められる。特に公共施設については、今後、再編方針や個別施設計画に基づき計画的に統廃合などを実施することが求められる。

債務償還比率の分析欄

地方債残高の削減や新規発行の抑制に取り組んできた結果、類似団体平均を下回っている。将来の財政需要に対応できるように基金積立ての検討を行うなど、引き続き、将来世代の負担を抑制するような健全財政を推進する。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

平成24年度以降、将来負担比率は算定されていないためグラフには表されていないが、有形固定資産減価償却率は令和3年度に比べて1.5ポイント上昇している。公共施設については、維持修繕のほか長寿命化対策等の改修工事等を随時実施しているが、今後、老朽化対策が先送りにされることのないよう統廃合などの施設のあり方や投資の優先順位などを検討するとともに、その財源と将来世代の負担とのバランスに注意していく必要がある。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

平成24年度以降、充当可能財源等が将来負担額を上回っていることから将来負担比率は算定されず、グラフには表されていないが、実質公債費比率に関しても類似団体平均を下回る値で推移している。今後、統廃合を含めた公共施設の老朽化対策のための財源が必要となることが予想されるが、事業の規模や手法、スケジュールを精査するとともに、適債事業を見極め、引き続き健全な財政運営に努める。

施設類型別ストック情報分析表①(2022年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類型別の有形固定資産減価償却率を比較すると、ほとんどの類型において類似団体平均値を上回っており、経年比較においても同様である。本市の保有する公共施設の減価償却が相対的に進んでいると言える。児童館については箱田児童館において大規模改修があったため、有形固定資産減価償却率が減少した。それぞれの施設において、維持補修のほか随時長寿命化のための改修工事等を実施しているが、依然として耐用年数を経過した資産が多いことがわかる。公共施設の再編方針や個別施設計画に基づき、統廃合など施設の最適化を実施する必要がある。

施設類型別ストック情報分析表②(2022年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類型別の有形固定資産減価償却率を比較すると、ほとんどの類型において類似団体平均値と同水準か上回っており、経年比較においても同様である。本市の保有する公共施設の減価償却が相対的に進んでいると言える。公共施設の再編方針や個別施設計画に基づき、統廃合など施設の最適化を実施する必要がある。

財務書類に関する情報①(2022年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

資産総額は、新たに取得した資産よりも減価償却が進んだこと等により、令和3年度と比較し一般会計等で4,302百万円の減(-1.72%)、全体で3,772百万円減(-1.07%)となった。令和4年度の資産総額の内訳は、一般会計等ではインフラ資産が114,702百万円で、固定資産の約51%を占める構成となっている。さらに、公営企業会計を加えた全体では、水道事業会計及び下水道事業会計等を含むため、この傾向は顕著となり、固定資産のうちインフラ資産の割合は約64%となる。道路工作物等のインフラ資産は市民生活に直結し必要不可欠なものである一方で、将来の維持管理・更新等の支出を伴うものであることから、予防保全などの適正管理に努める必要がある。一方、負債総額については、令和3年度と比較し一般会計等で2,814百万円の減(-6.17%)、全体では3,559百万円の減(-3.23%)となった。負債の内訳は主に臨時財政対策債を含んだ地方債等(固定・流動)であり、地方債残高の削減や新規発行の抑制に取り組んできた効果が表れている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

令和3年度と比較した純経常行政コストの状況は、一般会計等において562百万円の増(+0.85%)となった。内訳として、人件費や物件費等の業務費用は1,733百万円の増(+4.91%)の36,992百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は1,079百万円の減(-3.22%)の32,465百万円となった。行政目的別(附属明細書)に見ると、福祉に係る純経常行政コストは31,737百万円と全体の約47%と大きな割合を占めている。全体及び連結においても一般会計等と同様の状況で、国民健康保険特別会計や後期高齢者医療特別会計の移転費用、大里広域市町村圏組合介護保険特別会計の移転費用の割合が大きくなっている。今後も高齢化の進展などにより社会保障費の増加傾向が見込まれる中、さらに公共施設の老朽化対策に係る物件費等の増加等も見込まれるため、経年の推移を注視し、介護予防の推進や公共施設等の適正管理に努めていく必要がある。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源65,349百万円が純行政コスト(67,067百万円)を下回り、本年度差額は1,718百万円のマイナスとなった。令和3年度と比較すると、税収等の財源が383百万円増となったのに対し、国県等補助金の減少額(-1,540百万円)と純行政コストの増(+683百万円)の方が大きかったことから、本年度差額はマイナスに転じ、純資産残高は減少した。また、全体、連結でも、上記と同様の傾向により純資産残高は減少している。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等の3つの区分の収支バランスは、業務活動収支が6,926百万円のプラス、投資活動収支が4,314百万円のマイナス、財務活動収支が3,380百万円のマイナスとなり、本年度資金収支額は768百万円のマイナスとなった。新型コロナウィルス関連の特例交付金や特別交付金等の給付金事業及びその国庫支出金が減少したことや物件費の増により、業務活動収支は令和3年度と比較して1,274百万円減少(-15.53%)した。例年は業務活動収支のプラス分により、投資活動収支のマイナスを補填し、さらに地方債償還支出である財務活動収支のマイナスを補填している資金収支構造であったが、令和4年度においては前述の業務活動収支の状況のほか財務活動収支において収入となる地方債借入額が少額で地方債償還額の上回り幅が広がったことにより逆転した。全体においても、一般会計等と同様の資金収支構造となっており、本年度資金収支額は1,127百万円のマイナスとなった。

財務書類に関する情報②(2022年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

資産は、類似団体に比べて少ない状況であり、③有形固定資産減価償却率により、本市の保有する償却資産の減価償却が進んでいることがわかる。今後、将来世代への負担を抑制しながら公共施設の老朽化対策や適正管理を推進していく必要がある。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

④純資産比率は類似団体平均値をやや上回っている。これまでに形成してきた資産が多く、将来世代への負担は少ないと言うことができる。⑤将来世代負担比率は、類似団体平均値を下回っており、地方債残高の削減や新規発行の抑制に取り組んできた効果が表れている。今後アセットマネジメントによる施設の更改が予定されることから、将来世代の負担が大きくならないようバランスを見ながら健全財政を維持する。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

⑥住民一人当たり行政コストは、類似団体平均値と同程度であるが、③有形固定資産減価償却率を見ると償却資産の減価償却の進行が見られ、今後、老朽化した施設の維持補修費等のコストが増加していくことが見込まれる。公共施設の適正管理による維持補修補費の抑制を図るなど、引き続き効率的な財政運営に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

⑦住民一人当たり負債額は、平成28年度から類似団体平均値を下回っており、地方債残高の削減や新規発行の抑制に取り組んできた効果が表れている。⑧基礎的財政収支は平成28年度から類似団体平均値を上回っている。行政サービスに係る歳出は、現在の税収等の歳入で賄われている。引き続き将来世代の負担を抑制するような健全財政を推進する。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

⑨受益者負担比率は、令和3年度から類似団体平均値を下回っている。公共施設については、今後、老朽化した施設の維持補修費等のコストが増加していくことが見込まれるため、公平性確保の観点からも引き続き受益者負担の適正化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,