経営の健全性・効率性について
工業用水道事業では、令和3年3月に策定した中期経営計画(R3~R7年度)に基づき、収入増対策や経費削減を行っています。その結果、経常収支比率も安定して100%を超え、累積欠損金も発生していません。また、企業債残高対給水収益比率も減少傾向にありかつ類似団体平均値も下回っています。このような結果から経営水準は健全な水準にあるといえます。今後も新規需要による収入の確保に努め、更なる経営基盤の強化をめざします。
老朽化の状況について
平成4年度以降、三期にわたる改築事業に計画的に取り組み、有形固定資産減価償却率や、管路経年化率は近年横ばいで推移しています。また、管路更新率は増加傾向となっています。今後も、老朽化した管路等をいかに効率よく更新していくかが課題になっています。
全体総括
令和3~7年度までの経営計画に基づき、事業を実施しています。工業用水道事業については、大口使用者の撤退や生産縮小を伴うリスクが常にあることから、大口使用者の需要動向に注視するともに、市誘致部局と連携し新規の契約水量確保に取組む必要があります。また、管路については、アセットマネジメント手法を活用した効率的・計画的な更新が必要です。