簡易水道事業
末端給水事業
簡易水道事業
公共下水道
農業集落排水
特定地域生活排水処理
📅2023年度📅2022年度📅2021年度📅2020年度📅2019年度📅2018年度📅2017年度📅2016年度📅2015年度📅2014年度📅2013年度📅2012年度📅2011年度
財政力指数の分析欄給与所得及び分離課税分の所得の増加による個人市民税の増等により、前年度から0.01増加しており、類似団体平均を上回っている。今後は、歳入では、人口減少等の影響により市税等の減少が見込まれ、歳出では、老朽化している公共施設・インフラの維持・更新等にかかる維持補修費等や、能代山本広域市町村圏組合で予定されている一般廃棄物処理施設建設に伴う補助費等が増加するほか、物価高騰対策等に取り組むことが見込まれる。このことから、行財政改革のさらなる推進を図るとともに、事業を取捨選択しながら、歳入と歳出のバランスをとっていく。 | 経常収支比率の分析欄類似団体平均を下回っているが、分子の要素である道の駅ふたつい等の大型事業の元利償還金の増、電気料等の高騰による物件費及び下水道事業会計繰出金の増や、分母の要素である普通交付税及び臨時財政対策債の減により、前年度から5.7%増加した。歳入では、固定資産税は一時的に増収となったものの、減価償却や地価の下落等により中長期的には減少することが見込まれるほか、人口減少等の影響により、市税全体や地方交付税の減少が見込まれる。歳出では、老朽化している公共施設・インフラに係る維持補修費等の増や、能代山本広域市町村圏組合で予定されている一般廃棄物処理施設建設に伴う公債費等の増加が見込まれる。このことから、より一層の改善を図るため、歳入では市税などの一般財源の確保に努め、歳出では経常的な経費の削減に努めるとともに、事務事業についても精査し、取捨選択を進め、義務的経費であっても法令に基づく社会保障関係費や公債費等を除き、聖域を設けず見直しを行っていく。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄類似団体平均を下回ったが、前年度から2,553円増加した。人件費は、会計年度任用職員人件費の増等により、決算額が前年度から55,140千円の増となった。物件費は、重層的支援体制整備事業費やプレミアム付き商品券発行事業費等により、決算額が前年度から230,709千円の増となった。維持補修費は、除排雪対策費等の減により、決算額が前年度から337,513千円の減となった。これらのことから、全体では決算額が51,664千円の減となったものの、人口が1,044人減少したこともあり、一人当たりの費用が増加した。今後は、老朽化した公共施設の維持補修等が見込まれることから、能代市公共施設等総合管理計画並びに個別施設計画に基づき、長期的な視点を持って更新・統廃合・長寿命化を行い、財政負担の軽減・平準化と適正な配置に努める。 | ラスパイレス指数の分析欄令和4年度のラスパイレス指数は96.3となり、全国平均より給与水準は低くなっている。今後も引き続き民間給与実態-調査に基づく県人事委員会の勧告に準拠し、地域経済への影響なども勘案した上で民間給与との均衡を図る。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄令和4年度における人口千人当たりの普通会計職員数は7.92人となっており、類似団体平均や全国平均と比較すると少ない職員数となっている。令和4年度に作成した市の第4次定員適正化計画では、計画最終年度である令和9年度の目標職員数を435名としている。今後も引き続き事務事業の見直し及び業務改革の導入や、業務の委託化、民営化等の推進により定員の適正化を図る。 | 実質公債費比率の分析欄前年度から0.4%増加し、類似団体平均を上回っている。この主な要因は、道の駅ふたつい整備事業や文化会館改修事業に係る地方債の元利償還金の増によるものである。今後も上記事業や庁舎整備事業に係る地方債の元金償還が続くほか、能代山本広域市町村圏組合で予定されている一般廃棄物処理施設建設に伴う負担金増が見込まれるが、分子・分母からそれぞれ差し引く普通交付税に算入された元利償還金等の増加により、中長期的には適正範囲で推移するものと見込まれる。今後は、有利な利率で借り換え可能なものについては、積極的に借り換えを行い、地方債依存の財政運営を防ぐためにも、緊急度、住民ニーズを的確に把握した事業の選択を行い、公債費比率の改善に努める。 | 将来負担比率の分析欄前年度より12.8%増加し、類似団体平均を32.7%上回った。この主な要因として、分子から控除される充当可能財源等において、財政調整基金等の充当可能基金の減及び基準財政需要額に算入される見込み額が臨時財政対策債の縮減等に伴い減となったことや、分母において、標準財政規模の算定に影響する普通交付税と臨時財政対策債発行可能額が減少したこと等により、分母全体で4億784万9千円の減となったことがあげられる。今後は、能代山本広域市町村圏組合で予定されている一般廃棄物処理施設建設に伴う地方債現在高の増加に加え、人口減少に伴う市税や地方交付税の減等により財政調整基金の取り崩し増加が見込まれることから、交付税算入面で有利な地方債を活用する等財源を確保しながら、今後実施予定の建設事業の精査を進め、将来負担の軽減に努める。 |
人件費の分析欄人件費に係る経常収支比率は、前年度より0.1%増加し、類似団体平均を5.1%下回った。この主な要因は、退職手当負担金の負担率が減少したこと等により職員給や共済費が減少したものの、比率の分母の要素である普通交付税や臨時財政対策債等の歳入が減少したためである。これまで定員の適正化を進めてきたが、定年退職者の再任用制度や行政ニーズの多様化・高度化、権限移譲等により業務量と職員数のバランスが保てなくなってきていることから、財政的にも持続可能な範囲での定員適正化計画の見直しを進めていく。 | 物件費の分析欄物件費に係る経常収支比率は、前年度より1.1%増加しており、類似団体平均を上回った。この主な要因は、物価高騰により光熱水費や燃料費、指定ごみ袋等管理費等が増加し、比率の分母の要素である普通交付税や臨時財政対策債等の歳入が減少したためである。今後も物価や労務単価の上昇により、物品購入やシステム導入、施設維持に係る物件費等について増加が見込まれることから、事業の必要性やコスト等を総合的に精査し、経費縮減に努める。 | 扶助費の分析欄扶助費に係る経常収支比率は、前年度より0.6%増加したが、類似団体平均を0.5%下回った。この主な要因は、利用人数増により障害福祉サービス等給付費が増加し、比率の分母の要素である普通交付税や臨時財政対策債等の歳入が減少したためである。扶助費は被扶助者の生活維持を目的とした経費であるほか、児童手当や福祉医療給付対象者の拡充による支給費の増等が見込まれるため、今後も積極的な縮減は難しいが、資格等審査の適正化や各種健康増進事業の実施による医療費の抑制等により、可能な限り経費の抑制に努める。 | その他の分析欄その他に係る経常収支比率は、前年度から0.9%増加し、類似団体平均を上回っている。この主な要因は、除排雪対策費が増加し、比率の分母の要素である普通交付税や臨時財政対策債等の歳入が減少したためである。今後、保険基盤安定制度に係る能代市後期高齢者医療特別会計への繰出金の増等が見込まれるものの、公営企業については独立採算の原則に立ち、下水道事業等の各経営戦略に基づき、必要に応じて使用料の改定を行うなど財務の健全化を図り、繰出金の抑制に努める。 | 補助費等の分析欄補助費等に係る経常収支比率は、前年度より1.6%増加したものの、類似団体平均を0.4%下回った。この主な要因は、分流式下水道や雨水処理等に要する経費としての下水道事業会計繰出金が増加し、比率の分母の要素である普通交付税や臨時財政対策債等の歳入が減少したためである。今後は、能代山本広域市町村圏組合における一般廃棄物処理施設建設により負担金の増加が見込まれるため、市単独補助金については、概ね3年毎に費用対効果の検証を行い、必要性を精査するとともに、公営企業や能代山本広域市町村圏組合の事業も過大とならないよう積極的に意見し、補助費等全体の抑制に努める。 | 公債費の分析欄公債費に係る経常収支比率は、道の駅ふたつい整備事業や文化会館改修事業の元利償還金が増加し、比率の分母の要素である普通交付税や臨時財政対策債等の歳入が減少したことにより、前年度より1.4%増加し、類似団体平均を上回った。地方債の新規発行については、事業内容の精査等により抑制を図るほか、行財政改革により事業の取捨選択を行いつつ、過疎対策事業債や合併特例事業債等、交付税算入面で有利な地方債を活用し、公債費の縮減に努める。 | 公債費以外の分析欄公債費以外に係る経常収支比率は、前年度より4.3%増加したものの、類似団体平均を3.7%下回った。