収益等の状況について
国民宿舎久住高原荘建築費の償還が完了したため、他会計補助金比率は平成29年度に減少しましたが、経費増加により増加傾向となっています。令和3年度から利用料金制となり、繰入金のみの支出となったため他会計補助金比率が大幅に増加しています。令和3年度からは宿泊料金を値上げし、客単価は増加しました。利用客は徐々に戻っているものの、コロナ禍前より利用者が減少していることから、黒字化のためにはさらなる経営改善に向けた取組が必要です。本年度は温泉掘削工事が完了し、新源泉を確保することができました。経費を圧迫していた光熱費の大幅な改善が期待できます。
資産等の状況について
平成29年度で国民宿舎久住高原荘建築費の償還が完了しました。令和元年度に施設の長寿命化計画を策定したところ、維持補修にかかる経費が毎年7千万円程度見込まれることが判明しました。施設老朽化により施設維持費の負担が大きくなっています。本年度に温泉掘削工事が完了し、旧源泉と異なる泉質で高温の新源泉を確保しました。
利用の状況について
宴会利用客数は減少しており、法事等の規模、数ともに減少傾向にあります。宿泊客数は平成29年度から韓国からのインバウンドの影響により訪日外国人客が増加していましたが、地政学的な要因により令和元年度以降は大幅に減少する結果となりました。さらに令和2年度以降は新型コロナウイルスの影響により、宿泊客・宴会利用客数が大幅に減少しましたが、本年度は一時的な収束により回復傾向が見受けられました。久住高原荘の広大な敷地を活かしたイベントの開催、目玉となる施設の設置等の企画を実行し、利用客の増加・リピーターの獲得を目指します。
全体総括
新指定管理者となり経営改善に努めていますが、コロナ禍において依然として経営状況が厳しいため、売上を向上させ経費見直しを行い、黒字化を図る必要があります。1.個人予約とインターネット予約を強化2.国内営業活動の推進3.インバウンドの推進4.宴会、会議、婚礼利用の促進5.イベント利用の推進6.イベントの企画・誘致7.関係団体を利用しての販促8.施設の管理9.人材の育成