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収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2020年度)

財政力

財政力指数の分析欄

令和2年度は、消費税率引き上げ等に伴い地方消費税交付金が増となり、基準財政収入額が増加したものの、社会保障関係経費等が増えたことにより、基準財政需要額も増加したため、前年度から横ばいとなっています。類似団体との比較では、人口の減少や高い高齢化率などの影響により、市民一人当たりの市税収入が類似団体の平均を下回っていることから、依然として低い水準となっています。経済成長戦略の推進による財源の涵養に取り組むなど、歳入の確保に努めます。

類似団体内順位:18/20

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

経常収支比率は平成30年度は公債費の増加等により99.8%となりましたが、令和元年度は物件費の減少等により99.6%まで改善しました。令和2年度は、公債費の増加等により経常経費充当一般財源が増加しましたが、地方消費税交付金の増加等による経常一般財源が大きく増加したことにより、99.4%に改善しました。市税や地方交付税等の主要な一般財源が限られる中、福祉・医療関係経費の伸びが見込まれるなど、本市財政を取り巻く状況は引き続き厳しいことが見込まれます。今後とも一層の「選択と集中」を行いながら、行財政改革大綱に掲げた取組みを推進し、持続可能で安定的な財政の確立、維持に努めていきます。

類似団体内順位:16/20

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費、物件費及び維持補修費の合計額の人口一人当たりの金額が類似団体平均を大きく上回っている要因としては、本市が他の類似団体に比べ、人口一人当たりの公共施設の保有量が多いこと等が挙げられます。平成30年度以降の増加の主な要因は、平成30年度は維持補修費の増加等、令和元年度は、プレミアム付商品券事業の皆増等による物件費の増加等、令和2年度は、特別定額給付金事業による物件費の皆増等によるものです。真に必要な施設を安全に保有し続ける運営体制を確立し、施設に関する将来的な財政負担を軽減するため、選択と集中による公共施設マネジメントに取り組みます。そのため、施設の複合化等を含めた総量抑制、民間活力の導入等による維持管理コストの縮減、施設の長寿命化による資産の有効活用等に努めます。

類似団体内順位:18/20

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

本市の令和3年のラスパイレス指数については、令和2年度において国・本市ともに俸給表や給料表の改定は行っていないことから、改定率による変動はありません。しかし、職員構成の変動を要因として、昨年度と比較して0.1ポイント低下(101.8から101.7)しています。本市職員の給与水準は、毎年、人事委員会勧告に基づき、市内民間企業の給与水準との均衡を図っています。今後も人事委員会勧告を尊重することを基本とし、引き続き給与水準の適正化に努めます。

類似団体内順位:16/20

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

本市の職員数は、児童相談所や新型コロナウイルス感染症関連業務の体制強化、教員の増員等により、普通会計ベースでは令和3年4月1日現在で11,616人となり、人口1,000人当たり職員数は類似団体平均を上回りました。今後も引き続き、北九州市行財政改革大綱に基づき、民営化や民間委託化、事務事業の見直し等に取り組み、簡素で効率的な組織体制を構築するとともに、職員の適正配置にも努めます。

類似団体内順位:16/20

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率は、令和2年度は10.6%となっています。令和2年度に地方債元利償還金が増加したことなどにより前年度0.7ポイント増加の10.6%となりました。今後も地方債の活用にあたっては、事業の熟度や重要性を吟味した上で、施策の選択と集中により、適正な市債管理に努めます。

類似団体内順位:16/20

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

令和2年度の将来負担比率は、公共事業等に係る市債残高が減少したほか、標準財政規模が拡大したこと等により、前年度に比べ9.2ポイント減少し161.6%となりました。しかし、類似団体平均と比較すると、依然として高い水準にあります。将来負担額の大部分を地方債の残高が占めることから、今後も地方債の活用にあたり、事業の熟度や重要性を吟味した上で、施策の選択と集中により適正な市債管理に努めます。

類似団体内順位:18/20

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)

人件費

人件費の分析欄

人件費の経常収支比率は、平成29年度は県費負担教職員の給与負担等の権限移譲に伴う人件費の増等により前年度8.8ポイント増加となりました。平成30年度は退職手当債の減少等による経常経費充当一般財源の増により、前年度0.2ポイント増加の32.6%となっています。令和元年度は、人件費抑制を行いましたが、退職手当債の減少等による経常経費充当一般財源の増により、前年度0.1%増加の32.7%となっています。令和2年度は、期末勤勉手当や退職手当の減等により、前年度0.5ポイント減少の32.2%となりました。今後も行財政改革大綱に基づく取組みにより、簡素で効率的な組織体制・行政運営を図り、総人件費の抑制に努めます。