この主な要因は、比率の分母の要素である普通交付税や臨時財政対策債等の歳入が減少したためである。歳入については、今後も引き続き市税等自主財源の確保に努めていく。歳出については、これまでも事業の必要性や費用対効果等の検証を行い、経常的な経費の削減に努めてきたところであるが、今後もアウトソーシングの推進や市単独事業の終期設定の徹底といった行財政改革に取り組みつつ、繰出金についても独立採算の原則に立ち、必要に応じて使用料等の改定を行うなど、財務の健全化を図る。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄総務費は、住民一人当たり74,894円となっている。令和元年度から連続して類似団体平均より低い水準にある。令和4年度はエネルギー・食料品価格高騰対応緊急助成事業の実施等により7,581円の増となった。衛生費は、住民一人当たり54,088円となっており、平成30年度から連続して類似団体平均より低い水準にある。令和4年度は能代山本広域市町村圏組合負担金の増等により7,563円の増となった。商工費は、住民一人当たり43,307円となっており、平成30年度から連続して類似団体平均より高い水準にある。令和4年度はプレミアム付き商品券発行事業や能代工業団地拡張事業の実施により7,922円の増となった。土木費は、住民一人当たり65,947円となっており、平成30年度から連続して類似団体平均より高い水準にある。令和4年度は除排雪対策費や公営住宅等長寿命化事業の減により9,207円の減となった。教育費は、住民一人当たり65,694円となっており、平成30年度から連続して類似団体平均より低い水準にある。令和4年度は文化財等収蔵庫設置事業や子ども館展示室リニューアル整備事業の実施により10,441円の増となった。増減が大きい費用については物価高騰対策に伴う支出によるもの等であるため、多くは単年度限りのものであるが、老朽化している公共施設の維持・更新に係る各費目の増や能代山本広域市町村圏組合で予定している一般廃棄物処理施設建設に伴う衛生費・公債費の増のほか、物価や労務単価増に伴う影響が見込まれる。今後も、行財政改革や能代市公共施設等総合管理計画等で事業の取捨選択等を行い、歳入と歳出のバランスをとっていく必要がある。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄歳出決算総額は32,344,314千円で、住民一人当たりの歳出は前年度から28,070円増の655,367円となっている。人件費は、住民一人当たり79,001円となっており、平成29年度から連続して類似団体平均より低い水準にある。これは、人口1,000人当たりの職員数及びラスパイレス指数が類似団体平均より低いことによるものである。物件費は、住民一人当たり85,043円となっている。2年連続で増加しており、主な要因として令和3年度は新型コロナウイルスワクチン接種対策事業、令和4年度はプレミアム付き商品券発行事業、重層的支援体制整備事業等の実施があげられる。物価や労務単価の上昇により今後も増加が見込まれる。扶助費は、住民一人当たり125,641円となっており、令和3年度に実施した住民税非課税世帯等特別給付金給付事業や子育て世帯臨時特別給付金給付事業の終了により、前年度から11,491円減となった。補助費等は、住民一人当たり119,683円となっており、エネルギー・食料品価格高騰対応緊急助成事業や、4年度から本格的な工事が開始された一般廃棄物処理施設の建設事業に伴う能代山本広域市町村圏組合負担金の増加等により、前年度から18,397円増となった。類似団体平均より高い水準にあり、単独で行う補助交付金の効果の検証等により、適正化を図る必要がある。普通建設事業費は、住民一人当たり75,001円となっており、文化財等収蔵庫設置事業、能代工業団地拡張事業、子ども館展示室リニューアル整備事業等の実施により、前年度から16,117円増となった。公債費は、住民一人当たり71,878円となっており、道の駅ふたつい整備事業等に係る地方債の元利償還の増等により、前年度より2,854円増となった。今後は能代山本広域市町村圏組合で予定されている一般廃棄物処理施設建設等に伴い、大幅な増加が見込まれる。 |
