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長引く景気の低迷により法人税の減収傾向にあるものの、昨年と同じ0.24となった。依然として類似団体平均と比較するとまだ低い数値である。また、少子高齢化の進行や農林業の衰退などにより自主財源が伸びず財政基盤が弱い。今後も引き続き行財政改革大綱に基づき、徴収体制を強化し、収納率の向上を図る。また、緊急に必要な事業を選別し、投資的経費(普通建設事業費)を抑制する等、歳出構造の徹底した見直しを行い、財政基盤の強化を図る。
行財政改革大綱に基づき、近年は職員数の削減や公債費等の抑制により3年連続減少傾向にあったものの、人件費の増により前年度より5.2ポイント増の89.8%となった。これは、平成26年度の給与改定に伴う職員給が増加した事や、一部事務組合に対する補助費等が増加した事が主な要因である。また、利用者数の増加による障害福祉サービス給付費等が急激に膨らんでいることや、高齢化の進展に伴う影響で扶助費が類似団体平均より1.0ポイント上回っており、類似団体平均より2.9ポイント上回っている。今後も、公債費において過去の災害復旧事業債の償還額の増加や、扶助費において障害福祉サービス費給付費等の増加が見込まれるため、引き続き行財政改革大綱に基づき地方債の発行額の上限を設定し、将来の公債費の抑制を図る。
人件費、物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額については、類似団体平均とほぼ類似しているものの、施設の老朽化に伴う維持補修費が類似団体より上回っている。また、前年度より人件費、物件費、維持補修費が増加したため、前年度より11,863円の増となった。今後も引き続き集中改革プラン及び行財政改革大綱に基づき職員数の削減や委託料、リース料等の見直しを行い経費の抑制に努める。
類似団体平均と比較すると0.3ポイント下回り、町村平均をも、1.0ポイント下回っている。団塊世代の退職職員が多かったため職員給が類似団体平均より低い数値となっている。今後も引き続き集中改革プラン及び行財政改革大綱に基づき、職員数の削減や給与水準の適正化に努める。
行財政改革(一次:平成19年度~23年度・二次:平成24年度~28年度)において、平成26年度までで18人(-12.7%)の削減を行ったことで、現在はほぼ類似団体平均となった。今後も引き続き行財政改革大綱に基づき、役場組織の合理化や民間委託及び臨時職員等の配置による事務の効率化等を併せて実施することで、職員の削減を図る。また、一般行政職員については、定年退職による職員の削減を基本とし平成23年度現員数(123名)程度を維持することとし、技能労務職員においても、定年退職後の補充は行わないこととし、引き続き定員管理を行いう。
平成19年度から取組んでいる行財政改革大綱に基づき、起債発行額を抑制したことや、過去に行った大型事業の起債償還が一部完了したことで、昨年度よりも0.9ポイント減少した。今後も、行財政改革大綱に沿って起債発行の抑制を図るため、現状を推移しながら改善方向に進む見込みである。
平成22年度以降は、類似団体平均を下回っている。主な要因としては、平成19年度から取組んでいる行財政改革大綱に基づき、起債発行額を制限していることで地方債残高が減少傾向にあることや、公営企業債等繰入見込額にかかる起債残高が減少したことや、剰余金を財源とした財政調整基金への積立による充当可能基金の増額等があげられる。今後も引き続き集中改革プラン及び行財政改革大綱に基づき人件費・公債費等義務的経費の削減に努める。
人件費に係るものは、平成26年度において23.3%と類似団体平均と比べて0.7ポイント低い水準にあり、前年度より1.8ポイント上昇している。これは、平成26年度の給与改定に伴う職員給与の増や、昇格運用の見直しの影響が挙げられる。現在、退職者数と同数の新規採用を行っているが、今後も引き続き集中改革プランや行財政改革大綱に基づき人件費の削減に努める。
物件費は、近年、備品購入費等の増加により前年度より2.0ポイント増加したものの、経常収支比率では類似団体平均より0.9ポイント下回っている。増加の主な原因は、教育用情報通信機器購入費や、光熱水費等の増加が挙げられる。今後も、新規リース契約の抑制や光熱水費等の削減を図り、行財政改革大綱に基づき事務事業の徹底した見直しを行い、物件費の抑制に努める。
扶助費に係る経常収支比率が類似団体平均を1.0ポイント上回っており増加傾向にある。主な要因として、利用者数の増加による障害福祉サービス給付費等が急激に膨らんでいることや、高齢化(平成26年度末の高齢化率39.2%)の進展に伴う影響も考えられる。今後は、健康管理意識の向上を図り医療費の抑制に努めることや、各種手当への特別加算等の見直しを進めていくことで、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。
類似団体平均と比較して2.8ポイント上回っている。主な要因として、保険給付費等の増に伴い国民健康保険特別会計繰出金の増加が影響している。今後は、独立採算の原則に立ち返った料金の改定や、国民健康保険事業等の医療費の適正化に努め健全な財政運営を図る。
補助費等その他に係る経常収支比率が類似団体平均より1.5ポイント低い数値となっている。また、宇城広域連合負担金(消防費)が増えた事により、昨年度よりも2.6ポイント増加している。今後も、施設整備事業に伴う宇城広域連合負担金の増加が見込まれるため、行財政改革大綱に基づき、定期的な事務事業評価を行い、必要性や効果等を検証し単独補助金等の歳出削減に努める。
過去に行った大型事業の起債償還が一部完了したことで、前年度より2.5ポイント減少したものの、臨時財政対策債や、平成19年度発生の豪雨災害に伴う災害復旧事業債等の元利償還金が増加したことにより、類似団体平均を2.2ポイントと大きく上回っている。平成25年度までは10億円を超える償還が続くが、平成19年度から実施している地方債の発行上限額の設定により下降傾向に進む見込みである。今後も引き続き行財政改革大綱に基づき、公債費発行の抑制に努める。
公債費以外に係る経常収支比率は、近年減少傾向にあったものの、類似団体平均をも0.7ポイント上回る状況となった。主な要因として、給与改定等に伴う人件費の増や、備品購入費、光熱水費等の増加に伴う物件費の増、一部事務組合に対する補助費等の増により、前年度より7.0ポイント増加となった。今後も引き続き、行政改革大綱に基づき、受益者負担の適正化や徹底した事務事業の見直しを行い歳出削減を図る。
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