収益等の状況について
平成24年7月の九州北部豪雨で収益が悪化し、その影響がなくなってきたところに平成28年4月の熊本地震が発生し収益が悪化しています。日本人宿泊客はリピーターに支えられており、その反面平均年齢が上昇しています。国民宿舎久住高原荘建築費の償還が完了したため、他会計補助金比率は大幅に減少していますが、現在、経営状況改善策を模索しています。平成29年からは休前日の宿泊料金を値上げし、売り上げは増加しましたが、経費も増加しているため、収益的収支比率はほぼ横ばいとなっています。外国人宿泊客による宿泊が好調で、日本人宿泊客の不振を補っている状況です。
資産等の状況について
平成29年度で国民宿舎久住高原荘建築費の償還が完了しました。今後は施設の長寿命化、維持補修にかかる経費が概算で7千万円程度見込まれていますので、計画的な施設整備が必要となっています。
利用の状況について
宴会利用客数は減少しています。法事等の規模、数ともに減少傾向にあります。宿泊客数は横ばい傾向ですが、インバウンドの増加等明るい兆しも見られています。外国人のほとんどは韓国からのお客様です。最近は台湾の旅行会社等に営業を行い、韓国以外のお客様が来てもらえるようにしています。国民宿舎久住高原荘の目指すコンセプトは3つあります。1.親近感があり、気軽に利用できる施設2.久住・竹田観光のフラッグ施設3.営業・販促の充実による経営安定
全体総括
経営状況が厳しいため、売り上げを向上させ経費見直しを行い黒字化を図る必要があります。1.個人予約とインターネットを強化2.国内営業活動の推進3.インバウンドの推進4.宴会、会議、婚礼利用の促進5.イベント利用の推進6.関係団体を利用しての販促7.施設の管理8.人材の育成*注:平成27年度末で国民宿舎直入荘事業特別会計を廃止。平成27年度までは合算数値となっており、特に平成27年度の数値については、直入荘のリニューアルに向けた施設の解体等、営業外の費用に対して、一般会計からの繰入金の収入しかないため、データの変動が大きい。