類似団体内順位:7/20

物件費

物件費の分析欄

物件費の経常収支比率は、平成29年度に県費負担教職員の給与負担等の権限移譲に伴う税源による経常一般財源総額の増等により12%になり、そこから令和元年度まで減少傾向となりました。令和2年度は、定期予防接種事業の増加等により、前年度0.2ポイント増加の11.6%となりました。今後も引き続き、行政サービス水準の維持・向上やコスト削減等を図り、民間委託等を進めながら、事業の有効性・経済性・効率性などを検証した上で、見直し・改善を図ります。

類似団体内順位:7/20

扶助費

扶助費の分析欄

扶助費の経常収支比率は社会保障の充実のための事業費増などにより高い伸びが続いております。平成30年度は、特定医療費支給事業等の増加により0.3ポイント増加しました。令和元年度は、特定医療費支給事業や障害福祉サービス事業等の増加により前年度0.3ポイント増加の14.9%となっています。令和2年度は、受診控えによる生活保護費(医療扶助)等の減少により、前年度0.8ポイント減少の14.1%となっています。今後の見通しについては、令和2年度はコロナウイルスの影響等で減少しましたが、高齢化社会の進展等に伴い、扶助費に係る経常収支比率は増加していく見込みです。

類似団体内順位:10/20

その他

その他の分析欄

その他の経常収支比率は、高齢化社会の進展に伴い、国民健康保険・介護保険・後期高齢者医療制度などの各特別会計への繰出金等について、高い伸びが続いていることにより、平成29年度から毎年増加しております。令和元年度は、介護保険・後期高齢者医療制度などの特別会計への繰出金が増加したことにより前年度0.2ポイント増加の12.6%となっています。令和2年度は、特別会計への繰出金が引き続き増加したこと、また、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業への融資額の増等により、貸付金が増加したことなどにより、前年度0.1ポイント増加の12.7%となっています。

類似団体内順位:17/20

補助費等

補助費等の分析欄

令和2年度は、幼保無償化に伴い、新制度に移行した幼稚園及び認定こども園の増による施設型給費等が増加した結果、前年度0.1ポイント増加の6.4%となっています。補助金については、今後も引き続き必要性や有効性等の観点から、常に見直しを行っていきます。

類似団体内順位:8/20

公債費

公債費の分析欄

公債費の経常収支比率については、公共投資が減少傾向にある一方で、臨時財政対策債等の影響もあり、引き続き高い水準で推移しています。令和2年度は、地方債元利償還金の増加等により、前年度0.7ポイント増加の22.4%となっています。今後も、地方債の活用にあたっては、事業の熟度や重要性を吟味した上で、施策の選択と集中により、適正な市債管理に努めます。

類似団体内順位:20/20

公債費以外

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率は、平成30年度については、扶助費の増加等により前年度0.1ポイント増加の78.2%となりました。令和元年度については、物件費や補助費等の減少等により前年度0.3ポイント減少の77.9%となっています。令和2年度については、扶助費の減少等により前年度0.9ポイント減少の77.0%となっております。今後も引き続き、より一層の「選択と集中」を行いながら、行財政改革大綱に掲げた取組みを推進し、持続可能で安定的な財政の確立、維持に努めていきます。

類似団体内順位:8/20

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり716,765円となっており、令和元年度から138,068円の増加となっております。主な構成項目のうち、総務費は、特別定額給付金事業が皆増(101,301円)となったこと等から前年度から103,276円増加して141,304円となっています。また、その他の要因として、商工費が中小企業関連融資の増(6,500円)等により、前年度から10,542円増の50,040円となっています。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

特別定額給付金の支給等により、補助費等は1,033億円の増加となったことにより、一人当たりのコストは前年度から109,650円増の139,695円となりました。また、扶助費は、ひとり親世帯への臨時特別給付金の支給や障害福祉サービス事業等の増加により27億円の増加となったことにより、一人当たりのコストは前年度から3,783円増の150,177円となりました。貸付金は、新型コロナの影響を受けた中小企業への融資額の増加等により60億円増加したことにより、一人当たりのコストは前年度から6,854円増の36,817円となりました。そのほか、普通建設事業費については、戸畑枝光線などの補助事業費の増により、71億円の増加となり、一人当たりのコストは前年度から5,858円増の72,921円となりました。