基金全体(増減理由)令和4年度は、物価高騰対策事業の実施等に伴う「財政調整基金」の509百万円の減や、庁舎整備事業費等に係る地方債償還による「減債基金」の190百万円の減、地域振興基金等の段階的な取り崩しに伴う「特定目的基金」全体の450百万円の減等により、基金全体としては1,150百万円の減となった。(今後の方針)今後は、能代山本広域市町村圏組合で予定されている一般廃棄物処理施設建設に伴う公債費の増加等により、厳しい財政運営が予想されることから、段階的に各基金を取り崩しての事業実施が見込まれる。限りある基金に頼ることなく、適切な財源確保と歳出の精査に取り組み基金を一定水準で維持できるよう安定した財政運営に努めていく。 | 財政調整基金(増減理由)繰越金等526百万円を積み立てた一方、物価高騰対策事業等の収支不足の補てんのため、1,035百万円を取り崩した結果、前年度と比較し509百万円の減となった。(今後の方針)今後は、歳入では人口減少等の影響により市税や地方交付税が減少し、歳出では公共施設・インフラの維持・更新等にかかる維持修繕費等や庁舎や道の駅ふたつい整備事業債等の償還に伴う公債費、能代山本広域市町村圏組合で予定されている一般廃棄物処理施設建設にかかる補助費等の増が見込まれるほか、物価高騰等についても様々な対策に取り組む必要がある。今後も残高の減少が続くと予想されることから、事務事業の統廃合や効率化により歳入と歳出のバランスを図り、標準財政規模の10%程度を維持できるよう努める。 | 減債基金(増減理由)庁舎整備事業費、二ツ井テニスコート整備事業費及び道の駅ふたつい整備事業費に係る地方債償還のため190百万円を取り崩したことにより、前年度と比較し190百万円の減となった。(今後の方針)上記3事業に係る償還のため取り崩していく。 | その他特定目的基金(基金の使途)・地域振興基金:新市建設計画に基づく地域住民の連帯強化又は旧市町の区域における地域振興等につながる事業への充当・ふるさと創生基金:ふるさとの歴史・文化の環境づくりにふさわしい事業への充当・ふるさと納税基金:ふるさと納税制度により寄せられた個人からの寄附金を活用し、寄附者の意向を反映した施策への充当(増減理由)その他特定目的基金全体では減となった。主な基金の増減理由は下記のとおり。・地域振興基金:上記に該当する事業へ段階的に充当しているため・ふるさと創生基金:上記に該当する事業へ段階的に充当しているため(今後の方針)今後も活用目的に資する事業へ充当し、段階的に取り崩していく。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄有形固定資産減価償却率は、全国平均と比較して低くなっているものの、類似団体平均を0.7ポイント上回っており、前年度比においても1.9ポイント増加している。これは、旧市民体育館や閉校となった校舎など耐用年数を経過した施設を多く保有していることが主な要因である。今後も、公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、施設保有量の適正化や予防保全型管理による長寿命化等に取り組んでいく。 | 債務償還比率の分析欄債務償還比率は類似団体平均及び全国平均を上回っており、前年度比で103.8ポイント増加している。これは、充当可能財源である財政調整基金や減債基金等の取り崩しによる基金残高の減少(分子の増)や、臨時財政対策債発行可能額等の減による分母の減が主な要因である。今後も、上記のような基金残高の減少等に加え、一般廃棄物処理施設整備事業に係る地方債借入等による地方債残高の増加等が推測されるが、事務事業の見直しや地方債発行額の抑制を行い、債務償還比率の改善に取り組んでいく。 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析将来負担比率及び有形固定資産減価償却率は、類似団体と比較して高くなっている。将来負担比率については、平成30年度に減少に転じたものの、財政調整基金等の充当可能財源の減少により、令和元年度から4年連続で比率が増加している。有形固定資産減価償却率については、公共施設やインフラの適切な維持管理等に取り組むことで改善していくと考えているが、その経費も増加する見込みであるため、公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、老朽化施設の統廃合の検討や予防保全型管理の実施、地方債発行額の抑制等により財政負担の軽減を図っていく。 |
|