実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)

分析欄

令和2年度は、新型コロナウイルス感染症対策の実施や、義務的経費の高止まり等により、財政調整基金残高は前年度に比べ98百万円減の8,025百万円となりました。実質収支額については、前年度に比べ808百万円増の2,931百万円となりました。実質単年度収支については、前年度に比べ998百万円増の710百万円となりました。このため、標準財政規模比では、実質収支及び実質単年度収支について、いずれも前年度より増加しています。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)

分析欄

令和2年度決算における本市の全会計ベースの実質収支(公営企業に係る特別会計は資金不足・剰余額)は約439億円で、構造上収支均衡となる会計を除き、全ての会計で黒字となっています。今後も引き続き全ての会計で黒字となるよう、持続可能で安定的な財政の確立・維持に努めます。

実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

令和2年度の実質公債費比率の分子は、元利償還金の増等により、前年度を上回る水準となりました。今後も適切な市債管理を行い、健全な財政運営に努めます。

分析欄:減債基金

減債基金の積立ルールが30年償還で毎年度の積立額を発行額の30分の1としているのに対して、本市においては27年償還(3年据置)で毎年度の発行額の積立額を27分の1として設定しているため(平成19年度以前は、最初の10年間は発行額の6%を7年間積立(3年据置)、次の10年間は、発行額の3.48%を7年間積立(3年据置)、最後の10年間は残額の1/10を10年間積立)、減債基金残高と減債基金積立相当額に乖離が生じています。

将来負担比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

将来負担額(A)は、平成28年度は1兆2,330億円でしたが、令和2年度には1兆3,382億円と1,052億円増加しています。これは将来負担額の大部分を占める「一般会計等に係る地方債の現在高」が、地方交付税の振替である臨時財政対策債の発行額増や平成28年度の第三セクター等改革推進債の活用に伴い、増加していることなどによるものです。(なお、臨時財政対策債の償還については、後年度、その全額が地方交付税で措置されるため、実質的に将来負担額としてはカウントされていません)。一方、充当可能財源等(B)は、平成28年度は、8,489億円でしたが、臨時財政対策債発行額の増による基準財政需要額算入見込額が増加していることなどにより、令和2年度には9,411億円と922億円増加しています。結果として、将来負担比率の分子である(A)-(B)は、平成28年度は3,841億円でしたが、令和2年度には3,971億円と130億円増加しています。今後については、将来負担額の大半を地方債の残高が占めることから、地方債の活用にあたっては、事業の熟度や重要性を吟味した上で、施策の選択と集中により、適正な市債管理に努めます。

基金残高に係る経年分析(2020年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)特定目的基金は新規に新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金基金を設置したことなどにより、4.1億円の増となりましたが、財政調整基金と減債基金をそれぞれ取り崩したため、基金全体としては、9億円の減となっています。(今後の方針)財政調整基金については、公共施設の老朽化に伴う維持補修費の増加や高齢化に伴う福祉・医療関係経費の増加等により、一定の基金取り崩しが想定されます。今後も、歳入、歳出の状況をみて取り崩しを検討することとなりますが、それぞれの基金の設置の趣旨に即して、適正な管理・運営に努めます。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)令和2年度は、新型コロナウイルス感染症対策の実施や、義務的経費の高止まり等により9億円の基金取り崩しを行いましたが、8億円(前年度実質収支2分の1)の積み立てを行い、基金全体としては1億円の減となっています。(今後の方針)毎年度の予算編成において、財源不足を基金の取り崩しで補う状況が続いており、令和3年度当初予算編成では50億円の取り崩しを行いました。新型コロナの感染拡大の影響による社会情勢の悪化に伴う歳入への影響などを考慮すると、安定的な財政運営を行っていくため、今後も基金残高の確保に努めていきます。

減債基金

減債基金

(増減理由)令和2年度は収支不足に応じた取崩により残高が減少しています。(今後の方針)毎年度の収支の状況などを踏まえて取崩を行います。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)・都市高速鉄道等整備基金:都市高速鉄道及び総合展示場の建設並びに市長が特に必要と定める都市改造事業その他都市機能の整備・地域福祉振興基金:各種地域福祉活動の基盤整備及びボランティア活動等の地域福祉活動に資する事業に対する助成・環境保全基金:市民の環境保全に関する知識の普及及び実践活動の支援など・新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金基金積立金:景気対応資金融資の利用に伴う信用保証料の一部を補填(増減理由)・新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金基金:令和2年度に新たに基金を設置し、8.4億円を積み立てたことにより皆増となっています。・北九州市地方創生拠点整備基金:令和2年度に新たに新科学館の整備のために設置した基金であり、国の地方創生拠点整備交付金を8.2億円積み立て1.3億円を取り崩しました。その結果、6.9億円の増となっています。(今後の方針)・令和3年4月に設置したSDGS未来基金を活用し、本市のSDGSの達成に資する事業を推進します。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