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析将来負担比率は類似団体平均と比較して高くなっているが、実質公債費比率はほぼ同水準となっている。将来負担比率については、財政調整基金等の充当可能財源の減少により令和元年度から4年連続で比率が増加しており、実質公債費比率については、主に道の駅ふたつい整備事業及び庁舎整備事業に係る元利償還金の増加により平成30年度から5年連続で比率が増加している。今後も地方債発行の抑制に継続的に取り組んでいくとともに、交付税措置の高い有利な地方債を活用するなど比率の改善に努める。また、老朽化施設やインフラの維持等にかかる経費の増加が見込まれることから、両比率の動向を注視しながら公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、適切な維持管理に努める。 |
|
道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄道路の有形固定資産減価償却率は、類似団体平均を上回っており、農道・林道を除く道路施設のうち半数以上が建設から35年以上経過していることが要因となっている。橋りょう・トンネル及び公営住宅の有形固定資産減価償却率は、類似団体平均を下回っている。認定こども園・幼稚園・保育所の有形固定資産減価償却率は、類似団体平均を大きく上回っているが、対象施設の大部分が建設から30年以上経過していることが要因となっている。学校施設の有形固定資産減価償却率は、類似団体平均を上回っており、閉校となった学校校舎など耐用年数を経過した施設を多く保有していることが要因となっている。児童館については、本市唯一の二ツ井児童館が耐用年数を超えていることから有形固定資産減価償却率が100%となっている。公民館については、二ツ井公民館濁川分館(70年以上)をはじめ、対象施設の大部分が建設から40年以上経過していることなどから、有形固定資産減価償却率が81.3%となっている。今後は、公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、施設の利用状況や費用対効果など総合的に判断し、老朽化の進んでいる施設については、必要性の精査も行った上で既存施設への統廃合や複合化、更新、維持修繕を検討する。 |
図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄類似団体平均と比較した時に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、図書館、市民会館、一般廃棄物処理施設、保健センター・保健所及び消防施設であり、低くなっている施設は体育館・プール、福祉施設及び庁舎である。有形固定資産減価償却率が最も高いのは一般廃棄物処理施設の78.5%である。これは、一般廃棄物最終処分場が建設から28年経過しており、耐用年数を相当期間経過していることが要因である。図書館、市民会館、保健センター・保健所及び消防施設の有形固定資産減価償却率が類似団体平均と比較して高いのは、施設の大部分が建設から20年以上経過していることが要因となっている。市民会館については、平成29・30年度に行われた文化会館大・中ホールの音響機器及び照明設備改修工事等により有形固定資産が増加したため、令和元年度の有形固定資産減価償却率が62.6%に下がっている。体育館・プール、福祉施設及び庁舎の有形固定資産減価償却率が類似団体平均と比較して低いのは、建設から20年以内の新しい建物が多いことが要因である。今後は、公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、予防保全の考え方を取り入れた計画的な維持・補修の実施により、施設の長寿命化を図る。 |
資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況一般会計等においては、資産総額が令和3年度末から2,845百万円減少(△2.5%)した。これは減価償却による資産の減少が主な要因である。負債総額は1,106百万円の減少(△3.1%)となった。金額の変動が大きいものは、地方債(△1,182百万円)、退職手当引当金(△55百万円)、1年以内償還予定地方債(+134百万円)である。全体会計の資産総額は、水道事業、下水道事業等があることからインフラ資産(建物、工作物等)及び流動資産(現金預金、未収金)が加わり、一般会計等と比較して44,373百万円多くなっている。