本市は、昭和38年の五市合併の影響等によって、他都市に比べて多くの公共施設を保有しており、それらの施設の大規模改修や更新を控えているため、類似団体に比べ有形固定資産減価償却率が高い水準にあります。行財政改革大綱及び公共施設マネジメント実行計画で掲げている「今後40年間で保有量を約20%削減する」を目標に、今後も老朽化した施設の集約化・複合化、除却を進めていくと共に、引き続き公共施設の長寿命化に取り組んでいきます。

類似団体内順位:18/20

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

債務償還比率は1,542.3%で、類似団体に比べ高い水準で推移しています。これは、平成27年度に第三セクター等改革推進債の活用に伴う地方債の現在高が増加したことなどにより、将来負担額が増加したことが挙げられます。将来負担額の大半を地方債の現在高が占めることから、地方債の活用にあたり、事業の熟度や重要性を吟味した上で、施策の選択と集中により適正な市債管理に努め、債務償還比率の縮減に努めていきます。

類似団体内順位:18/20

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は、令和元年度は第三セクター等改革推進債(三セク債)の償還が進んだことに伴い市債残高が減少したこと、令和2年度は公共事業等に係る市債残高が減少したことなどが要因となり、低下しています。一方、有形固定資産減価償却率は、保有する多くの公共施設の老朽化の度合いが年々上がっており、大規模改修や更新を控えていることが主な要因となり、年々上昇している状況です。将来負担比率と有形固定資産減価償却率は、両方とも類似団体平均を上回っている状況であり、老朽化施設を多く持っている一方、老朽化対策にかけられる経費が少ないことを表しています。行財政改革大綱及び公共施設マネジメント実行計画に基づき、財政負担を抑えつつ、老朽化施設への対応をしていきます。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率は、近年改善しています。また、実質公債費比率については、令和2年度は上昇したものの、改善傾向にあります。将来負担比率が改善した理由は、平成29年度に県費負担教職員の給与負担等の権限移譲に伴い標準財政規模が増加したことや、臨時財政対策債を除く市債残高が近年減少傾向にあるためです。実質公債費比率は、令和2年度は地方債元利償還金が増加したため上昇したものの、平成29年度から標準財政規模が増加したことなどにより改善傾向にあります。しかしながら、将来負担比率、実質公債費比率ともに依然として類似団体内平均を上回っている状態です。引き続き、歳入面における徹底した財源確保を図るとともに、歳出面においては選択と集中による事業のスクラップアンドビルドなどにより、適正な管理に努めていきます。

施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、公営住宅、学校施設、庁舎である。本市の市営住宅は建設後30年以上を経過した住宅が全体の7割以上(約2万5千戸)を占めており、また、部屋も狭く、建物・設備ともに老朽化が進んでいる状況である。このため、老朽化の著しい市営住宅について、計画的な建替や統廃合を実施し、居住水準の向上、環境への配慮、少子高齢化社会への適切な対応などに努めるほか、耐震改修工事を実施した。学校施設については、教育環境の整備による教育効果の向上を図るため「北九州市小・中学校の学校規模適正化の進め方について」の方針に基づき、学校規模適正化に取り組むほか、、「北九州市学校施設長寿命化計画」に基づき、大規模改修(長寿命化改修)、外壁改修などの老朽化対策や安全対策を実施した。

施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

(13)-1市町村施設類型型別ストック情報分析表①の分析欄で分析済み

財務書類に関する情報①(2020年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等の資産の総額は2,669,765百万円で、前年度と比較して20,208百万円の増加となりました。これは建物の老朽化による建物減価償却累計額が増加したこと等により事業用資産が減少している一方、街路事業、港湾建設事業及び道路事業などのインフラ建設仮勘定の増加等に伴い、資産の83.4%を占める有形固定資産が9,247百万円の増加となったこと等が考えられます。有形固定資産の構成では、道路事業や街路事業、港湾建設事業、公園整備事業などのインフラ資産が1,393,517百万円で62.6%と大きなウエイトを占めています。負債の総額は1,289,183百万円で、市債の増等により、前年度と比較して13,137百万円の増加となりました。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等の経常費用は563,410百万円となり、前年度と比較して118,524百万円増加しました。経常費用から経常収益を引いた純経常行政コストは533,123百万円で、前年度と比較して117,727百万円の増加、純経常行政コストに臨時損失と臨時利益の差額を加えた純行政コストは541,689百万円で、前年度と比較して120,091百万円の増加しました。これは、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策に基づく特別定額給付金事業の実施などにより補助費等が105,665百万円増加したことが一因です。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