負債は、水道事業、下水道事業、簡易水道事業等の実施に伴う地方債の増により、一般会計等と比較して32,661百万円多くなっている。前年度比では、資産総額が1,572百万円減少し、負債総額は699百万円減少している。連結会計の資産総額は、能代山本広域市町村圏組合、能代市山本郡養護老人ホーム組合、秋田県後期高齢者医療広域連合等の団体の資産が増加に寄与しており、固定資産で2,571百万円、流動資産で510百万円加わり、全体会計と比較し、3,081百万円多くなっている。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況一般会計等においては、令和3年度末と比べて経常費用は271百万円の増加(+0.9%)となった。業務費用よりも移転費用の方が多く、科目別で最も大きいのは公共施設の指定管理料等の委託費・減価償却費を含む物件費等(9,711百万円)であり、純行政コストの約34%を占めている。引き続き、第2次能代市行財政改革大綱に基づき事務事業の見直し等に取り組むと共に、令和2年度に作成した能代市公共施設等総合管理計画の個別施設計画に基づき、施設の集約化・複合化等を進め、経費の縮減に努める。全体会計では、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、一般会計等と比べ移転費用が10,668百万円多くなり、純行政コストは、11,905百万円多くなっている。全体会計と連結会計との純行政コストの比較では、能代山本広域市町村圏組合、能代市山本郡養護老人ホーム組合、秋田県後期高齢者医療広域連合等の人件費(職員給与等)と物件費等(物件費、維持補修費、減価償却費等)、移転費用(補助金、社会保障給付、他会計繰出金等)を引いた純行政コストが連結会計に加わったことにより、7,553百万円多くなっている。 |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況一般会計等においては、前年度に比べ、純行政コストが28,025百万円から28,648百万円に増加、税収等の財源(26,898百万円)が純行政コスト(28,648百万円)を下回っており、本年度差額は△1,750百万円となり、純資産残高は78,780百万円となった。地方税の徴収業務の強化や補助金等の有利な財源の活用により財源の増加と、事業の見直し等による純行政コストの削減に努める。全体会計では、純行政コストが40,251百万円から40,553百万円に増加、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べ税収等収入及び国県等補助金の財源が12,431百万円多くなり、本年度差額は△1,225百万円で、純資産残高は90,491百万円となった。連結会計では、能代山本広域市町村圏組合、能代市山本郡養護老人ホーム組合、秋田県後期高齢者医療広域連合等の税収等収入及び国県補助金等の財源が加わったが、純行政コストを下回っており、本年度差額が△1,361百万円となり、純資産残高は93,559百万円となった。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況一般会計等においては、業務活動収支は2,029百万円であったが、投資活動収支については、文化財等収蔵庫設置事業や能代工業団地拡張事業(西側)を行ったことから、△869百万円となった。財務活動収支については、地方債等償還支出が地方債等発行収入を上回ったことから、△1,048百万円となり、本年度末資金残高は前年度より111百万円増の1,478百万円となった。今後も、庁舎整備に伴う地方債の償還が始まっていることから、財務活動収支はマイナスになることが考えられるため、事業の実施にあたっては、優先度の高いものに限定し、地方債の発行抑制に努める。全体会計では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから業務活動収支は一般会計等より1,813百万円多い3,842百万円となっている。投資活動収支では、国県等補助金収入が増加(+459百万円)したものの、公共施設等整備費支出も増加(+1,011百万円)した。投資活動収支は一般会計等と比較すると1,109百万円増の△1,978百万円となっている。本年度末資金残高は前年度から838百万円増の3,727百万円となった。