純行政コストが541,689百万円に対し、財源(税収等、国県等補助金)が535,877百万円のため、本年度差額は5,812百万円のマイナス(前年度と比較して1,192百万円の減)になりました。また、資産評価差額等が12,883百万円のプラスとなり、本年度純資産変動額は7,071百万円のプラスとなりました。この結果、本年度末純資産残高は1,380,582百万円となりました。本年度は無償所管換等が12,379百万円の大幅なプラス(前年度と比較して8,815百万円の増)となり、純資産変動額がプラスとなっています。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

経常的な行政活動の収支である業務活動収支は、10,628百万円、資産形成や貸付金等の収支である投資活動収支は△25,095百万円、地方債の償還、発行等の収支である財務活動収支は15,212百万円となっており、これらを合わせた本年度の資金収支は744百万円となり、本年度末における資金の残高は5,138百万円となっています。業務活動収支は、新型コロナの影響による企業収益の悪化等により市税額が4年ぶりに減少したことから、前年度に比べ1,021百万円の減少となりました。

財務書類に関する情報②(2020年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額はほぼ横ばいで推移しており、類似団体平均を上回っている状況も変わっていません。また、有形固定資産減価償却率も類似団体より高い水準にあります。これらは、本市が昭和38年の五市合併の影響等で、類似団体に比べ、多くの公共施設を保有していることに加え、それらの施設の大規模改修や更新を控えているためです。平成25年度に策定した行財政改革大綱及び平成27年度に策定した公共施設マネジメント実行計画で「今後40年間で保有量を約20%削減する」ことを目標に掲げており、今後も老朽化した施設の集約化・複合化、除却を進めていくと共に、引き続き公共施設の長寿命化に取り組んでいきます。歳入額対資産比率は、類似団体の平均値前後で推移しています。当該比率が高いと、今後の維持補修にかかる費用が高いことを意味することから引き続き、上記大綱及び計画に沿った運営に努めます。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率が類似団体平均を大きく下回り、また、将来世代負担比率が類似団体平均を大きく上回っていることから、類似団体と比較して、施設建設等の資産形成に係る将来世代の負担の比重が現世代の負担と比較して大きいと考えられます。行財政改革大綱及び公共施設マネジメント実行計画に基づき、今後も老朽化した施設の集約化・複合化、除却を進めていくと共に、引き続き公共施設の長寿命化に取り組んでいきます。また、地方債の活用にあたり、事業の熟度や重要性を吟味した上で、施策の選択と集中により適正な市債管理に努めます。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストが類似団体平均を上回っていますが、これは本市の社会保障給付に係る住民一人当たりのコストが、類似団体の平均値よりも大きいことが影響していると考えられます。また、新型コロナウイルス感染症対策に関する事業の実施などの影響により、前年度に比べ大幅に増加しています。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

投資活動に積極的に地方債を活用してきた結果、住民一人当たり負債額が類似団体平均を大きく上回っています。今後も、地方債の活用にあたっては、事業の熟度や重要性を吟味した上で、施策の選択と集中により、適正な市債管理に努めます。基礎的財政収支は、前年度と比べ投資活動収支の赤字額が減少したことから大幅に改善されていますが、依然として類似団体の平均値より低い傾向にあるため、今後の推移に留意する必要があると考えます。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、前年度と比較して1.2ポイント減少しましたが、これは、経常収益及び経常費用ともに増加していますが、新型コロナウイルス感染症対策に関する事業の実施などにより、経常費用が大きく増加していることが要因と考えられます。類似団体の平均を下回っていることから、今後の推移に留意する必要があると考えます。

類似団体【政令指定都市】

札幌市 仙台市 さいたま市 千葉市 横浜市 川崎市 相模原市 新潟市 静岡市 浜松市 名古屋市 京都市 大阪市 堺市 神戸市 岡山市 広島市 北九州市 福岡市 熊本市