連結会計では、能代山本広域市町村圏事務組合、能代市山本郡養護老人ホーム組合、秋田県後期高齢者医療広域連合等が加わり、業務活動収支は全体会計より126百万円多い3,968百万円となり、投資活動収支では全体会計より324百万円多い△2,302百万円となった。本年度末資金残高は、前年度から631百万円[増の2000万万田しなった |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況住民一人当たり資産額は、230万円前後で推移し、類似団体平均値と同水準かやや上回っている状態である。これは、有形固定資産減価償却率が65.3%と、老朽化した施設が多くなっているためである。将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、平成28年度に策定(令和3年度改訂)した能代市公共施設等総合管理計画に基づき、今後30年間の取組として公共施設等の延べ床面積を35%削減する予定としており、令和2年度には施設ごとの個別施設計画を策定している。個別施設計画では、老朽化の進んでいる施設については、既存施設への統合移転や複合化、更新、維持修繕の検討など具体的な内容を盛り込んでいる。歳入額対資産比率は、類似団体平均値及び前年度値を上回ってはいるが、コロナ禍以前の平時の歳入規模であった令和元年度以前と比較すると歳入総額に対する資産の形成分が0.9年前後減少している。 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率純資産比率は、前年度比で0.2%増加して69.6%となっており、類似団体平均値と同程度である。また、将来世代負担比率は、有形・無形固定資産が減少したものの、地方債残高の減少が例年より少なかったため、前年度比で0.1%増加している。今後も事業の実施にあたり、第2次能代市総合計画に基づき事業を取捨選択し、あらゆる事業において精査・効果の検証を行い、将来世代に過度の負担を先送りすることのないよう適正な地方債発行に努める。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況住民一人当たり行政コストは、文化財等収蔵庫設置事業や能代工業団地拡張事業(西側)の実施に伴い、令和3年度と比べ2.4万円増加しており、類似団体平均値を上回っている。物件費に分類される維持補修費や減価償却費は、老朽化している公共施設・インフラが多いことから維持・更新等にかかる経費が今後増加していくことが見込まれるため、能代市公共施設等総合管理計画に基づき、財政負担の軽減・平準化を図る。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況住民一人当たり負債額は、類似団体平均値を上回っており(+6.0万円)、前年度比では0.7万円減少している。地方債や退職手当引当金の減によるものである。今後は、「第3次定員適「正化計画」に基づく経費の削減や地方債の新規発行については、上限額の設定による抑制を図るほか、第2次能代市総合計画に基づいて事業の取捨選択を行い、地方債の縮減に努める。基礎的財政収支は、投資活動収支は赤字となっているが、業務活動収支が令和3年度に引き続き黒字となり、120百万円となっている。今後は、第3次能代市行財政改革大綱、公共施設等総合管理計画に基づいて、事業の取捨選択を行いながら、歳出の削減に努める。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受益者負担比率は類似団体平均値を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は、低くなっている。経常費用は、令和3年度と比較し271百万円、経常収益は33百万円増加している。類似団体平均値まで受益者負担比率を上げるためには、経常収益を一定とする場合、15,686百万円経常費用を削減する必要がある。また、経常費用を一定とする場合は、721百万円経常収益を増加させる必要がある。今後は、持続可能な財政運営のため行財政改革を進めるとともに、新規事業については優先度の高いものに限定し、事業を推進する。手数料や使用料の見直し計画は現時点ではないが、必要に応じて見直しの検討を行い、経常収益の確保に努める。 |
出典:
財政状況資料集
,
統一的な基準による財務書類に関する情報
,